CA-800Ⅱのメンテナンス その2
最近もっぱらレコードプレーヤー関係に入れ込んでいたのですが、ちょっとやることを変えてCA-800Ⅱのメンテナンスを進めました。
今回はパワーアンプ部のメンテナンスです。交換する部品は片チャンネルにつき、電解コンデンサー2個と半固定抵抗3個とパワートランジスタのエミッタ抵抗2個、たったこれだけ。本来なら全半田付けをやり直したほうが良いけれど、今回は何かめんどくさくいので割愛。
パワーアンプ部はヒートシンクと一体化されたブロック構造なので簡単に取り外せます。パワートランジスタを外せば基板も外せます。まずは右チャンネル。電解コンデンサは元々無極性でニチコンのMUSEに交換。半固定抵抗は信頼性が高いコパル電子のものに交換。エミッタ抵抗は福島双羽電機の金属板抵抗(オーディオ用らしい)に交換。写真は交換後。
パワートランジスタは2SA663と2SC793のコンプリメンタリ・ペアで、名石というようなものではありません。今の音が気に入っているので、パワートランジスタを交換するつもりはありません。ヒートシンクをクリーニングし、パワートランジスタ再取付けにあたり放熱用シリコングリスを塗り直しました。写真は交換後。
続いて左チャンネル。左右対称構造でばないので左右共に同じ基板が使われています。こちらも7個の部品を交換しただけです。一応全半田の状態を確認していますが、特に劣化しているようなところはありませんでした。写真は交換後。
こちらのパワートランジスタは表面に多くサビが噴き出ていました。2SA663だけがパワートランジスタ裏の形態が異なるもの(ひょうたん型の溝)でした。特にいじった形跡はなかったので、製作時からこのロットだったのだろうと思います。こちらもシリコングリスを塗り直しました。写真は交換後。
再組込みして、出力オフセット電圧とアイドリング電流(B級、A級)を再調整。調整値はネットで入手したサービス・マニュアル(CA-800とCA-1000Ⅱ)に従っています。右チャンネルのA級はメンテ前と同じく少々不安定でした。ドライブ基板の小型トランジスタが劣化しているのかもしれません。そこは深追いせず。というわけであまり手間をかけずに終了。部品交換で音はすっきりクリヤになった感じ。
パワーアンプとして使うので当面はこれで使います。プリアンプ部のメンテナンスは気分次第、まだまだ先の話になりそうです。ひょっとすると使っているうちに飽きてしまって、プリアンプ部はメンテナンスしないままオークション行きかもね(笑)。
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