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2013年7月

これらのレコードが役立っています。

昨日は落札した交換針がジャンク品だったと分かりがっかり。その正体を暴いたレコードがこれら2枚です。ボブ・ジェームス&アール・クルーの『ワン・オン・ワン』とマリーンの『イッツ・マジック』

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どちらも当時CBSソニーが誇った「マスター・サウンド」のレコード。「マスター・サウンド」はレコード録音/製造技術を駆使した高音質盤です。トレースが厳しい箇所はそれぞれ一ヵ所ずつあります。『ワン・オン・ワン』はB面3曲目《ワインディング・リバー》の終盤バス(キック)ドラムの”ドンッ”、『イッツ・マジック』はA面1曲目《アイム・ソー・エキサイテッド》の冒頭バスドラムの”ドッ”。どちらもカートリッジの動きを見ていればよく分かるのですが、内側に数ミリ揺すられます。

実はしばらく前に、シュアーのN140HE(針)が《アイム・ソー・エキサイテッド》の冒頭をトレースできなくなり(針がはじかれて音溝1本ほど飛んでしまう)、てっきりダンパが硬化したせいだと思っていたのですが、よくよく針を観察したらカンチレバーのパイプが撚れて少し上に反りかえっていたのです。

これには思い当る節があって、アームをアームレストに固定したまま掃除用のタバコのフィルターを下から押し当てたというのがそれです。きっとその時カンチレバーが曲がってしまったのだろうと思います。嫌な感触があったんですよ。カンチレバーがベリリウムの極薄パイプなので、私が加えた力の前にはひとたまりもなかったということでしょう。

今回落札した純正交換針(PN-200)も同じ現象が起きたので、これはひょっとしてと思い、よくよく観察したら案の定カンチレバーが少し 反っていたというわけ。パイプは窪んでしまっていました。実は届いたケースの蓋を開ける時に、蓋が封止されていなかったので、未使用ではないだろうと疑っていたのです。更にキズ見で針をみたらカンチレバーの辺りに短い毛埃が2本ほど絡み付いていたので、少し使ったのかもしれないと思いました。

まあ、少しくらい使っていたとしても、落札価格は安かったので、問題なく音が出ればいいやと思っていました。しかし、上記のとおりの結果です。私はカンチレバーに力を加えるようなことはしていませんし、昨日掲載した比較写真(縮小前)をよく見ると、既に反っていることが分かりました。ということでジャンク品を掴まされたと判明。出品者が確信犯であるのか、素人故に見落としたのかは不明です。

改めて写真を撮りましたがやはりこれはひどい! でも上記の箇所以外はこれでも特に問題なく聴けてしまいます。バーチカル・アングルの狂いは音に出にくいのかもしれませんね。

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オークションなんてそんなものですよ。逆に良いものやレアなものを割安に入手できることもあるわけで、そこが面白いのです。オークション歴は15年くらいなので、リスクを避ける勘所は分かっているはずだったのですが、たまにはこういうこともあります。

これだけ愚痴をタラタラ書くなんて、私は相当あきらめが悪いやつです(笑)。

最後に、『ワン・オン・ワン』も『イッツ・マジック』も単にオーディオ・チェックというのではなく、内容が気に入っています。両アルバムとも既にブログで紹介しています。『イッツ・マジック』は廃盤のようですね。

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またまた入手してしまいました。

結局いつものこのネタに戻ってしまいました。

最近は次々ヤフオクで入手できてしまいます。お気に入りのカートリッジPC-200の純正交換針をゲットできました。

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もちろん昔のもので未使用。いわゆる新古品です。まさかこいつが出てくるとは思いませんでしたよ。競合相手はいませんでした。安価落札。こんな廉価カートリッジに入れ込んでいる人は私くらいでしょうからね(笑)。

早速入手した針を並べてみました。左が今回入手した純正交換針PN-200、真ん中がサウンド・ジュエルの交換針PN-400、右が元々付いていたナガオカの交換針71-200です。

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シリーズ最下位機種なのに、サスペンション・ワイヤーによる1点支持方式(カンチレバーの後ろにつながる棒がネジで固定されています)。これがしっかりした再生に一役買っているのだろうと思います。JICOの現行交換針はこの方式を継承していないようなので悩みどころでしたが、A'pis Japan にこの方式の現行交換針がありました。

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やっぱりこの色がいいですね。純正針には「200」の文字。ダンパーは問題ありませんでした。まだ慣らし中ですがいい感じで鳴っています。これがPC-200本来の音なのでしょう。サウンド・ジュエルのPN-400は当面お休みしてもらって、純正交換針の音を楽しみたいと思います。

と喜んでいたのですが・・・、トレースが厳しいいくつかのレコードをトレースできないのでおかしいと思い、カンチレバーをよくよく観察したら、カンチレバーのパイプが変形して少し反っていました。これは過去に無理な力が加わったということです。ジャンク品を掴まされましたね(涙)。まあ古いものですし、これがヤフオクなのです。今回はお金をドブに捨てました(笑)。

そして、お遊びのネタはこちらも控えています。シュアーのV15typeⅢ、ビクターのZ-1S。今は針がありません。

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V15Ⅲは前から持っていたもので、Z-1Sは最近入手したものです。V15Ⅲはこんな使い方をしていました。希少!シュアーのアメリカ製針
実はここのところのアナログ遊び中に、これらN140HE、N120HEのカンチレバーを曲げてしまうという失態をおかしてしまったのです(涙)。まあでも、色々遊ばせてもらいましたし、いい加減古くなっていましたから、「もういいかな。」とあきらめがつきました。

