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カートリッジで遊んでいます。

はいはいっ、しつこくオーディオねたです(笑)。

今度はこんな風にしてみました。PC-200をオーディオテクニカのヘッドシェルに取付けて針を交換。交換した針は上位機種PC-400用のPN-400です。このシリーズは4種類あって、下からPC-200、PC-400、PS-600、PS-800、後ろの2機種は単体販売。針は互換性(基本的には上位互換でしょう)があります。

P170

この針はヤフオクに出ていた新古品。サウンド・ジュエル社のもので、ノブのデザインが大分簡略化されてます。色もPC-400に合わせたダークグリーンなのでちょっとミスマッチ。針の形状は接合型丸針ではなく接合型楕円針のようです。楕円なので高域特性は伸びているはずです。

この状態で聴くとだいぶ印象が変わりました。一言で言うとハイファイ傾向の再生音。このカートリッジはもともと爽やかな高音なのですが、より上質な感じになりました。この高音の特徴はサスペンション・ワイヤーによる一点支持の効果によるものではないかと思います。ヘッドシェルも共振が少ないしっかりしたものなので、変な付帯音が付きません。低音もしっかり出ます。

前の記事で紹介したMD-1016の屈託のない鳴りっぷり(JICO針の音とも言える)と比較するからよりそう感じられるのかもしれませんね。聴き方によっては面白みがないように感じられなくもないのですが、このクリーンでナチュラルな再生音は悪くありません。帯域バランスもとても良いです。

カートリッジの音質比較にはこの音源を使っています。鈴木勲の『ブルー・シティ』(TBM)。このレコードA面2曲目《(8番街)45丁目》。ちなみにこの曲はウディ・ショウの《スウィート・ラヴ・オブ・マイン》と全く同じ曲。好きな曲です。

P171

同アルバムのxrcd(高解像度CD)を持っているので、CDの方を基準にして同時にかけながら切換比較をします(音量は同じになるように手動調整)。もちろんカートリッジの音にはフォノイコライザーの音が含まれます。CDよりフォノイコライザーの方が高音寄りになっています。それを頭に入れた上でカートリッジの音の質感を聴き取ります。細かい音を聴き取るためにヘッドホンでモニタ。この聴き比べでも明らかになりましたが、PC-200(針PN-400)の音はハイファイです。

過去にシュアーV15系の音も何機種か同様な方法で聴き比べていますが、それらと比べてもそれほど劣るとは思えません。先日このカートリッジは繊細微妙な音は出ないなんて書きましたが、それなりに繊細な表現もできていました。廉価にもかかわらずPC-200は噂どおり良いカートリッジだと思います(その後色々なカートリッジを聴いてからの評価はこのクラスの標準的な音、特に良い音というほどではないと分かりました)。

さて、そうなるとMD-1016の方はどうしましょう。こちらはプレーヤーQL-7に取付けてビクター・コンビにセッティングにしてみました。

P172

このカートリッジは高音に艶がありますが同時に付帯音も感じます。共振しやすいヘッドシェルのキャラクターが含まれていると思います。それらひっくるめて余韻がありなかなか楽しい音で鳴ります。低音は若干緩めで暖かいです。アナログらしい音とでも言いましょうか。気楽に聴きくのならこちらでしょうね。

どちらかと言えば低音寄りなので、高音のキレをもう少し増すためにJICOの現行楕円針を発注済み。MD-1016が新品の針でどう鳴るのか楽しみです。

当面はこれら2個のカートリッジの個性の違いを楽しんでみたいと思っています。

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