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廉価カートリッジ探究はそろそろ終わり。

廉価MM型カートリッジの音質について色々探究したきたわけですが、だいたい傾向が分かったのでそろそろ終わりにしようかと思います。で、仕上げとして最近のMM型カートリッジをヤフオクで落としてみました。

ナガオカのMP-150です。このくらいなら出しても良いかなという金額を入札して放っておいたら、それより安い価格で落札できていました。これ、メーカー小売希望価格は\21,000ですからある程度音質重視のカートリッジです。ケースが付いて\2,400で落札できたのはお買い得。送料は宅急便なのでそれなりにかかりました。ナガオカは人気がないんですね~。世の中、シュアーとかのブランド名で買っているような人ばかり、本当の音質(価値)が分かる人なんて少ないのです。

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ケースはヘッドシェル付モデルのものです。取扱説明書も入っていました。カートリッジを取り付けてあったのはオーディオテクニカのホルダー兼オーバーハングゲージ。このカートリッジは正しくはMP(ムービング・パーマロイ)型なので、カンチレバーにマグネットはなくて本体の方にマグネットがあります。下の写真の灰色の円形部分がマグネットです。ベースのプラスチック部分はコツコツ音がする硬質のとてもしっかりしたものです。

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一般的な分類ではIM(インデュースド・マグネット)型になります。このカートリッジは稼働(ムービング)部分が鉄ではなくパーマロイという磁性材が使われているからMP型と言っているのでしょう。ナガオカの拘り。こういうことは私のような工学系の人以外にはどうでも良いことなんでしょうね。使いこなしの上ではMM型ということで問題ありません。

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硬化処理アルミ合金のテーパードパイプカンチレバーにムクの楕円ダイヤモンドスタイラスが付いています。私がこれまで聴いてきたストレートパイプカンチレバーに接合ダイヤモンドスタイラスよりはコストがかかっています。これが音質にどう表れるのか?

このカートリッジのヘッドシェル付モデルはベスタクスのシェルと同じものを使っています。もちろんベスタクスのロゴはありません。今やこの手のものを作っているところは少なく、色んなメーカーで共用(OEM)しています。このカートリッジのシリーズは6機種あり、下位4機種はこのヘッドシェルで、上位2機種はもっと高級なヘッドシェル。私は安く手に入るベスタクスのヘッドシェルに取付けました。シェルリード線は定番のPCOCC。取付けネジは真鍮製をおごってみました。

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カートリッジがヘッドシェルからはみ出していますが、レコードプレーヤー(トーンアーム)のオーバーハング値はこうしないと適合しません。カッコ悪いですけれどやむを得ません。

聴いてすぐに分かりました。これまで聴いてきたカートリッジより高音質です。針(スタイラスチップとカンチレバーなど)にコストをかけているのがそのまま表れていると解釈して良いと思います。念のためいつもの音質比較を実施。同じレコードを2台のプレーヤーでかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替試聴する方式です。

左 : ビクターZ-1S(針:JICO現行丸針DT-Z1S)
右 : ナガオカMP-150(針:オリジナル)

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MP-150は高音に、例えばシンバルは良く伸びて色艶があります。繊細な感じも漂っています。低音は少し控えめです。全体的には音楽により表情があるように聴こえます。深みがあります。やはり高いだけのことはあると思いました。ではZ-1Sはダメなのかというとそんなことはなく、これはこれで逆に脚色無くそのまま音が出ている良さがあるように聴こえるのです。こういう音質の違い、なかなか微妙なものがありますよね。一概にどっちが良いとは言えません。オーディオって奥が深いです。

今の私は基本的にこの2機種を持っていれば良いという気持ちになりました。MP-150の上位には更に3機種ありますが、私にはこれで十分な感じです。ナガオカの売り文句は「広帯域のパワフルサウンドモデル」。ジャズを聴く私には「パワフルサウンド」がマッチするのだということで納得しました。それにしても\2,400はめっちゃ得した気分。

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