今やV15Ⅲのコンディションが良い針を入手するのは難しいでしょうから、JICOの針で復活させようと思っています。Z-1Sのほうは少し前に書いたとおり、JICOの4チャンネル対応シバタ針を付けて復活させる予定です。ただしこれらはもう少し先になりそう。

今は上記PC-200とビクターMD-1016でレコードを楽しんでいきます。

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オーソドックスな現代バップ

さ~てっ、さすがにジャズねたにしましょうか(笑)。新譜紹介です。

P177 アレックス・シピアギン『ライブ・アットスモールズ』(2012年rec. SMALLS LIVE)です。メンバーは、アレックス・シピアギン(tp)、シーマス・ブレイク(ts)、デヴィッド・キコスキ(p)、ボリス・コズロフ(b)、ネイト・スミス(ds)です。このライブ・アット・スモールズ・シリーズは、現代のニューヨーク・ジャズシーンを垣間見ることができるので、気になるものは買うようにしています。

今回はこれとウィル・ヴィンソンを一緒に注文したのですが、ヴィンソンのほうは一向に入荷する気配がないためキャンセルして、こちらだけを配送してもらいました。このシリーズ(直輸入盤ライナー付)って初回分(多分それ程多くない)をリリースした後、ある程度数量がまとまらないと追加でリリースしないのではないかと推測? 今の段階では海外業者の安い輸入盤をあちらから送ってもらえば良いのですが、最早買う気が失せました。

さて、本アルバムの内容ですが、タイトルに書いたとおりのオーソドックスな現代バップです。こういうストレートアヘッドなジャズもニューヨークのジャズクラブでは夜な夜な演奏されているのでしょうね。一方でダウンタウン系のより先進性のあるものも夜な夜な演奏されていて、よりメジャーなスムースジャズもあるわけで、ジャズと一言で言っても千差万別です。ほぼ同メンバーによる『オーパス5』というアルバムがありますが、私はあまり興味なし。

収録曲は5曲で全曲がシピアギンの曲か? 非4ビートのモーダルな曲ばかりです。ライブなので各演奏時間は10分以上。シピアギン、ブレイク、キコスキのソロがたっぷり味わえます。それぞれが中堅の実力者なので、演奏の質について特に文句はありません。ライブならではの熱気もあります。良くも悪くもジャズライブの日常をそのまま切り取っただけなので、聴く方は気張らずにジャズクラブの雰囲気に浸るのが吉。

演奏性をじっくり聴くのなら、前作 『オーヴァールッキング・モーメント』 の方が良いと思います。

ライブ・アット・スモールズ・シリーズって、基本的に音質が悪いですよね。このアルバムはかまぼこ型(高音と低音が早めに減衰してしまう、周波数特性のグラフがかまぼこの断面のようなカーブ)の音質です。昔のアナログTVの音声みたい。安い機材で単にミキシングだけして録りっぱなしにした感じか? 聴くに堪えないというわけではありませんが、オーディオファンとしては欲求不満になる事請け合いです(笑)。

アルバム名:『LIVE AT SMALLS』
メンバー:
Alex Sipiagin(tp)
Semus Blake(ts)
David Kikoski(p)
Boris Kozlov(b)
Nate Smith(ds)

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こんなものが届きました。

ジャズ新譜が4枚ほど溜まっているのですが、最近レコードばかり聴いているのでなかなか紹介する気になりません。ジャズファンの皆様、今しばらくお待ち下さい。

こんなものが届きました。カートリッジの新品交換針。

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MD-1016用の交換針。今でも多くの交換針を供給し続けているメーカーJICOの製品です。このメーカーの評判はなかなか良いです。1本1本手作りしているんだそうで、日本の”ものつくり”の精神を受け継ぐありがたいメーカーが JICO です。

カートリッジに付いていた針(左)と今回購入した針(右)を並べてみました。

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ノブ(プラスチックの部分)の形の他いくつか違いがありますが、オーディオ的に興味がある違いはカンチレバーの形状。右がアルミのストレートパイプであるのに対して、左は2重構造のアルミパイプです。これは強度が上がるのでオーディオ的には優れた構造となります。ダンパーも違うようなので、音は異なるものになるでしょう。針先(スタイラスチップ)もオリジナルの丸針に対して楕円針にしてみました。高音の再生には優れているはずです。

遠の昔に生産終了したカートリッジなので、私はオリジナルに拘ることなく、サードパーティが現在生産している交換針を使用して、得られる音を楽しめば良いと思っています。では早速聴いてみましょう。

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元々付いていた針が屈託なく元気よく鳴っていたのに対して少し上品な音に聴こえます。どこかよそよそしい感じもします。まあそれは当然で、本当のおろしたてなのでまだ本来の音で鳴っていないのです。これはレコードを何枚か聴いてエージングしてからでないと、こいつの音は判断できないでしょう。

一足お先に鳴らし込んでいるPC-200(針PN-400)は、ハイファイ傾向でありつつ濃い音に変化してきているので、こいつ(MD-1016)もそう遠くないうちに、屈託なく元気に鳴るようになるのではないかと期待しています。

