余分な贅肉を落して原点に帰る?
まず最初にインフォメーション。
ブログタイトルから”日記”を削除しました。
今日からは「”いっき”のJAZZあれこれブログ」です。
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昨年末記事に書いた米国の公共ラジオ局NPRのNPR Musicの「ジャズ評論家の投票による2013年のフェイバリット・アルバム TOP50」。その5位にランクインしていたので買いました。その前後にあるECMのクレイグ・テイボーンとティム・バーンは、気になっているのですがどうも今一つ購入意欲が湧きません。で、今日のアルバム紹介。
スティーヴ・コールマン&ファイブ・エレメンツの『ファンクショナル・アリズミアス』(2012年rec. PI RECORDES)です。メンバーは、スティーヴ・コールマン(as)、ジョナサン・フィンレイソン(tp)、アンソニー・ティッド(b)、シーン・リックマン(ds)、マイルス・オカザキ(g)2,6,8,10,11です。全14曲中オカザキは5曲のみに参加。ファイブ(5)・エレメンツを名乗りながら実のところほとんどはフォー(4)・エレメンツでの演奏。
タイトルにはコールマンらしく難しい単語が。”アリズミアス”って”不整脈”と訳すらしいです。なのでアルバムタイトルは”関数の不整脈”と訳せば良いのでしょう。不整脈を関数と捉えるところがいかにもこの人らしい(笑)。そういうビートをテーマにした曲を演奏をしているというようなことが、自身のライナーノーツの最初に書かれていました。私は英語が苦手で訳して読むのがめんどくさいので、まあそんなアルバムだということでご容赦願います。もちろん全14曲コールマン作。
ファイブ・エレメンツのアルバムを超久しぶりに買いました。この人達のことは気になっていてもこれまでアルバムを買うまでには至らなかったのです。でも今回は冒頭の理由で買うことに。久しぶりに最近のこの人達をじっくり聴いてみたかったのです。基本的に相変わらずのM-BASEサウンドだと思いました。変拍子ファンクに乗って浮遊感のある独特なメロディーを奏でています。
ここでちょっと2年前に書いたM-BASEに関する(自己満足ですが)面白い考察を引用しておきます。
ファンクという視線でジャズを見る。続き
今のこの人達はクラブ・ミュージックとは別世界に居ますね。
最初に聴いた印象はあまり面白くないと思いました。でも何度か聴くうちにこれはシンプルでさっぱりしたサウンドで、それが良さなのではないかと気付きました。サウンドはジャケットのデザインそのもの。今日の記事のタイトルにあるとおり、余分な贅肉を落したサウンドで、これがコールマンの原点なのではないかと思います。こういうサウンドを追及してもう四半世紀を超えているんですよね。スティーヴ・コールマン、一途な人です。
このアルバムを聴いてまず良いと思うのがコールマンとフィンレイソンの楽器の音色。素直でストレートな音色のコールマンのアルトサックス、憂いを帯びた色気ある音色のフィンレイソンのトランペット、共にじんわり心に染みてきます。衒いがないところが良いです。そんな2人が楽器で語り合うように演奏しているところが聴きどころの一つ。阿吽の呼吸で演奏を進めて行きます。
ベースとドラムは”関数の不整脈”を表現。強靭というのではなく、柔軟ではありますが力強いビートでフロント2人に付いて行きます。ドラムがウッドブロックを使う曲は、ファニーな感じのビートになり気分転換に良いです。オカザキのギターはあまり主張せず、あくまでサウンドにヴァリエーションを加える使われ方。ギターが加わることで、懐かしのジェームズ・ブラッド・ウルマー&ロナルド・シャノンジャクソン(オーネット・コールマン一派)を感じる瞬間もありました。
派手さがない分じっくり味わえるアルバムになっています。スティーヴ・コールマンのアルバムを聴いてこんな気分になったというのは意外です。
アルバム名:『FUNCTIONAL ARRHYTHMIAS』
メンバー:
Steve Colemann(as)
Jonathan Finlayson(tp)
Anthony Tidd(b)
Sean Rickman(ds)
Miles Okazaki(g) 2,6,8,10,11
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