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2013年12月

今年もお世話になりました。

いよいよ今年最後のブログ更新です。

拙ブログをお読み下さった皆様、1年間どうもありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いします!

2007年の12月19日にこのブログを始め、6年間が過ぎました。

もう7年目に突入しています。

更新のペースも落ち、このくらいの調子でだらだらやって行ければ良いかなと。

今年一番印象に残っている曲はこれ。

《暦の上ではディセンバー》。

今日初めて知りました。ベイビーレイズが歌っていたんですね。

もちろん能年ちゃん達が歌っているのではないことは知っていました。

この歌が好きです。

作詞:宮藤官九郎
作曲:大友良英・Sachiko M・江藤直子・高井康生
編曲:高井康生

昨夜のレコード大賞で大友良英とSachiko Mが作曲賞! 嬉しい。

こちらはレコード大賞を逃したAKB48の《恋するフォーチュンクッキー》。

さっしーセンターではやっぱり大賞は無理だったということなのか?

頭の部分のメロディーが《ロコモーション》に似てます。

”ヘイ、ヘイ、ヘイ”に《男の子女の子》を感じ。

ディスコ調と言えば、《ハロー・ミスター・モンキー》も入ってますよね。

「本作は80年代ディスコ調のダンスナンバー!」とのことですが、

私には70年代歌謡の匂いがするこれが気に入っています。

たぶん作っている側の時代考証が間違ってます(笑)。

とまあ、今年もジャズで締めくくったりしないのでした(笑)。

良いお年をお迎えください!

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今年は最後までこんなことやってます。

今日はまたオーディオです。今年は途中からオーディオ記事の方が多くなってしまいました。ジャズブログではなくオーディオブログと化してます。来年は本来のジャズブログに戻る予定?

このクラスのカートリッジは同じような音だと言いながら、またしてもカートリッジをヤフオクで落札。もう病気ですね(笑)。今回のはオーディオテクニカのAT10dです。実はカートリッジよりも先に聴いてみたい針があって、その針が付くカートリッジとしてこいつになりました。

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お掃除した後の写真です。純正のヘッドシェルに取付けられています。写真には写っていませんがスタイラスカバーもあります。AT10dは今年生産完了したAT10Gの初代機です。シリーズの最下位機種。取り敢えず聴いてみました。針は使い古したもののようでしたが音はまともに出ます。この手のカートリッジの標準的な音です。

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奇抜な形状のヘッドシェルがなかなかカッコいいではありませんか。このシリーズは上位にAT11d、AT12d、AT13dとありまして、ヘッドシェルの色が赤色、黄色、銀色(ノブは青色)になっています。他のものを見たわけではありませんが、最下位のこの緑色が一番落ち着いていてカッコいいのではないかと思います。今の日本のオーディオ製品にはこういうモダンでスマートなデザインセンスがないんですよね。

さて、聴いてみたかったのはこちらです。ナガオカの交換針74-27。未開封新古品1000円也。これはオンキョーのカートリッジOC-27V用の針です。OC-27Vと言えば、そうです。ちょっと前に持っていたカートリッジです。実は高音控えめな音が仇となり手放してしまったのでした。古さ故の帯域の狭さだったのではないかと思います。

それよりは新しいAT10dでこの針を聴いてみようというわけ。針には互換性があるため最新のAT10Gでも良かったのですが、程良いものがヤフオクに出ていませんでした。

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この針の魅力は針先形状が楕円であることです。高域は伸びているでしょう。AT10dに楕円針を付けたらどう聴こえるか試してみたかったのです。買って開けて分かったのですが、カンチレバーの先端をつぶさず(強度が高いまま)スタイラスチップ(接合型)を埋め込んであるタイプでした。これはますますグッド! 昔の良い針がどう鳴るのか楽しみです。

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オレンジ色のノブなのでデザイン的にちょっとミスマッチですが仕方ありません。高音がきめ細やかに鳴っているような気がします。トレースは問題なし。最終的にはいつもの比較試聴で音を判断するつもりですが、今のところはまだ慣らし運転中なので比較試聴はしません。

このヘッドシェルを含めたデザインが気に入りました。実は音よりも見た目を楽しんでいたりして(笑)。全部まとめて送料も含め3000円未満はなかなかのC/Pか?