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チェック・レコードとしても使っています。

またまたオーディオですけれど、アルバムも紹介します。

P173 デイヴ・グルーシン『ディスカヴァード・アゲイン!』(1976年rec. Sheffield Lab)です。メンバーは、デイヴ・グルーシン(p,el-p)、ロン・カーター(b)、リー・リトナー(g)、ハーヴィー・メイソン(ds)、ラリー・バンカー(vib,per)です。

昔ちょっと流行ったダイレクト・カッティング・ディスク。ライブ演奏しているものをそのままミキシングして、レコード・プレス用の原盤にカッティングしてしまうという、演奏者や録音/カッティング・エンジニアは失敗が許されない怖い録音方法。それ故あまりこの方法で録音したレコードはないです。一旦テープに録音してから編集するという作業が一切ないため鮮度の高い音がレコードに刻まれます。

このアルバムを制作した会社シェフィールド・ラボはこのダイレクト・カッティングを売りにしていた会社で、70年代にオーディオに嵌った人はこの会社をしらないとモグリです(笑)。高音質レコードと言えば、当時はデジタル・レコーディングのテラークとダイレクト・カッティングのシェフィールド・ラボが双璧でした。当時は円安もあってこういう輸入盤は高価だったはず。1ドル≒300円の時代ですから。今輸入盤が¥1,500だとしたら、当時は¥4,500!!

私のレコードは90年代に秋葉原のヤマギワかサトームセン(だと思う)で買った輸入盤です。なぜ90年代になって輸入されたのか? 確か当時、”アナログ再評価”みたいな風潮があったので、それに乗っかったのかもしれません。メースという会社が輸入しています。”~再評価”、もともと評価して価値を認めている人にとっては何とも陳腐に写ります。なのでクラブ・ミュージックからの”マイルス再評価”は、私にとっては陳腐以外の何者でもありません。

このレコード、何とも優しく柔らかい音です。このアルバムはCDにもなっていますが、本当の良さはレコードでないと絶対に分からないと思います。カッティング・レベルが高く音溝が複雑なため、上手くトレースできない場合もあるとのこと。そういう注意書きが書いてあります。

音の輪郭は強調されておらずとても自然。なのに音に芯があり密度感があります。ピアノとヴァイブラフォンの音に特にそれが顕著です。高音まで高いレベルで入っているというのですが全くうるさくないです。一聴では高音が適度に減衰しているようにすら感じられるから不思議。でもそれこそがアナログの良さなのです。MP3の気に障る高音とは大違い。

それから高音系パーカッションの音の粒立ちがとても良いです。トライアングルや鈴などの振動が辺りの空気に浸透していくような感じは何とも言えない心地良さ。シンバルもしなやかに響きます。決してヴィーナス・レコードのような派手な金物音ではありません(それはそれで面白いのですが)。バスドラム(キックドラム)の沈み込み具合はとても自然。ベースの弦のうなり具合も良いです。ただしロン・カータのピッチが不安定なベースがダメな人はダメでしょうね(笑)。

演奏の方はメンバーからも分かるようにフュージョン。ただし80年代のチャラチャラしたフュージョンではありません。ちょっと翳りがありウエットで落ち着いた感じのもの。この頃ってフロントが白人でもリズムが黒人なので、独特の黒さがありますよね。こういう黒さ漂う70年代のフュージョンって、私にとってはとても魅力的です。

というわけで、カートリッジを変えてこんなレコードを聴いて独り悦に入っているのです。

アルバム名:『DISCOVERED AGAIN!』
メンバー:
Dave Grusin(p, el-p)
Ron Carter(b)
Lee Ritenour(g)
Harvey Mason(ds)
Larry Bunker(vib, per)

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カートリッジで遊んでいます。

はいはいっ、しつこくオーディオねたです(笑)。

今度はこんな風にしてみました。PC-200をオーディオテクニカのヘッドシェルに取付けて針を交換。交換した針は上位機種PC-400用のPN-400です。このシリーズは4種類あって、下からPC-200、PC-400、PS-600、PS-800、後ろの2機種は単体販売。針は互換性(基本的には上位互換でしょう)があります。

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この針はヤフオクに出ていた新古品。サウンド・ジュエル社のもので、ノブのデザインが大分簡略化されてます。色もPC-400に合わせたダークグリーンなのでちょっとミスマッチ。針の形状は接合型丸針ではなく接合型楕円針のようです。楕円なので高域特性は伸びているはずです。

この状態で聴くとだいぶ印象が変わりました。一言で言うとハイファイ傾向の再生音。このカートリッジはもともと爽やかな高音なのですが、より上質な感じになりました。この高音の特徴はサスペンション・ワイヤーによる一点支持の効果によるものではないかと思います。ヘッドシェルも共振が少ないしっかりしたものなので、変な付帯音が付きません。低音もしっかり出ます。

前の記事で紹介したMD-1016の屈託のない鳴りっぷり(JICO針の音とも言える)と比較するからよりそう感じられるのかもしれませんね。聴き方によっては面白みがないように感じられなくもないのですが、このクリーンでナチュラルな再生音は悪くありません。帯域バランスもとても良いです。

カートリッジの音質比較にはこの音源を使っています。鈴木勲の『ブルー・シティ』(TBM)。このレコードA面2曲目《(8番街)45丁目》。ちなみにこの曲はウディ・ショウの《スウィート・ラヴ・オブ・マイン》と全く同じ曲。好きな曲です。

