フォノイコライザーの修理
6月末から7月頭にかけて発注した新譜がまだ届かないので、またオーディオの話題です。
昨年秋に作った真空管式フォノイコライザーは順調に活躍してきました。こいつですね。
ところが少し前から、電源を入れて1時間くらい経ったところで、変な”ガサゴソ”ノイズを発するようになりました。その時は入力切替スイッチをガチャガチャやると治まるので、てっきり入力切替スイッチの接触不良だと思っていました。
最近はジャンクアンプのメンテナンスばかりやっていたので、フォノイコライザーがすねてしまったのだろうと思いました(笑)。
ジャンクアンプのほうは一段落していたので、こいつの接触不良スイッチを交換しようということになりました。前にばらしたプリアンプのロータリースイッチがあったのでそれを流用。このスイッチは接点がむき出しなので、無水エタノールでクリーニングしてから交換。
スイッチへの配線は前のものをそのまま使っているので、長さ的にはちょっとちぐはぐなのですが良しとしました。ちなみにその配線(赤/白線)はモガミのOFC同軸#2526。この線は細いので、プリアンプ内の配線には具合が良くお薦めです。 入力は2系統、スイッチは4回路なので2回路余ります。本来は余った端子はグランドに接続してノイズ対策をしたほうが良いのですが、切り替えなければ良いのでそのままです。
外観はこんな感じになりました。
スイッチのツマミはばらしたプリアンプで使っていたものをこれまた流用。色合いも配慮してツマミを選んでいたのでマッチングは悪くないと思います。
さて、これで安心して音楽に浸れると喜んだのもつかの間、しばらくするとまた同じ症状が発生。アレッ?原因は違うところにあるのか?スイッチをガチャガチャ切り替えると治るのは前と同じ。「ひょっとして。」と思いケースを叩くと現象が出たり消えたり。ってことは、そうです。どこかに接触不良があるということです。半田不良ですね。ノイズをよくよく聴いてみると左チャンネルからしか出ません。
ということで左チャンネルの半田不良をチェック。すぐに見つかりました。真空管ソケットへの配線の1ヵ所に、ほとんど半田が乗っていません。参りました。半田付けには自信があるほうなのですが、どうも最近老眼がひどくて、光っているものを上手く視認できていないせいなんでしょうね。やんなっちゃいます。
他も再確認したら、電源アウトレットのところにもかなり怪しげな半田付けを発見。これではいずれ問題が発生するはず。事前に発見できて良かったです。AC100Vのところなので、最悪火災につながることにもなりかねません。自作はこういうところに十分注意して、自己責任の元にやらなければなりません。
なぜこんなトラブルのことを書くのかというと、誰かのトラブルシューティングの参考になればと思うからです。私も良くやるのですが、トラブル内容をキーワードにしてネット検索すると、ほぼ誰かが対応策を書いていて、とても助かります。
というわけでフォノイコライザーの問題は解消。今はまた良い音を奏でてくれています。
| 固定リンク
「オーディオ」カテゴリの記事
- レコードプレーヤー探訪 KP-F500(2022.08.12)
- レコードプレーヤー探訪 PX-55F(2022.08.11)
- レコードプレーヤー探訪 PS-33 PS-313(2022.01.23)
- レコードプレーヤー再構築(2022.01.04)
- レコードプレーヤー探訪 FR-D4(2021.12.27)
コメント