YAMAHAのCA-800Ⅱは良い。
前にYAMAHA CA-800Ⅱのプリアンプ部の音質について書いたのですが、取扱いに大きな誤りがあったために、その実力を正しく伝えられませんでした。なので改めてプリアンプ部の音質について書こうと思います。
まず取扱いの誤りについて。YAMAHAのアンプはラウドネスが連続可変式(コンティニュアスラウドネス)になっています。このノブの位置が誤っていたのです。私が以前使用したA-950はこのノブを左に回し切ったところがフラット(OFF)状態だったので(普通そうでしょう)、このアンプも当然そうだろうと思って左に回し切って音を聴いていたのです。ところが表示をよく見ると、右に回し切ったところがフラット。
つまり私はラウドネスを目いっぱい効かせた状態で音を聴いていたのです。なので低音がモコモコした解像度の悪い音というのは、ラウドネスが目いっぱい効いた状態の音ということです。またこのラウドネス、効かせれば効かせるほど音量が下がります。なのでトーンコントロール/ラウドネス/フィルター回路を通した状態では音量が下がっていたため、トーンコントロール/ラウドネス/フィルター回路をジャンプさせた時に、音量が上がるというおかしな状態になったのです。
ラウドネスをフラットに戻し、改めて聴いてみると音はなかなか良いです。トーンコントロール/ラウドネス/フィルター回路のON/OFFでは当然音量差はなく、トーンコントロール系を通したからと言って音質が悪化してしまうということはほとんどありません(トーンコントロールはフラット状態)。さらに、私の自作プリアンプを通した音と比較してもそれ程悪くないのです。変化の度合いはサンスイAU-607に近い感じです。
このアンプ、プリアンプ部もなかなか優秀なのでした。もし更にオーディオを簡略化させるとしたら、プリアンプをなくしてAU-607かこのアンプ1台で済ませても良いと思います。プリアンプ部はメンテナンスはしないでいようと思っていましたが、少しずつメンテしていこうと思いはじめているところです。ただしフォノイコライザー回路がいまいちな感じなので惜しい。フォノイコの性能を考えると1ランク上のCA-1000Ⅱが良かったかも。
1974年頃発売のこのアンプ、つまり約40年前のアンプなのですが、今聴いても十分通用します。このクラスのオーディオってほんとうに進歩しているのかどうか?疑問に感じてしまいますね。このアンプの当時価格は¥95,000。まあ今作って売ったら間違いなく倍の価格になるでしょう。
CA-800ⅡドライブのQUAD12L2スピーカー、なかなか音楽的な音を奏でてくれます。先日、最新型マランツアンプでドライブしたELAC310スピーカーを聴いたのですが、比べてもそれほど劣っているとは思えません。まあオーディオは自己満足の世界なので、単に私の思い込みなのかもしれませんがそれもまたよし(笑)。
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