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またしても落としてしまいました。カートリッジ。

廉価MM型カートリッジ探究はもういい加減やめれるはずだったのに・・・
♪もうどうにもとまらない~♪ m(_ _)m

こんなやつらを落札しました。ジャンクプレーヤー込みで1500円也。競合者は現れずあっさり落札。この手のカートリッジに興味はないんでしょうね。プレーヤーの送料はそれなりにかかりますが、合計で3000円ちょっとでした。

入手できたのは、エンパイヤの400TC(写真上)とオーディオテクニカのAT-E30/L(写真下)です。どちらも純正ヘッドシェル付。ヤフオクの写真でO.K.だろうと判断したとおり使えるものでした。2個で3000円ちょっとはかなりのお買い得。

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400TCは掃除してシェルリード線をPCOCCに交換した後のものです。ほしかったのはこの400TCで、AT-E30/Lはオマケと考えていました。しかし、これがどうして安いのになかなかの音です。

今日は400TCのことを書きます。なぜこのカートリッジがほしかったのかというと、JICOから色々なタイプの現行交換針が出ていて、それで聴いてみたくなったからです。前はシュアーのV15typeⅢでこういうことをやろうと思っていたのですが、どうせ交換針の音になってしまうのなら、ありきたりのV15typeⅢではなくて別のカートリッジでトライしようというわけ。

今ヤフオクでは、V15typeⅢが異様な高騰ぶり。オリジナル針が付いていようものならやたら落札価格が跳ね上がります。これはロシアや中国で高値で売りさばけるからではないか?ということを前に書きましたよね。どう考えたって古くてそれなりに劣化してるとしか思えない針にここまで払うのは、”音”にお金を払っているのではなく、”ブランド”にお金を払っているのです。世の中、本当に音が分かるオーディオファンなんてほとんどいませんから。ほとんどの人が誰かが良いと言っているから良いと思うのです。

ならばということで、私が持っているV15typeⅢはさっさとヤフオクで売りさばいちゃおうという魂胆。これからボーナスシーズン、アホな人達が高値で落札してくれるはずです(笑)。それより誰も注目していないカートリッジで、音そのものを楽しむほうが賢くて面白いではありませんか? で、白羽の矢が立ったのが400TCってわけ。

400TCは有名な4000シリーズや2000シリーズの後継機種です。下から100、200、300、400、500、600と6機種のラインナップで発売されました。下がその特性比較表。

Empire
400TCは下から4番目。テーパードアルミパイプカンチレバーに、たぶん接合型特殊楕円針が付いた機種。今回入手したものはスタイラスチップの根元に接着剤がたくさん付着していて、判別が難しいので”たぶん”と書きました。それなりの価格で販売されていたはずで、廉価品ではないと思います。

ネット検索をしてもこのシリーズについて書かれた日本語サイトはほとんど引っかかりません。CD時代に突入する頃のカートリッジですし、この頃の日本のオーディオファンは日本製MC型カートリッジに向かっていたので、私も記憶にありません。そんなわけでこのシリーズに注目するような人は今やいないのでしょう。だから今回安く落札できたとも言えます。

そこそこ良い音です。いつもの比較試聴に行ってみよう! リー・リトナー『オン・ザ・ライン』を2台のプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴。比較の相手は私のリファレンスとなりつつあるZ-1Sです。

左 : ビクターZ-1S(針:JICO現行丸針DT-Z1S)
右 : エンパイヤ400TC(針:純正品S-400TC)

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400TCはメカニカルで武骨なデザイン。それまでの4000/2000シリーズのスマートさとは大違いです。私はこのデザインが結構気に入りました。出力レベルはZ-1Sより少し小さいです。音質は両者似ています。音は400TCのほうが少し落ち着いて濃いめ。低音は良く出て高音は艶があります。Z-1Sの開放的な鳴り方も良いですが、400TCのアダルトな感じも悪くないです。

数年前にブログに書いた寺下誠トリオ『イーハトーヴ』(1996年)を聴くと、強い高音が少し歪みます。

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このレコードはスリー・ブラインド・マイスの名録音コンビ、レコーディング・エンジニアの神成芳彦とカッティング・エンジニアの小鉄徹によって作られています。アナログ・レコーディングでダイレクト2トラック(テープ)録音された音は、ジャズならではのガッツに溢れたもの。オーソドックスな演奏も悪くないです。カッティングレベルが高いのでトレースチェックになります。最初は針圧1.5gで聴いていましたが、針圧最大値2gに増加すると少し改善されました。ちなみに松田聖子のサ行はそれほどざらつきませんでした。

ならばこちらでトレース能力をチェックしてみましょう。オーディオ・チェック専用レコード『月の光/アナログ・システム・チェック信号』。2枚組で、1枚目はクラシック演奏、2枚目はチェック信号だけが入っています。1枚目はほとんど聴いたことがありません。使うのは2枚目の「針圧調整」のトラック。時々「インサイドフォース・キャンセラー調整(フラットゾーン)」も使います。

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「針圧調整」トラックは、ここをカートリッジにトレースさせて、トレース可能な最軽量針圧にするように推奨しています。私の場合はカートリッジの針圧範囲の中間値でトレースできれば良いと思うので、目安程度に使っています。信号は2種類カッティングされていて、300Hz(サイン波)、50μmと70μm(振幅)です。余程劣化でもしていない限り50μmは問題なくトレースします。70μmはトレースできないものがあります。

先日トレース能力が低いと書いたシュアーM44Gは、70μmをやはりきれいにトレースできず左右からビビり音がしました。10年位前に聴いたシュアーV15typeⅢ用純正交換針VN35MR(新品購入)も70μmがきれいにトレース出来ず、メキシコ製VN35MRの品質を疑問視する当時の声に頷いたものです。”トラッカビリティ”という言葉まで作ってトレース能力を誇ったシュアーの体たらくぶりにも呆れましたね。今やこんなVN35MRもめちゃくちゃ高騰してます。ちなみに、70μmをきれいにトレースできなくても普通のレコードは聴けますし、トレースできるからと言って音が良いわけではありませんので、念のため。

で、400TCなのですが、針圧2gでも70μmはきれいにトレースできませんでした。ダンパーが劣化して硬化しているのではないかと思われます。今のところはこのまま聴いて、そのうちJICOの現行交換針にして聴いてみようと思います。(その後JICOの交換針を試すことなく400TCはリサイクルしてしまいました。特にこれという魅力はないと思いました。)

そう言えば、10年くらい前に持っていた4000D/Ⅰ、4000D/Ⅲ(旧ver.)、4000D/Ⅲ(新ver.)はいずれも70μmがきれいにトレースできず、エンパイアのトレース性能はシュアーほどではないと知ったのでした。トレース性能が全てというわけでないのですが、それ以来エンパイアのカートリッジには魅力を感じなくなったのを思い出しました。

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