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10年前にこんなアルバムを作っていました。

先日ヴィジェイ・アイヤのアルバム『ホールディング・イット・ダウン:ザ・ヴェテランズ・ドリームズ・プロジェクト』が今年の私のベスト1だと書きました。ヴィジェイ・アイヤがやっている色々なタイプのジャズの中のヒップホップ系のアルバムです。このアルバムの前作は聴いているのですが、1作目をまだ聴いていませんでした。なのでこの機会に購入して聴いてみることにしました。

P156ヴィジェイ・アイヤ&マイク・ラッド『イン・ホワット・ランゲージ?』(2003年rec. PI RECORDINGS)です。メンバーは、マイク・ラッド(voice, electronics, all lyrics)、ヴィジェイ・アイヤ(p, key,  electronics, all composision)、ラターシャ・N・ネヴァダ・ディグズ(voice,  electronics)、アリソン・イースター(voice)、アジェイ・ナイドゥ(voice)、アンブローズ・アキンムシーレ(tp)、ルドレシュ・マハンサッパ(as)、ダナ・レオン(cello, tb, flh)、リバティ・エルマン(g)、ステファン・クランプ(b)、トレヴァー・ホールダー(ds)です。ポエトリー・リーディング/ラップのラッド+3人が、ラッド作の歌詞をアイヤの作ったトラックの上で歌うという内容のアルバム。歌詞の内容は9・11以降の世界について。

ディスクユニオンのサイトの紹介文を見たら、ミュージックマガジン誌の「BEST ALBUM 2003ベストワン!」なのだそうです。この手の音楽はやはりジャズファンよりはロック/ポップス系で評価されているということなのでしょうね。今私に言わせれば、これは何の問題もなくジャズだと思います。ところで今年出たアルバムはミュージックマガジンでどのように扱われたのでしょうかね? 無視されている可能性が強いような気がします。

ディスクユニオンのサイトの紹介文には「ジャズ、ファンク、ヒップホップ、ラップ、ポエトリー・リーディング、変拍子プログレまで音楽、言語、国境などあらゆる境界を越境して突っ走るロード・ムーヴィーならぬロード・ミュージック。」と書かれています。そうなんですよね。ロード・ミュージック。ストリート性(路上性)を持っているんですよ。

全曲がヒップホップというわけではありません。ジャズ&ポエトリー・リーディングの方が多いです。でも数曲はヒップホップと言えます。打込みと生演奏が違和感なく同居しています。エレクトリック・ベースとアコースティック・ベースを使い分けているのも聴きどころ。アコースティック・ベースを使用する曲はクラブミュージックの匂いがします。10年前にこういうアルバムを作っていたんですから、ヴィジェイ・アイヤ恐るべしと言うしかありません。

ロバート・グラスパーがこれだけ話題になっている今の方が、ジャズファンにこのアルバムの音楽が理解されやすいと思います。今年のアルバムと言って聴かせても何の違和感もないでしょう。この後2作出るわけですが、私が聴いた印象では最初のこれが一番パワー/強度を持っているような気がします。9・11から2年しか経っていないことが、そのパワー/強度の要因なのではないでしょうか。そこから更に10年。最近はパワー/強度が減少して聴きやすい方向へとシフトしているように感じます。

まだ無名の頃のマハンサッパとアキンムシーレが、何曲かに参加してジャズやってます。マハンサッパは今年のアルバム『Gamak』が、先日の「ジャズ評論家の投票による2013年のフェイバリット・アルバム TOP50」にランクインしていましたね。アキンムシーレは2011年にブルーノートからアルバムを出したのに、今年はどうなったのでしょう。「君はセールスが見込めないからクビ」と、商売人ドン・ウォズに切られたか(笑)。と思ったら、来年ブルーノートからアルバムを出しますね。

面白いアルバムです。今からでも遅くないのでまだ聴いていない人は聴くべし!!

