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今度はこんなものを入手。

パイオニアのレコードプレーヤーPL-30を入手しました。このシリーズは当時結構人気がありました。オーソドックスなマニュアルプレーヤーとして技術や物量を投入して、しっかりしたプレーヤーシステムに仕上がっていたからです。

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落札金額は安い方でした。元々そこそこきれいだったものを、マジックリン、無水エタノール、プラスチッククリーナー、金属磨き等を駆使してここまでに仕上げました。なかなかきれいでしょ。ダストカバーの透明度もかなりあります。ちなみにカートリッジとシェルはこの前落札したものです。

出力端子がこれなので、好きなRCAコードが使えます。出品者が金属磨きか何かで研磨したようです。磨きかすが残っていますよね(苦笑)。

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ターンテーブルがネジ3個で固定されています。普通はモーター軸にはめ込んで嵌合させるのですが、この頃のパイオニアのレコードプレーヤーはこの方式。なぜこうなるかというと当時の売りであったSH(ステイブル・ハンギング)ローター方式のモーターを採用しているからです。

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ターンテーブルを外すとSHローター方式モーターの頭が顔を出します。

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モーターの周りの灰色のプレート、実はプラスチックでペナペナです。こういうところがアルミで出来ていないのは、このプレーヤーがシリーズ最廉価機だからです。ここからが重要。プレートをめくって腸を見せちゃいます。ネット上にもこの先の写真は公開されていません。ジャーン!

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プレートには電源スイッチ、回転数切替スイッチ、スタート/ストップスイッチがあるので、線で繋がっています。実はこの頃、モーターが底板に取付けられているのです。なので底板が開きませんし厚いものになっています。メンテナンスはここを開けて上からします。ローター剥き出しのこのモーターがSHローター方式です。クォーツロック回路はIC化が進み、部品点数はご覧のように少ないです。一番手前の大きいICはモーター駆動用。部品数が少ないということは故障しにくいということです。

当時のカタログに乗っていたモーターの分解図を次に示します。しっかりしたアルミダイキャストのベースの上にモーターが構成されていますよね。下のモーターがSHローター方式。回転の支点がモーター上部にあり、ターンテーブル(プラッター)の重心に近くなることで、モーター軸がスリコギ運動しにくくなるというものです。

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この方式は実に良い方式だと実感しています。前にPL-50を使ったことがあるのですが、とにかくターンテーブルがスムーズに回りました。この前カートリッジ欲しさに落札したPL-380Aはボロボロだったにもかかわらず、このモーターはとてもスムーズに回っていました。ターンテーブルを手で軽く回してから止まるまでの時間がかなり長いので簡単に分かります。

実はこのPL-30もそのPL-380Aもターンテーブルは(PL-30はネジ止め式だからというのもあります)モーターに取付けられたまま輸送されてきました。普通は重いターンテーブルがモーター軸受に悪影響を及ぼすので外して輸送するのが道理です。そういう不利な事態にもかかわらず、このモーターはスムーズに回るということで、私はこの方式を高く買っています。良いモーターなのです。

ちなみにPL-30LⅡ、PL-50LⅡ、PL-70LⅡになってからは扁平なコアレスモーターになり、同じSHローター方式ですが、モーターは天板に取付けられるようになります。もちろん底板も開くようになり下からメンテナンスできます。これが普通のレコードプレーヤーのアセンブリーでしょう。そのコアレスモーターは技術的に進歩しているのですが、作りはちゃちになってしまっています。コストダウン(簡略化)されたのです。それはモーターのみならずキャビネットなどにも及んでいます。だからⅡの方が優れているとは必ずしも言えません。

アームの回転部分を見ると、垂直軸のネジに傷があるのでいたぶられたのでしょうね。まあガタツキはなく感度も良い感じなので良しとします。(その後水平回転部分に少しぐらつきがあることが判明しましたが、大きな悪影響はないようなのでそのまま使っています。前にPL-50を入手した時もアームがぐらついていました。やはりこのシリーズのアームは信頼性に難ありです。)

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このアームには特徴があります。なんでこんなにゴツイかというと、水平回転部の円筒内にオイルバスがあって、そこにシリコンオイルを入れてアームの動きにオイルダンプがかけられるようになっているからです。オーイルダンプはON/OFF可能。

輸送時にはシリコンオイルが漏れる恐れがあるので、出品者はオイルを抜くと書いていたにも関わらず、オイルが入ったまま送られてきました。オイルは漏れていなかったのでこれも良しとしましょう。ちなみに私はオイルダンプした時に高音が沈む感じになってしまうのが嫌いなので、オイルダンプは使いません。

そしてこれが付いてくるのが良いのです。このターンテーブルシート。

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ブチルゴムでできていて、オーディオ評論家の故長岡鉄男さんがかなりほめて愛用していたものです。人気にあやかって単売(JP-501)されました。独特のネットリ感がありレコードがしっくりホールドされます。ただしゴミが付着するとネットリなので、手で吹き払っても取れません。無理して引っ掻くとシートに傷が付きます。なので定期的に水洗いします。水で流せばゴミは取れます。

このプレーヤーにはやはりこの組み合わせでしょう。このシェルはPL-30に付属していたものと同じです。ただしPL-30はカートリッジレスで販売。カートリッジPC-200も当時のものなので、この組み合わせは当時の純粋パイオニアコンビ。廉価な組み合わせですが、なかなか良い音を聴かせてくれますよ。

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てなわけでして、当分私の愛機としてこいつを使ってやることにします。

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