現代バップ好アルバム
ジャズの新譜紹介です。と言っても発売されてからだいぶ経っています。
アレックス・シピアギンの『フロム・リアリティ・アンド・バック』(2013年rec. 5PASION)です。メンバーは、アレックス・シピアギン(tp)、シーマス・ブレイク(ts)、ゴンサロ・ルバルカバ(p, el-p)、デイヴ・ホランド(b)、アントニオ・サンチェス(ds, per)です。スモールズのライブアルバムを買ったので、何枚も買わなくていいかなと思ってこちらはチェックが遅れていました。メンバーを見たらこれですから買わずにいられなくなりました。
フロント2人は今や現代ニューヨークの中堅~ベテランのしっかり者。そこにこのリズム隊ですから凄い。重鎮ホランドがいます! 最早大物であるルバルカバに、私が好きなドラマーのサンチェスときたもんだ! これだけのメンバーですから悪いはずはなく安定感抜群。隙やほころびはありません。
特に説明不要の現代バップ。このメンバーの誰かを聴いたことがあるなら、そのサウンドは容易に想像がつくでしょう。曲はメセニーの1曲意外はシピアギンが作曲していて全8曲。バップ曲としてはなかなか佳い曲揃いです。1曲目なんかはホランドが作る曲の雰囲気に似ているように感じます。浮遊感と変拍子のダーク&クールネスは現代バップそのもの。
テーマの合奏、各人のソロ、そのバッキング、どこを取っても5人それぞれがきっちり存在感を示しています。サポートに徹しているというような風情は微塵もありません。この5人ですから当然と言えば当然ですね。2管クインテットというオーソドックスなフォーマットに、この手の現代的曲想も今や周知の事実となったので、現代バップのひとつの完成系だと言って良いのではないかと思います。
個々の曲についていちいち説明するまでもないでしょう。5人のジャズマンの演奏にそのまま浸れば良いだけです。好アルバム。
短いですが以上(笑)。
アルバム名:『From Reality And Back』
メンバー:
Alex Sipiagin(tp)
Seamus Blake(ts)
Gonzalo Rubalcaba(p)
Dave Holland(b)
Antonio Sanchez(ds, per)
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コメント
こんばんは!
全体にはタイトでダークでモーダルでしびれる、、って、感じです。はい。
シピアギンはもともと大好きなのであれなんですが、、シェイマスがこれまたお見事で。。両雄の活躍は素晴らしすぎますです。
来日しても、奥方のライブでの来日ばかりで。。
どうにかならないのかな・・・・
と、トラバありがとうございました。
投稿: Suzuck | 2013年11月 6日 (水) 18時10分
Suzuckさま
またまたこんばんは。
>全体にはタイトでダークでモーダルでしびれる、、って、感じです。はい。
”タイトでダークでモーダル”確かにおっしゃるとおりだと思います。
>両雄の活躍は素晴らしすぎますです。
このお2人、マッチングが良いですよね。
そして実力を遺憾なく発揮していると思います。
>来日しても、奥方のライブでの来日ばかりで。。
そうなんですか。
>どうにかならないのかな・・・・
どうにかしてほしいですね。
クリポタとのコンビできてほしい!
こちらこそトラバありがとうございました。
投稿: いっき | 2013年11月 6日 (水) 20時31分