アルバム名:『in what language?』
メンバー:
Mike ladd(voice 1,2,3,9,12,16,17, electronics, all lyrics)
Vijay Iyer(p, key,  electronics, all composision)
Latasha N. Nevada Diggs(voice 2,5,8,13,  electronics 13)
Allison Easter(voice 2,6,11,13,15)
Ajay Naidu(voice 4,7,10,14)
Ambrose Akinmusire(tp)
Rudresh Mahanthappa(as)
Dana Leong(cello, tb, flh)
Liberty Ellman(g)
Stephan Crump(b)
Trevor Holder(ds)

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またしても1円レコードプレーヤーを落札

カートリッジほしさにまたしてもヤフオクの1円ジャンクレコードプレーヤーを落札してしまいました(笑)。札幌からの送付なので送料は1800円。計1801円也。入手したカートリッジはソニーのXL-25Aです。針はダメでも良いと思って落札しましたが問題ありませんでした。ナガオカの交換針88-205が付いています。

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レコードプレーヤーはジャンクでしたが、カートリッジはご覧のとおりのきれいなもの。このヘッドシェルには人気があるので、ヘッドシェル付カートリッジとしてヤフオクに出せば2500円くらいの価格になるはずです(その後8000円で売れました!)。得した気分。なぜ他に入札者がいなかったのかというと、これがトリオのレコードプレーヤーについていたからだと思います。出品者が付属するカートリッジについて説明していなかったこともあるでしょう。出品者がオーディオにあまり興味がないリサイクル業者の場合こういうことがあります。

早速プレーヤーにつけて聴いてみました。この独特なデザインはなかなか良いです。当時のソニーのカートリッジと言えばXL-15が有名でよく売れたと思いますが、XL-25Aはその上位機種。本当は更に上位のXL-35、XL-45がほしいのですが、これらは落札価格が高騰していて私にとっては過剰価格。価格差に見合う音質差なんてないはずです。

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元気の良いアメリカンサウンドという噂なのですが、聴いてみるとこのクラスの他の日本製カートリッジと同じような音に聴こえます。特にこれが元気な音という感じではありません。世の中の評判は単なる噂と先入観のたまものなので私はあてにしていません。チェックレコードのトレースも問題なし。日本製品の品質はたいしたものですよ。

その後純正針付XL-15を入手してみると、こちらは元気の良いアメリカンサウンドでした。XL-25Aとは音質を変えているようです。

ではいつもの比較試聴をしてみましょう。リー・リトナー『オン・ザ・ライン』を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。私にとってはこの方法が一番信頼できます。比較の相手はこのところの私のリファレンスZ-1S。

左 : ビクターZ-1S(針:JICO現行丸針DT-Z1S)
右 :ソニーXL-25A(針:ナガオカ楕円針88-205)

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XL-25Aの方が出力レベルは少し小さいです。音の表情は両者共通。音量が同じくらいになるようにしながら試聴すると、XL-25Aは低音が控えめで高音が少し良く出ます。高音寄りのバランスだとタイトな音に聴こえますね。高音がなかなかきれいに出るのは楕円針の効果なのかもしれません。これまでいくつか聴いてきたアルミパイプカンチレバーに接合針の標準的な音だと思います。日本的な音。シュアーM44Gのようなアメリカンサウンドではありません。

その後このカートリッジというよりヘッドシェルが高く売れるので、純正針付のものを2個入手しましたが接合ダイヤでした。このヘッドシェルは意外と不恰好なので私は興味なし。安く落して高く売りさばくカートリッジ(笑)。特にこれでなければならないというカートリッジではないですからね。

それではということで更に比較試聴してみました。相手はローディーのMT-24です。多分ほとんど同じ音だと思ったのです。

左 : ローディーMT-24(針:純正丸針DS-ST24)
右 :ソニーXL-25A(針:ナガオカ楕円針88-205)

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やっぱりね。かなり近い音です。出力レベルもほとんど同じ。XL-25Aの方が極僅か高音寄りのバランス。この程度の差を云々することは私にとっては意味のないことに思えます。デザインが気に入った方を持っていれば良い感じです。こうなるとMT-24はリサイクル行きですね(笑)。私にはMT-24の純正針の魅力はなくなりました。

更にこれらを比較してみました。それぞれZ-1Sとの比較試聴から、これらもほとんど同じ音だろうと思っていたので再確認のための直接比較です。

左 : ローディーMT-24(針:純正丸針DS-ST24)
右 : オーレックスC-550(針:大東京宝石丸針N-550)

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この2個はほとんど区別がつきません。出力レベルもほとんど同じ。私には有意差を認められません。デザインが気に入っているC-550を持っていれば良いです。C-550にはオリジナル針(ウルトラC針、カーボンファイバーカンチレバー)で聴いてみるという楽しみもありますしね。ヤフオクにリーズナブルな価格の良品が出るのを待っています。