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同アルバムのxrcd(高解像度CD)を持っているので、CDの方を基準にして同時にかけながら切換比較をします(音量は同じになるように手動調整)。もちろんカートリッジの音にはフォノイコライザーの音が含まれます。CDよりフォノイコライザーの方が高音寄りになっています。それを頭に入れた上でカートリッジの音の質感を聴き取ります。細かい音を聴き取るためにヘッドホンでモニタ。この聴き比べでも明らかになりましたが、PC-200(針PN-400)の音はハイファイです。

過去にシュアーV15系の音も何機種か同様な方法で聴き比べていますが、それらと比べてもそれほど劣るとは思えません。先日このカートリッジは繊細微妙な音は出ないなんて書きましたが、それなりに繊細な表現もできていました。廉価にもかかわらずPC-200は噂どおり良いカートリッジだと思います(その後色々なカートリッジを聴いてからの評価はこのクラスの標準的な音、特に良い音というほどではないと分かりました)。

さて、そうなるとMD-1016の方はどうしましょう。こちらはプレーヤーQL-7に取付けてビクター・コンビにセッティングにしてみました。

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このカートリッジは高音に艶がありますが同時に付帯音も感じます。共振しやすいヘッドシェルのキャラクターが含まれていると思います。それらひっくるめて余韻がありなかなか楽しい音で鳴ります。低音は若干緩めで暖かいです。アナログらしい音とでも言いましょうか。気楽に聴きくのならこちらでしょうね。

どちらかと言えば低音寄りなので、高音のキレをもう少し増すためにJICOの現行楕円針を発注済み。MD-1016が新品の針でどう鳴るのか楽しみです。

当面はこれら2個のカートリッジの個性の違いを楽しんでみたいと思っています。

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こいつらも入手しました。

結局今日もオーディオの話。

こんなやつらが仲間に加わりました。ビクターのカートリッジMD-1016Z-1S。この2個も例のサイトやいくつかのところで音が良いカートリッジとして紹介されています。どちらも当時販売されたレコードプレーヤーに付属していた普及品MM型。手前がMD-1016で奥がZ-1S。

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MD-1016はジャンクのレコードプレーヤーごと落札。プレーヤー1000円プラス送料。針DT-33S(付いているのは他社製交換針?)は問題なし。プレーヤーはボロボロなのでガレキ行きですな。Z-1Sはシェルとカートリッジに送料も含めて2000円弱。針も付いていたのですが、スタイラスチップがありませんでした。シェルリード線を交換してあとは交換針待ちの状態。これらを落札したのはヘッドシェルも一緒にほしかったからです。これらには純正ヘッドシェルが似合うと思います。

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どちらもビクターのロゴが映えますよね。手前の方が古いものですが、これのほうが凝った加工が施され、今ではなかなか見られない良質なレトロ感を漂わせています。それにしてもMD-1016は図体がデカイ! 多分まだ「お~きいことはい~ことだ。」と言っていた時代の物です。昭和の人なら分かりますよね(笑)。その後は平成に向かって軽薄短小へと。

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今回も前々回に紹介したとおりの針クリーニングをしてから試聴。

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レコードの上を堂々と進んで行く雄姿。ダンパーは大丈夫みたいです。久しぶりの再生で寝ぼけ眼のはずですが、これもMM型らしい音を聴かせてくれます。70年代前半に作られた物がまだまともに鳴るというのが凄い。これはそのうちJICOの現行交換針に変える予定。もう一つのZ-1SはJICOの現行交換針でシバタ針(この針は当時の4チャンネルレコードCD-4再生のために開発された物で超高域まで再生可能)を付ける予定です。

レコード再生はこういう遊びが出来るから楽しい!

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トーンアームを変えました。

こうなったらオーディオねただけにしてしまいましょうか(笑)?

レコードプレーヤーのトーンアームを交換しました。これまではフィディリティ・リサーチの高級ダイナミックバランス型FR-64fxを使用。これを交換してしまったというわけ。今までの流れからいって察しがつくかもしれませんね。グレードダウンしました(笑)。今度のはマイクロのMA-202、1970年代前半発売のスタティックバランス型。10年ほど前にしばらく使っていて、使い心地の良いアームだったのでこの度再登場いただきました。

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再登場とは言っても、前に持っていたものはパイオニアのレコードプレーヤーPL-50に取付けてヤフオクに出してしまったので(以前ブログに書きました)、今回のものは最近落札したものです。このアームはなかなか感度が良いところが気に入っています。この感度というのはカタログ値ではなく、実際に触って水平バランスを取ったりしての感触から来ています。私、ピンからキリまで、これまでに10数本のアームを使ったので、そこは実感として分かります。

今回落札したものは取説とかは一切なし。でも私が以前所有した時には元箱一式が揃っていたので、使い方は把握しているつもりです。細かい数値までは記憶していませんが、そこはそれで色々な情報を入手/推測はできます。アームの取り付け位置とか、オーバーハング量とか、インサイドフォース・キャンセラー機構の位置調整とか、この手の情報はやはり必要なのです。

アームサポート部周辺はしっかりした作りでカッコいいです。アームリフターもゆっくり昇降します。可動部のがたつきもありません。前オーナーは、社外の錘(今回付属)を追加して重量級カートリッジSPUを使っていたらしく、そのせいか錘の軸が少し垂れ下がっていました。このことはオークションの説明にはなかったけれどまあ良しとしましょう。落札価格はあまり高くなかったわけですからね。

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アームの実行長が前のアームより8mm短いので、アームをターンテーブル軸に8mm接近させて設置しなければなりません。プレーヤーキャビネット(アームボード)に元々開いていた穴を削って広げました。このキャビネットDK-300は、比重が合板の2倍のインシュライトという素材を使っています。これが堅いのなんのって。穴を広げるのに一苦労。

