比較試聴の結果を報告しておきます。
オーディオねたは程々にするつもりですが、昨年末入手したカートリッジAT10dのいつもの比較試聴の結果を、一応報告しておきたいと思います。
2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。私にとってはこの方法が一番信頼できます。比較の相手はこのところの私のリファレンスZ-1S。
左 : ビクターZ-1S(針:JICO現行丸針DT-Z1S)
右 : オーディオテクニカAT10d(針:ナガオカ楕円針74-27)
やっぱりね。音の表情は同傾向。出力レベルはAT10dの方が少し小さめで少し高音寄りのバランス。なのでAT10dの方が少しタイトな音に聴こえます。AT10dの高音が僅かにきめ細やかなのは、楕円針の効果かもしれません。前に所有していたオンキョーOC-27V(オーディオテクニカOEM)のように高音が控えめにならないのは、AT10dの方が新しい機種で本体のコイル部分の周波数特性が良いからでしょうか? 松田聖子のサ行のトレースも優秀でした。
AT10dは今所有しているMT-24、C-550、XL-25Aと同等の音だと思います。念のためXL-25Aと切替比較試聴したらほとんど差がありませんでした。私には下記のような具合に聴こえます。
MT-24=C-550 ≒ XL-25A=AT10d (あくまでも私が入手した針での結果)
左右の違いは丸針と楕円針の違いか?
何度か書いていますが、こうなると気に入ったデザインのものを持っていれば良い感じです。AT10dは独特な形状のヘッドシェルも含めてデザインが気に入ったので手元に残すことにします。少しおもちゃっぽい感じもしますが、このポップなデザインは見ていて楽しい!
このヘッドシェルがあって初めてこのカートリッジのデザインが生きるのだと思います。昨年生産中止になったAT10Gのように、黒い普通のヘッドシェルに付けると何ともミスマッチで、ただの安物カートリッジのように見えてしまいます。ノブに付いている透明のスタイラスガードも余計なものに見えます。私の場合、それだと持っていたいとは思えないです。
AT10dに付く現行のシバタ針(4CHレコード再生可能広帯域針)があるので、それも聴いてみたいと思っています。
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