これまで聴いてきた結論。予想していたとおりこのクラスの日本製カートリッジは本体による音質差がほとんどないということです。そして同じような材質と構造の針とカンチレバーならばほとんど同じような音ということです。工学的に考えれば妥当な結果だと思います。

ネット上を検索するとカートリッジの音質差を強調している人が多いようですが、たぶんに先入観によるものではないかと考えます。音質確認の方法に信憑性が乏しいと思えるからです。まあ私の耳が駄耳なので音質差が気にならないのかもしれませんが、こんな耳でも音楽を聴くことに何の問題もありません。

その後ここに登場した4個は全てヤフオクでリサイクルしました。中でもMT-24は安値しかつかず不人気ぶりにガッカリ。まあ特に音が良いというわけではないですし、それはそれである意味正解。ほとんどの人がブランド名でしか価値を判断していないという証しでもあります。所詮本当に音が分かるオーディオファンなんてほとんどいないのです。

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この娘がお気に入り。懲りずに行きます!

「この娘がお気に入り」というタイトルで2度記事を書きました。

1年ぶりにまた行きます!

最初の記事がこちら。
この娘がお気に入り!ワッハッハッ。

結構受けたと思うのです。

次の記事がこちら。
この娘がお気に入り。リターンズ!アホです。

こちらははずした感大。

ならばというので3度目のトライ(笑)。

今回加わったのは・・・・・・・・・・・、

福田彩乃

綾瀬はるかとかローラとか他の人があまりやらないものまねをするタレント。

皆さんご存知ですよね。

で、この顔写真が登場するわけです。

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左から

元バレーボール選手の杉山祥子
ものまねタレントの福田彩乃
NHKアナウンサーの井上あさひ
声優の中島愛
歌手のパフュームあーちゃん

杉山と井上アナの間に入れると収まりが良いと思うのですが。

いかがでございましょう。

こんなアホなことやって独り悦に入っています。

最後はやっぱり歌を貼っておきましょう。

中島愛のファーストアルバム『I love you』から《white heart rythm》

”胸キュン”度大なメロディー&アレンジが好きです。

どことなくドリカムメロディーが入ってます。分かる人には分かりますよね。

ときめく乙女心を歌った歌詞も好きです。

時期的にも今にピッタリ!

サビのファルセットが効果的な明るくメローなこれも好き《Sorairo Love Letter》

こちらは広瀬香美メロディーがチラッと出てきますよね。うんうん。

ちなみに《Raspberry Kiss》にも広瀬香美メロディーが出てきます。

声がカワイイ。

このアルバムからYouTubeにたくさんUPされています。

聴いていくうちにこのアルバムがほしくなりました。

マジで買おうかな~。

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これを見て妙に安心しました。

米国の公共ラジオ局NPRのNPR Musicが「ジャズ評論家の投票による2013年のフェイバリット・アルバム TOP50」を発表。

というのがツイッターに流れてきました。

こちらが日本語の記事
http://amass.jp/33048

こちらが米の記事
http://www.npr.org/blogs/bestmusic2013/2013/12/16/251761858/the-2013-npr-music-jazz-critics-poll?ft=1&f=1039

これを見ると「やっぱりこんな感じですよね。」と納得。

日本のジャズ・ジャーナリズムなどを見ていると、ジャズの将来が心配になってきてしまうわけですが。まあ、日本がどんなことを言おうと、本家アメリカの評論家がまともな(私にはそう見えます)限りジャズの将来は心配ないと安心した次第。

”ベスト”ではなく”フェイバリット”での結果なのでなお安心。

私はあまり好きではないけれどやっぱりこれが1位でした。
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私が今年のベスト1としたこれも24位に入っていました。
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と書きながら、Eテレの「亀田音楽専門学校」を楽しんでます。

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ALASNOAXISの新譜

今日はジャズ新譜紹介です。新譜とは言っても出てからだいぶ経っています。

P148ジム・ブラックALASNOAXIS『アンチヒーローズ』(2012年rec. Winter&Winter)です。メンバーは、クリス・スピード(ts, cl)、ヒルマー・イェンソン(g)、スクリ・スヴェリソン(b)、ジム・ブラック(ds)です。このバンドの6作目。最初のアルバムが出たのが2000年なので、バンドを組んでからもう13年経つことになります。メンバーチェンジもなし。今時としては長寿のバンドなのではないでしょうか。今回、ジャケットのアートは奈良美智ではありませんが、やっぱり日本人のササブチフミエ。