アームホルダーを取付けるためにドリルで新たに穴開けしましたが、鉄工用のドリルを使ったせいもあり、切粉が出てくると摩擦でドリルが回転しなくなってしまいます。なので一旦逆回転させて切粉を取り除き、再度ドリルを入れ、また止まったら切粉を取り除くという作業を繰り返してやっと穴が貫通。ここまで堅いと難儀です。

アームを木ネジで取付けます。材質がとても堅いので、木ネジ用のリード穴を開けてから、仮に木ネジだけをある程度ねじ込んで入りやすくした後、アームを取付けて木ネジを締めることにしました。ところがこの作業中に真鍮の木ネジの頭がネジ切れてしまうというトラブル発生! 慎重に作業を進めたはずなのに・・・。なので位置をずらして穴を開けなおすはめになりました。

元から開いている取付け穴とのクリヤランスも考慮するとなかなか大変でした。3ヶ所のネジ穴。普通ならいい加減に開けても、木ネジを締める段階で何とかつじつま合わせができるのですが、今回の堅い材質ではそれが難しいと判断。現物合わせで慎重に穴位置を決め、木ネジの仮締めは少しずつ数回に分けて実施。作業の度に木ネジは触れないくらいの温度に加熱。いや~っ、摩擦熱恐るべし。

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悪戦苦闘の末、何とかトーンアームを設置完了。シャンパンゴールドのパイプがターンテーブルDP-3000の色調に合っていますよね。取付け部は前のアームによってできた傷もあり、見た目があまりよろしくないです。アルミ板でボロ隠しする方法も考えられますが、面倒なのでこのままで良しとしました。

さて、アームをグレードダウンしたからカートリッジの性能を引き出せなくなったかと言うと、そんなこともなくこれで十分機能は果たしていると思います。まあ最近の私はハイファイを追及するつもりはないので良いのかもしれません。

最近、昔の普及価格帯のオーディオ機器を色々使っていますが、触れてみるとどれもきちんとした工業製品です。この頃の製品って高度経済成長期に手間暇物技術を投入して作っているので、古くなったとは言えきちんとしています。使えば分かりますが、日本の”ものつくり”の精神がひしひしと伝わってきますよ。

こんな私ですが、デジタル技術は日進月歩(いや、秒進分歩くらいか)だと思っているので、CDプレーヤーやDAコンバーターは、できるだけ最新のものを使うようにしています。

次はジャズねたにするつもり?です。

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今度はアナログに凝る!

スミマセン。最近やっぱりオーディオが楽しいので、今日もオーディオねた。

今度はレコード用カートリッジに凝り始めました。高級なMC型カートリッジにではありません。普及品MM型カートリッジに興味が湧いているのです。最近の私の耳はどんどんいい加減に劣化していまして(笑)、楽しく鳴ればそれで良い感じなのです。で、いかに安く楽しくオーディオを鳴らせるかに勝負をかけます!

その目的のためにはヤフオクを最大有効利用。さて、今回落札したお品は?こいつです。パイオニアのレコードプレーヤーPL-380A。ご覧のとおりですからもちろんジャンク。

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脚は2本欠品(特殊な懸架構造なので脚がないと意味なし)、汚れもひどく、スイッチは押したら戻らず、アームにガタツキがあります。ターンテーブルは右へ左へノソノソ。アームとリフターは一応動きます。まあ値段が値段でしたので(送料も含めて¥1500以下)、何も期待はしていませんでした。では、なぜ落札したのかというと、単にこのカートリッジがほしかったのです。レコードプレーヤー付属のパイオニアPC-200

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レコードプレーヤー付属の廉価カートリッジ。この手のカートリッジをたくさん紹介しているサイトがありまして、そこで「音が良い。」と紹介されていたので興味が湧いたのです。「音が良い。」ということでは他にいくつかありました。でもこれなんですよね。実はその昔、私はこのカートリッジのデザインがかなり好きだったのです。ただしその頃買ったのはTRIOの廉価レコードプレーヤーで、最初に買った別売りカートリッジは安いオルトフォン。

一応針も付いていて、カンチレバーはサビが噴出していますが曲がりはなく、何とか音は出そうです。落札価格からして針はダメ元、このボディーだけでも入手すれば良かったのですがラッキーでした。昔はこの手のカートリッジがジャンク品として、いくつかまとまってヤフオクに出品されていたのですが、最近はほとんどなく。やむを得ずいらないレコードプレーヤー込みで落札したというわけ。

キズ見(ルーペ)で見ると針先(スタイラスチップ)はかなり汚れています。ということでクリーニング。

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こんなものを活用。スタイラスチップのクリーニングはオーディオテクニカのスタイラスクリーナーとタバコのフィルター(未使用)を使います。スタイラスクリーナーは、成分に含まれる溶剤がスタイラスチップの接着剤に悪影響を与えるから使用するなという意見が多数あります。でも私は今のところ特に問題が発生したことがないのでこれを愛用。ただし使用頻度は多くならないように注意してはいます。

スタイラスクリーナーで掃除した後は、タバコのフィルターの口に咥える方をスタイラスチップに何度も挿します。タバコのフィルターの繊維でスタイラスチップのゴミを絡め取ろうという作戦。これが結構効果的。この時、カンチレバーに無理な力がかからないようにくれぐれもご注意。

