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サブのレコードプレーヤーを交換することにしました。

先日の雪は凄かったですね。甲府の積雪量は観測開始以来最大の114cm! 土曜の朝まだ雪が降る中、雪かきのために外に出た時には笑うしかありませんでした。先程やっと中央道が開通したとか。これで県内に物が入ってくるようになるでしょう。一安心。

さて、昨日は幹線道路の除雪のため車での外出は控えてほしいとの防災無線が入り、しょうがないので家にこもってレコードプレーヤーのメンテナンスをしていました。このプレーヤーはカートリッジなどを欲しさに落札したもの。いつものように捨てようと思ってしまってあったのですが、そこそこ動作しているので復活させることにしました。

パイオニアのフルオートプレーヤーPL-380です。お決まりのジャンク品で、「33/45とも回転動作しません。POWERスイッチが入ったままでOFFできません。他のボタンは反応しません。」というものでした。動作確認したところ、ターンテーブルの回転は正常でトーンアームが動かないだけでした。

要はトーンアームにリミットスイッチが付いているので、トーンアームを動かさなければターンテーブルが回転しないのです。トーンアームを手で動かせばターンテーブルは回転します。この機種はトーンアーム駆動用の専用モーターを搭載しているので、トーンアーム駆動ベルトが緩んでいるだけだろうと判断。で、メンテナンスすることに。

ターンテーブル下の蓋をあけるとこんな感じです。

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この機種は懸架式なので下部ボード(鉄板プレス成型で重量と強度あり)にモーターとトーンアームが取り付けられていて、このボードを4本足で懸架しています。このモーターとトーンアームを一体化した構造はメカニカルショートサーキットとも言えると思います。とにかくタバコのヤニと埃がひどくご覧のとおり。懸架用バネを覆うダンピング用のゴムカップはボロボロ。面倒なのでこのゴムカップは除去。

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上部パネル(アルミダイキャスト)には基板1枚とスイッチとトランスが取り付けられています。かなりIC化されているので部品数は少ないです。半田は問題なさそうなのでそのまま。スイッチメカ部の動きが悪く、押すと出て来なくなってしまうのでCRCで動きやすくしました。

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トーンアームはアルミダイキャストの堅牢なベースに取付けられています。ご覧のとおりのヤニ汚れ(涙)。マジックリンと水と無水エタノールで一生懸命掃除。全て金属製のかなりしっかりした作りのトーンアームで高さ調整もできます。トーンアームにはがたつきなし。このトーンアーム部を見て、このプレーヤーを使ってみる気にさせられました。

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裏返すとトーンアーム駆動メカがあります。ここにあるモータでトーンアームとアームリフターを駆動します。黒いゴムベルトが1本だけ、これが緩んでいたので交換します。

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トーンアームの位置検出は小型電球とcdsを組み合わせた光学式です。なので小型電球が切れてしまうと、トーンアームを動かすことでターンテーブルが回転するようになるリミット(制限)スイッチ機能が働かず、ターンテーブルが回転しないという故障になるはずです。ジャンク品入手時には注意したほうが良いと思います。小型電球の入手は難しいでしょうから。

手持ちの輪ゴムで代用。輪ゴムは応急処置に過ぎないので、いずれ千石電商で売っているゴムベルトに交換する予定。ギアの部分にミシン油を軽くさしておきました。ここもヤニ汚れがひどいのですが複雑な機構なので掃除はしませんでした。

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下部ボードを掃除。ここまできれいにするのに一苦労。

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モーターはパイオニア自慢のSHローター方式になる以前のもの。アルミダイキャストの堅牢なベースの上にモーターを組んであります。その後主流になるコアレスモーターのような華奢な構造ではないのがこの頃のモーターの良さです。ローターを抜き取ってホームセンターで売っているミシン油をさしておきました。安直なメンテナンス(笑)。

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でこの上に蓋(ダンプ材デッドニング鉄板)をします。蓋は上部プレートに固定するのでモーター軸だけが懸架されて浮いています。上部プレートも必死に掃除しましたのでまあまあ見られる状態になりました。

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出力コードのプラグもヤニ汚れでベトベトだったので掃除ではなく交換。アース線に圧着端子を付けました。

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ということでメンテナンスは終了。ほとんどが掃除に費やされました。このくらいきれいになれば良しとしましょう。フルオートなのでボタンひとつでトーンアームが移動して再生開始。演奏が終了すればトーンアームはアームレストに戻ってターンテーブルは回転停止。便利です。アームレストのアーム固定爪が折れているのが難点。なお脚の高さを調整して本体を水平にする機能がありませんので、脚の下にスペーサーを入れるなどして調整する必要があります。

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比較的コンパクトなサイズですが、キャビネットにプラスチックを使っていないので重量は実測10kgあります。同じ重量の木製キャビネットよりは剛性が高いでしょう。基本性能に関して手抜きをしていないと思います。今の私はこれで十分満足できる音です。

現在使用中のトーンアームのぐらつきが気になっていたPL-30に替えてこいつをサブのレコードプレーヤーにすることにしました。送料含めて3090円也。その後、付属していたカートリッジAT-E50/Mはこれより高く売れたので、実質0円というか儲けました(笑)!

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コメント

一般的なミシンオイルと呼ばれるものだと、レコードプレイヤーのスピンドルに使用するには粘度が足りないはず。

手元に資料がないので、記憶によると。例えば、松下のDDモーターは一般的には「コンプレッサーオイル」と呼ばれる程度の粘度を指定していた。一般的な、産業用オイル粘度表だと、ミシンオイルは一番低い粘度。コンプレッサーオイルは、3つ位ぐらい粘度グレードが高いはず。

このプレイヤー、外から見ても、中を見てもテクニクスの廉価オートプレイヤーとそっくり。コンストラクションも、パーツの配置等も。

どう考えても、何らかの共通性があるはず。ある程度のデザイン(形、機構含め)を元に、同じOEM業者が供給したのではないでしょうか。企業規模から言えば、松下がパイオニアから発注を受け企画生産、というのもあり得る。

投稿: suomi | 2015年10月17日 (土) 04時19分

suomiさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりでミシン油では粘度が足りないでしょうね。
そのうちテクニクスのスピンドルオイルにでも交換しようと思っていたのですが、特に支障なく動いているので放ったままです。
私、テクニクスのフローティング式SL-1500MkⅡを持っていたことがあります。
バラして中を見たのですが、同じフローティング方式でデザイン的に共通性はあるものの、凝った構造の割にエンジニアリング的には洗練されていませんでした。
なので私には同じ設計思想で作られているようには見えませんでした。
SL-1500MkⅡはPL380のような割り切った設計ではありません。
PL380は廉価故のシンプルな設計の良さがあり、私はそこに惚れています。

投稿: いっき | 2015年10月17日 (土) 20時05分

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