このバンドとの出会いは、ジャズ喫茶「いーぐる」へ行くようになって、最近のジャズが分かりにくいという話題の中で、マスターの後藤さんが最初分かりにくかったけれどこれは良いということで、このバンドのアルバム『ドッグズ・オブ・グレイト・インディファレンス』(2006年)を推薦していたからです。

その頃、最近のジャズの分かりにくさはなぜなのかいう話題と並行してポストモダン問題があり、私はこれらの問題を取り扱った「いーぐる」連続講演(とくに益子博之さんの講演)に何度も参加しました。益子さんはこの手のジャズを聴きこんでいる第一人者なので、益子さんが発信し続けている情報は今も参考にさせていただいています。あれからもう7年経ちました。今の私は自分なりに最近のジャズを理解して楽しんでいるつもりです。

本アルバムの話です。前アルバム『ハウスプラント』から4年ぶりの新作ということになります。前アルバムについてはブログに書いています。
これいっときますか。
結構いい加減な書き方ですよね(笑)。

前回ポップな方向へ振られていたのですが、今回はもう少し落ち着いた内容になっているように思います。このバンドはギター、ベース、ドラムからなるバックバンドに歌い手(ボーカルではなく、テナーとクラリネットですが)がいるような構成で演奏します。ここがちょっといわゆるジャズとは違うところでロックバンド的です。ギター・ソロがほとんどないのも興味深いところ。ギターはサウンドエフェクトも兼ねています。

1曲目を聴くとテナーが切々と心情を込めて歌っていて印象的。これがジャズのコード進行に伴うアドリブではなく、曲のメロディーを崩さずに歌っています。この曲の聴きどころはテナーの情感を込めた歌いっぷりであり、アドリブのキレではありません。ここを理解しないと良さが見えてきません。バックは意外と自由なレスポンスをしていて、ここに”フロントとバックの(奏法上の)逆転現象”なるものが見られます。

4ビートは一切なしで、8ビートまたはメトリック・モジュレーションの変拍子です。時々ズッコケそうになるようなリズムの停滞が入るのはジム・ブラックのお家芸? 上記のようなロック的な演奏で進みつつ、曲の中盤または終盤には、マイルスの《イン・ア・サイレント・ウェイ》のような牧歌的雰囲気のフリージャズが入る曲もあり、一筋縄ではいかないのがこのバンド。繊細な表現は髄所にちりばめられているので、そういう部分に耳がいけば、より面白く聴くことができるのではないかと思います。

このバンドにしか出せないサウンドがあります。そのサウンドは一貫性があり、アルバムを出す毎に深みを増しているように思います。良いアルバムだと思います。それからWinter&Winterレーベルは、独特な匂いの音楽といい、高級感漂うエンボスの厚紙ジャケットといい、センスの良いアートワークといい、唯一無二の良いレーベルだと思います。

アルバム名:『ANTIHEROES』
メンバー:
CHRIS SPEED(ts, cl)
HILMAR JENSSON(g)
SKULI SVERRISSON(b)
JIM BLACK(ds)

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今年の私のベスト1はこれ!

例年のとおりブログでは今年の「ベスト~」は書きません。今年も色々なジャズ・アルバムが出たわけですが私のベスト1はこれ。これを1位にする人は恐らく誰もいないだろうと思います。そもそもこのアルバムを聴く人自体があまりいないでしょう。日本のヘボなジャズジャーナリズムにはもちろんひっかかりません(笑)。

P146ヴィジェイ・アイヤ&マイク・ラッド『ホールディング・イット・ダウン:ザ・ヴェテランズ・ドリームズ・プロジェクト』(2012年rec. PI RECORDINGS)です。メンバーは、ヴィジェイ・アイヤ(composition, p, fender rhodes, programming, live electoronics)、マイク・ラッド(lylics, vo, analog synthesizer)、モーリス・デカウ(lyrics, vo)、リン・ヒル(lyrics, vo)、パメラ・Z(vo, live processing, composition)、ギレルモ・E・ブラウン(vo, effects)、リバティ・エルマン(g)、オッキュン・リー(cello)、カッサ・オヴェラル(ds)です。今週末のジャズ喫茶「いーぐる」の「2013年ベスト盤大会」には参加しませんが、参加するなら私はこれをかけるつもりでした。そういえば昨年の「ベスト盤大会」でかけたのもヴィジェイ・アイヤのアルバムでしたね。