無理な力を加えない良い方法は、まずカートリッジをアームに取り付けて、適正針圧になるようにバランスを調整。アームレストに乗せただけで固定しない状態にして、下からタバコのフィルターを突き上げます。こうすれば力が針圧以上になると、アームが浮き上がって余分な力を逃がしてくれます。それでもできるだけ力は加減してください。

スタイラスチップのクリーニング具合の確認は、ナショナルの100倍スタイラススコープ(顕微鏡)を使います。これは昔ヤフオクで入手。スコープとスタイラスチップの照明が一体化されたものです。写真のように開くと対物レンズ脇の電球が点灯します。上に開いている筒の中に単3乾電池2個が入ってます。下の筒がスコープ(顕微鏡)

これはピントがかなりシビアで、スタイラスチップの先端から根本まですらピントが合いません。なので、ピントをずらしながらスタイラスチップ全体の状態を確認します。更に、対象物が小さくてカンチレバーが宙に浮いているので、視野の真ん中に入れるためには、慣れないと相当苦労します。実はこれで見ても音に出ないようなスタイラスチップの摩耗はほとんど分からないんですよね。

このスタイラスチップもほとんど摩耗は分かりませんでした。スタイラスチップ回りのクリーニングにはブラシも使いました。ボディーのサビが目立ったのでここもクリーニング。ヘッドシェルは目立つ傷もなくデザインも悪くないのでそのまま使って、シェルリードをいつものPC-OCCに交換。音出しとあいなりました。

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どうです。四角基調のデザインが多い中、この三角な感じが気に入っています。鮮やかなライトグリーンも◎。なかなかポップなデザインですよね。交換針のノブには「71-200」の表記。これはパイオニア純正針ではなく、ナガオカの交換針ですね。スタイラスチップは0.5milの接合型丸針。

MM型らしい音。中高域の張り出しや密度感とかはMC型(DL-103R)に負けますが、明るくて元気が良いのはMM型の良さではないかと思います。繊細微妙な音は出ないですが、ジャズやポップスはこういう音で聴いた方が楽しい。評判どおりなかなか良いカートリッジではありませんか。チェックレコードのトレースも問題なしでした。これで¥1500以下はお得感ありです。

 その後色々なカートリッジを聴いて、PC-200はこのクラスの普通の音だと理解しました。特に良いというわけではありません。レコードプレーヤーに付属した廉価品の域を出ていません。どこかでやたら褒めていますが、話半分くらいに聞いておいたほうが良いでしょう。世間の評判はあてになりませんね。

ということで、新しい交換針を入手しようと思います。現行品はJICOに交換針があります。それはいつでも入手できるので、その前にヤフオクに出ている安い新古品を落札して聴いてみたいです。さてさて、どうなりますやら。乞うご期待。

いつものことですが、どんどん遊び道具の確保は進んでおりまして、ビクターのZ-1S、MD-1016(プレヤー込み)を実はもう落札しました(笑)。しばらくはこの手のお遊びをば。

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フォノイコライザーの修理

6月末から7月頭にかけて発注した新譜がまだ届かないので、またオーディオの話題です。

昨年秋に作った真空管式フォノイコライザーは順調に活躍してきました。こいつですね。

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ところが少し前から、電源を入れて1時間くらい経ったところで、変な”ガサゴソ”ノイズを発するようになりました。その時は入力切替スイッチをガチャガチャやると治まるので、てっきり入力切替スイッチの接触不良だと思っていました。

最近はジャンクアンプのメンテナンスばかりやっていたので、フォノイコライザーがすねてしまったのだろうと思いました(笑)。

ジャンクアンプのほうは一段落していたので、こいつの接触不良スイッチを交換しようということになりました。前にばらしたプリアンプのロータリースイッチがあったのでそれを流用。このスイッチは接点がむき出しなので、無水エタノールでクリーニングしてから交換。

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スイッチへの配線は前のものをそのまま使っているので、長さ的にはちょっとちぐはぐなのですが良しとしました。ちなみにその配線(赤/白線)はモガミのOFC同軸#2526。この線は細いので、プリアンプ内の配線には具合が良くお薦めです。 入力は2系統、スイッチは4回路なので2回路余ります。本来は余った端子はグランドに接続してノイズ対策をしたほうが良いのですが、切り替えなければ良いのでそのままです。

外観はこんな感じになりました。

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スイッチのツマミはばらしたプリアンプで使っていたものをこれまた流用。色合いも配慮してツマミを選んでいたのでマッチングは悪くないと思います。

さて、これで安心して音楽に浸れると喜んだのもつかの間、しばらくするとまた同じ症状が発生。アレッ?原因は違うところにあるのか?スイッチをガチャガチャ切り替えると治るのは前と同じ。「ひょっとして。」と思いケースを叩くと現象が出たり消えたり。ってことは、そうです。どこかに接触不良があるということです。半田不良ですね。ノイズをよくよく聴いてみると左チャンネルからしか出ません。

ということで左チャンネルの半田不良をチェック。すぐに見つかりました。真空管ソケットへの配線の1ヵ所に、ほとんど半田が乗っていません。参りました。半田付けには自信があるほうなのですが、どうも最近老眼がひどくて、光っているものを上手く視認できていないせいなんでしょうね。やんなっちゃいます。