ラッパーという扱いで良いのかどうか?マイク・ラッドとアイヤ名義の3作目です。2作目については以前ブログに書きました。ヴィジェイ・アイヤが気になって。

前アルバムも興味深くとても面白いアルバムでした。ジャズの名門サヴォイから出ていたというのが驚き。2007年はそういう状況だったのです。その後大手レーベルのほとんどはジャズ部門から撤退してしまったのでした。

このアルバムの「ヴェテランズ・ドリーム・プロジェクト」というのは、アイヤとラッドの3年のコラボレーションの成果で、イラクやアフガニスタンにおける最近の戦争、これらの戦争の影の中にあるここ10年のアメリカの生活をテーマにしているとのこと。ライナーノーツには全曲の歌詞が書かれていることから、メッセージ性を持ったアルバムであることが分かります。

エレクトリックを駆使した生演奏で、そのサウンド(トラック)はヒップホップ系の影響が強いものです。その上で4人のラッパーがメッセージ性を持ったラップを展開。ヒップホップを融合したジャズというと、最近では何かとロバート・グラスパーが話題に上りますが、どっこい、ヴィジェイ・アイヤも忘れてもらっては困るというのが私の意見。グラスパーがジャズというよりR&B(前回のグラミー賞受賞がこの部門でした)へ行ってしまったのに対し、こちらはどこまでもジャズ。

メンバーが面白いではありませんか? ギターのエルマンとチェロのリーを左右に配し、この手のジャズに不可欠なアバンギャルドな面を忘れていないところが、アイヤの”ジャズ魂”だと思うのです。更にエフェクトを扱うブラウンはマシュー・シップのバンドのドラマーです。グラスパーのようにR&Bに(ついでにコマーシャリズムにも)魂を売ってしまっていないところが良い(笑)。聴けば分かりますが、アイヤのピアノはジャズの上にどっかりと腰を据えた上で個性を発揮しています。

P147内ジャケットの写真はこのバンドがライブをしている場面です。このアルバムには拍手とかが入っていないので断言できないのですが、ライブの音源を使っていると思われます。たぶんこれと同じレベルの演奏はライブで十分再現できるはず。ヒップホップのトラックに生演奏を取り入れるのが最近の動向みたいな話にも十分則っていると思います。こういうライブ性を持っている点、各曲における日常のメッセージ性など、ここにはストリート性(路上性)が存在します。

「メッセージ性」とか「ストリート性」とか書いたのは、そういうものがジャズからヒップホップへ移ってしまい、ジャズが面白くなくなったというような意見(思いっきり簡略化してます)が、中山康樹さんの一連の「ジャズ・ヒプホップ学習会」(ジャズ喫茶「いーぐる」で数年前に開催)の中であったことに対して(私の中ではひっかかり続けている問題)、いやいやこれなんかはそういうものを取り戻した面白いジャズなのでは?と言いたいからです。

メンバーはほとんど黒人ではないので「黒人性」という部分はないようにも思われますが、「黒人性」を”社会に対するクールな眼差し”とでも言いかえれば、ここには「黒人性」もあるのではないかと思います。演奏にもジャズ特融のクールな質感があります。それから意外と聴きやすく押しが強くないのは、今時の人達の感性によるサウンドなのだろうと思います。

色々理屈をこねましたが、聴けばそんなことは考えなくても十分面白いジャズになっていると思います。ヒップホップ的要素をかなり取り入れてはいるものの、ジャズ的要素(ジャズ性なるものではない)も色濃く残っています。

以上、これが私の今年のジャズ・アルバムの”ベスト1”!!
ヴィジェイ・アイヤはこれからのジャズを担う重要な存在だと思います。

アルバム名:『HOLDING IT DOWN:THE VETERANS' DREAMS PROJECT』
メンバー:
Vijay Iyer(composision, p, fender rhodes, programming, live electoronics)
Mike Ladd(lyrics, vo, analog synthesizer)
Maurice Decaul(lyrics, vo)
Lynn Hill(lyrics, vo)
Pamela Z(vo, live processing, composition)
Gillermo E Brown(vo, effects)
Liberty Ellman(g)
Okkyung Lee(cello)
Kassa Overall(ds)

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ちょっとした新発見!