他も再確認したら、電源アウトレットのところにもかなり怪しげな半田付けを発見。これではいずれ問題が発生するはず。事前に発見できて良かったです。AC100Vのところなので、最悪火災につながることにもなりかねません。自作はこういうところに十分注意して、自己責任の元にやらなければなりません。

なぜこんなトラブルのことを書くのかというと、誰かのトラブルシューティングの参考になればと思うからです。私も良くやるのですが、トラブル内容をキーワードにしてネット検索すると、ほぼ誰かが対応策を書いていて、とても助かります。

というわけでフォノイコライザーの問題は解消。今はまた良い音を奏でてくれています。

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レコードプレーヤーQL-7の小改造

昨年ヤフオクで落札したレコードプレーヤーQL-7は相変わらず快調に動作しています。家に来てからもう1年を過ぎたところで、ちょっとした改造をしてみました。

裏返すとこんな具合になっています。筐体は厚手の板を組み合わせた単純なもので裏板もありません。強度的にどうなのというのはありますが、この手のプレーヤーにありがちな薄手の裏板で共振しやすいものよりは、ない方が音質的に良いと思います。

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トーンアームの下にはシールドケースがあり、そこから直接アームコードが出ています。インシュレーターは金属ダイキャスト・ハウジング。その中身はコイルバネとゴムカップの組み合わせで、このゴムカップが経年劣化で(筐体を横にする時にインシュレーターを極度に曲げてしまったりすることで)切れてしまいます。今回筐体を立てたり横にしたり裏返したりの最中にやってしまいました。切れ具合の差こそあれ全滅とあいなりました(涙)。

トーンアーム部のシールドケースはアームのアースとモーターのアースが共締めされています。

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プレーヤーのアームコードは普通アース線付なのに、このプレーヤーはアース線がありません。なので、モーターのアースの先に単独のアース線が繋がっていて、それをアース線として(フォノイコライザー)アンプに繋ぎます。シールドケースを外すとこんな具合になっています。

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アームから出る細い線とアームコードは縦ラグを介して接続するという手作り感です。今回の小改造はこのアームコードを交換します。アームから出る細い線が老眼の私には識別しづらくて難儀しました。

せっかくばらすので、アームを外してバランスウエイトの垂れ下がりも修正しましょう。アームベースはアルミダイキャストのしっかりしたものです。外からは見えないようにちょっと肉厚をケチっていますが良しとしておきましょう。

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バランスウエイトの垂れ下がりを修正しようと、ウエイトの軸を外したまでは良いのですが、ネットで修正方法を指南していたものとは違って、垂れ下がりの原因となる軸に挿し込まれているいるゴムが外せないのでした。

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これではゴムの位置を上下入れ替えて垂れ下がりを修正できません。しょうがないのでなにもせず元に戻しました。このアームはアームベースに固定する部分がプラスチックモールドです。こういう部分にプラスチックを使うことを嫌う人には、安物アームと写るかもしれません。強度的には劣るのでしょうけれど、金属でガッチリ固めてないところが、かえって元気で素直な音に繋がっているのではないかと思っています。

もうお分かりでしょうけれど、単体売りしていたトーンアームUA-5045とは別物です。やはりここはレコードプレーヤー搭載品として、コストを抑えるようになっているのはやむを得ないところです。性能的にはそれほど劣っていないと推測します。

アームを取り付けてアームコードの交換です。アームコードには秋葉原で売っていたアース線付きのOFC導体RCAコードを使います。私は10年位前にもQL-7を一時所有したことがあります。その時もアームコードを交換したのですが、実はその時半分に切った残りをとってあったので、今回それを使います。アームから出る細い線を縦ラグに絡めるのに難儀しました。

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交換するアームコードのアース線もここで接続しました。半田の見た目は悪いのですがきちんとくっついています。シールドケースを元に戻して作業完了。

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アームコードのプラグはプラスチックモールド。OFCとは言っても高純度の物ではなく普通の物です。

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このプレーヤーにはこのくらいの仕様のものが適していると思います。これでも必要十分な良い音です。こういうところにバランスを欠いた高級品を使うのは愚の骨頂。

ということでセッティングして試聴。インシュレーターのゴムは一部分が切れていますが、まあ何とかこのまま使用可能。ハムノイズが増えたのでチェックすると、モーターのアースが繋がっているとダメらしく、トーンアームのシールドケースに共締めした部分も外して、完全に繋がないようにしました。

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カートリッジはDL-103R、ヘッドシェルをデノン定番PCL-3からオルトフォンのガッチリしたLH2000に交換してあります。これだとこのアームでバランスが取れるギリギリの重量。アームコードをOFCにしたことにより、高音がきれいにしっかり出る感じになりました。高級品ではないけれど、これはこれでレコードの良さを引き出せていると思います。

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com-postで「益子博之のニューヨーク放浪記」が始まった。

前の記事で、ラウブロック、デイヴィス、ハルヴァーソン、3人の写真をUPしたら、益子さんから「実物は写真よりずっと可愛いですよ。」とコメントをいただいてしまいました。益子さんはご本人達と実際にお会いしているので、写真では捉えきれない彼女達の魅力が分かっていらっしゃるのでしょうね。羨ましい。

続けてこんなこともおっしゃてます。「昨日から com-post に今年の放浪記の掲載を始めました。ラウブロックとハルヴァーソンはいずれアップの写真が出てくるので、それをお待ちいただくとして、・・・」。ウ~ム、これは絶対見逃せませんゾッ!