私のレコードプレーヤーキャビネットDK-300は、ダストカバーが開いた状態で止まりにくい(止まらないわけではない)まま使ってきました。今回新たな発見によりその不満が解消されることに。

実は最近ヤフオクにDK-300の蝶番が出品されていて、それを見てあることに気付いたのです。DK-300の蝶番はバネのねじれでダストカバーを跳ね上げるのではなく、バネの伸縮で跳ね上げる仕組みです。これは以前から気が付いていました。下記写真(勝手に拝借させていただきました。ご容赦願います。)をご覧下さい。

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バネの下方にネジがあるではありませんか。ハタと気付きましたね!! これはバネの反発力を調整するネジです。バネを圧縮するようにすれば反発力が増して、ダストカバーは落ちて来なくなるはずです。

P144
で、早速このネジを目いっぱい締めてみました。やっぱりね。ダストカバーは開いた状態で固定できるようになりました。中間の位置でも止められるようになりました。

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これくらいの開位置から止まります。あ~っ、このキャビネットを使いだしてからもう15年経ちます。これまでのわずらわしさは一体何だったのでしょうか。もっと早く気付きたかったです。今回の発見でこのキャビネットを更に長く使い続けたくなりました。同じお悩みをお持ちの方は試してみることをお薦めします。

それにしてもDENONはなかなかやりますよね。こんなところにまで凝った仕掛けを組み込んでいるなんて。TRIOなんかは蝶番をプラスチックで作っているので、プラスチックの劣化で蝶番が割れてバネが飛び出してしまう始末。もちろんダストカバーを開けて止めることはできなくなります。

工学系の私としてはこういう”ものつくり”に妙に感動してしまいます。ますますレコードを聴くのが楽しくなった今日この頃。めでたしめでたし(笑)!

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今はこの7個になっています。

最近ブログを書く気が薄れています。4日も更新しなかったのはブログを初めて以来のことかもしれません。

で、ジャズではなくまたオーディオ。MM型廉価カートリッジ探究、ヤフオクを有効活用して色々入手しました。で、いらなくなれば処分(リサイクル)するという流れ、今はこの7個になっています。

P142
前列左から

ビクターZ-1S 針:JICO現行DT-Z1S
素直でストレートで明るく元気が良い音は私のリファレンス

ナガオカMP-150(現行品) 針:純正中古JN-P150
若干中高域寄りの濃いめの音で色艶と深みがあり元気もある、高音質!
1個だけならこれを持っていれば良いと思う

エンパイア400TC 針:純正中古S-400TC
今は針がダメなのでJICOの現行針で聴きたい

後列左から

オーレックスC-550M 針:大東京宝石新古N-550
今付いている針はこの手の針の標準的な音で次のMT-24とほぼ同じ音
純正針が安く入手できれば聴いてみたいが、
私としては中古純正針にプレミアムな価値まではないと思う
JICOのSAS針を付けるならデザイン的な理由でこれにしたい

ローディーMT-24 針:純正新古DS-ST24
これは純正針なので当時の音の標準的なものとして持っていたい
特に高音質ということはありません

オットーMG-27L 針:A'pis現行A-1PH
これは高音が少し控えめで暖かい音で安定感がある
安定感のある音はPH針の音溝に優しい特性によるのかも?
現行唯一のPH針が使えるカートリッジとして持っていたい

デンオンDL-108D 針:JICO現行DSN-40
せっかくJICO現行針を買ったのに音が歪む
原因究明のためにもうしばらく検討したい

今度こそこの7個で当分落ち着くのではないかと思います。
(その後MP-150以外は手放しました。)

今のところシュアーはいらないです。これまでV15typeⅣ(VN45HE)、V15typeⅣ(JICO針)、V15typeⅢ(VN35MR)、ML140HE、ML120HE、M97HE、M97ED、Me95ED、M85G、M70G、M44Gを使いましたが、今の私にはシュアーでなければならない理由がなくなってしまいましたから。V15typeⅢは現在コストパフォーマンスが悪いカートリッジの代表。そこまで払う音質的な価値はないと思います。

そういえば国内メーカーで忘れてはいけないテクニクスとソニーを一つも聴いていませんよね。そのうち入手するかもしれません。聴いていないということではヤマハもありますよね。ヤマハはMC型に良いものはたくさんありましたが、MM型では特に聴きたいものはないです。多くがOEMだったはず。

もうひとつ。自作の真空管フォノイコライザーアンプ、使っている真空管ECC83/12AX7(テレフンケン)は、前に使っていたラックスマンCL-32から外して使い続けているのですが、今も問題なく使えています。一体どのくらい寿命があるのでしょうか? 途中使わない期間もありましたが、CL-32中古品を入手してからこの真空管をもう10年くらい使用中。想像以上に劣化しないことが分かってきました。

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レコードプレーヤーのトーンアームを交換しました。

まだまだオーディオ病進行中(笑)! 今度はレコードプレーヤーのトーンアームを交換してしまいました。ターンテーブルDP-3000を中心としたプレーヤーの方です。

これまでマイクロのMA-202という古いトーンアームを使ってきました。カートリッジ交換時の調整はやりやすく、見た目も美しく、音についても特に不満はありませんでした。まあそれでもいくつか気になる部分がないわけではなく、オーディオなんてものは何かしら満足できない部分を残しながら、色々試行錯誤してやっていくのが楽しいのですからそれで良いのです。

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で、前から気になっていたトーンアームにビクターのUA-5045/7045があります。もう1台のレコードプレーヤーとして使っていたQL-7Rにはその廉価版が乗っていて、これをDP-3000の方にも使ってみたかったのです。しかしこれらのトーンアームはヤフオクでも結構な値が付きます。今の私はいかに廉価にシステムを組むかがテーマなので、なかなか入手できない状況でした。

でも最近、相当品トーンアームが乗ったレコードプレーヤーJL-B61Rのジャンク品がヤフオクに出てきました。気配としてそれほど値が上がらなそうだったので、思い切って落札してみることに。ジャンク品なのでトーンアームにガタがあって使えない可能性も考えた上での落札です。

JL-B61Rを出品していたのは、ヤフオクにジャンク品をたくさん出している有名なお店。私は今回初めて利用しました。結構丁寧に梱包して送ってくれたのは意外でした。届いたものはジャンク相応の汚れです。早速トーンアームのガタつきをチェック。大丈夫そうです。よくよく確認すると水平に回転する部分がほんの少し上下するのですが、まあこのくらいなら良いということで、まずはトーンアームをクリーニング。それから移植作業へ。

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今回は10cm角2mm厚のアルミ板をベースにして取付けました。こうすれば取付け穴周辺に開いたいくつかのネジ穴とかボロを隠せます。なかなかしっかり取り付けることができました。見た目もそれほどおかしくはないです。

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トーンアームは頑張ってクリーニングしたのでかなりきれいになったと思います。この機種にありがちなバランスウエイトの垂れ下がりはほとんどないです。不具合点はアームリフターが速攻で降りてしまうこと。ここは手動でゆっくり降ろすしかありませんね。

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肝心の音なのですが、高音にキラキラしたところがあります。ピアノの強打に付帯音のような音が乗る感じもします。何か明るく楽しい音。振動をダンピングせずそのまんま鳴らしちゃえみたいな音に聴こえます。と最初は思ったのですが、その後もう1台のレコードプレーヤーと比較して特に問題は感じませんでした。当分このトーンアームを使ってみることにします。

JL-B61Rに乗っているターンテーブルTT-61の方はと言うと、33回転は安定して回転しているようなのですが45回転は不安定。一応裏返して蓋を開けてみましたが、ダメそうなトランジスタや電解コンデンサーは無さそうです。今はトランジスタと電解コンデンサを交換する気にならないので当面保管。そのうち修理するかもしれませんし、ヤフオクにジャンク品として出品するかかもしれません。下の写真はクリーニング後。プラッターの錆は取りきれないです。

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JL-B61Rのキャビネットは脚が1個欠品で、ダストカバーは傷だらけ。こいつらはいつものガレキ行きでしょうね。

アナログっていじるところがたくさんあって楽しいですよね。

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