というわけで、その見逃せない連載は以下からどうぞ。

「益子博之のニューヨーク放浪記:2013年6月編 vol.01」

早速ハルヴァーソンが登場するライヴの模様(ハルヴァーソンはほんの一部しか写っていません)が記されています。
next>>をクリックして行けば次々読めます。只今はvol.2まで。

「お目出度、おめでとうございます。」なっ、クリス・デイヴィス演奏中↓
http://com-post.jp/index.php?imagepopup=11/20130707-265010_1952306103_175large.jpg&width=640&height=480&imagetext=

ゲッ、原田和典さんもニューヨークへ行っていたとは。

毎年ニューヨークへ行ってシーンを観測する益子さんは凄いです!

そして、「綜合藝術茶房 喫茶茶会記」 で定期的に開催される「益子博之=多田雅範 四谷音盤茶会」が今月末7月28日(日)に開催されますね。多分ニューヨークの土産話も聞けるのではないかと思います。以下に告知があります。

tadamasu-連載

下の方へスクロールしていけば、前回の選曲リストが出てきます。
私みたいに日本語通販しか使わない場合、入手に手間取る/困難なアルバムもあるのですが、そこはしょうがないところ。クリス・デイヴィスの『Capricorn Climber』が聴きたいな~。

皆さんもニューヨーク・ダウンタウンな人達を聴きましょう!

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漂う柔らかい雰囲気が良い感じ。

新譜紹介です。前回に続いてこちらも 「綜合藝術茶房 喫茶茶会記」 で定期的に行われている「益子博之=多田雅範 四谷音盤茶会 vol. 09」(私は不参加)のリストを見て購入した1枚。今月末7月28日(日)にVol.10が開催されます。

P146 イングリッド・ラウブロック・アンティ・ハウス『ストロング・プレイス』(2012年rec. INTAKT RECORDS)です。メンバーは、イングリッド・ラウブロック(ts,ss)、メアリー・ハルヴァーソン(g)、クリス・デイヴィス(p)、ジョン・エイベア(b)、トム・レイニー(ds)です。ニューヨーク・ダウンタウンのジャズに詳しい人ならご承知の人達が集合したグループ。メンバー各々のグループでお互いに共演歴があります。ニューヨーク・ダウンタウンのライブハウスで、色々な編成で夜な夜なセッションを繰り広げているんでしょうね。

全曲リーダーのラウブロックが作曲。抽象的なメロディーと不定形なリズムはフリー・ジャズの範疇でしょう。全員が互いの音にレスポンスしながら演奏が進みます。全体の雰囲気はダウナーで暗い感じです。アップテンポのノリノリ演奏はありません。こう書くと「ニューヨークの暗いジャズか・・・。」なんて思われて、聴く人がいなくなってしまうかもしれませんね。でも何か人を惹き付けるものがありますよ。それは漂う優しく柔らか雰囲気なのかもしれません。テンションが低いというのとは違います。緊張感はあるけれど根が柔らかい。

なぜなのか考えて、少々強引に理由をこじつけると、リーダー以下3人が女性であるからなのではないかと思います。さて、そうなると3人がどういう女性なのか知りたくなってしまいました。ということでネット検索! 名前で検索すれば写真がたくさん出てきます。で、勝手に流用させていただきます。m(_ _)m

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左からラウブロック、デイヴィス、ハルヴァーソン。もう少し格好良く写っている写真もあるのですが、3人が揃っているのはこれくらいしかなかったので。真ん中のデイヴィスは女優シガニー・ウィーバーになんとなく似ているかも? 両脇の2人はかなりオタッキーな雰囲気。特にメガネ女子ハルヴァーソンにはコアなファンがいそうですよね(笑)。この3人の柔らかい笑顔がそのまま音楽になっているような気がします。

ラウブロックのサックスには、この界隈で多分リーダー的なトニー・マラビーの影響を感じます。似たようなフレーズや雰囲気を醸し出す場面が多々あります。ただしこのアルバムの性格にもよりますが、尖がった部分でのマラビー的爆発力というのはさすがにありません。この人の繊細で誠実な表現はなかなか良いと思います。

ハルヴァーソンは変なフレージングを織り交ぜて個性的でマニアックなギターを弾きます。容姿まんまのコアなギタリスト。デイヴィスはちょっぴり控えめで堅実なピアノを弾いて2人をサポート。娘2人を見守る母親みたいな(年齢ではなく雰囲気)存在かも?

男子2人は女子3人をきっちりサポート。ベースのエイベアはあまり目立たないのですがしっかり仕事しています。そしてベテランのレイニーのドラムが素晴らしい。パーカッション的なドラミングで、きっちり全体をまとめ上げています。リズミックな演奏はないのですが、男子2人が作り出すリズム空間があって初めて、女子3人が自由に表現できるのだろうと思います。

3人の女子の写真を見てどこかに惹かれるものを感じた人、このアルバムを絶対聴いてみるべきです。
今回は変は紹介の仕方でスミマセン。m(_ _)m

アルバム名:『STRONG PLACE』
メンバー:ANTI-HOUSE
Ingrid Laubrock: Tenor-, Soprano-Saxophone
Mary Halvorson: Guitar
Kris Davis: Piano
John Hébert: Bass
Tom Rainey: Drums

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これはアートなジャズ!

新譜紹介です。「綜合藝術茶房 喫茶茶会記」 で定期的に行われている「益子博之=多田雅範 四谷音盤茶会 vol. 09」(私は不参加)のリストを見てチェックした1枚。FM-NHKの「ジャズ・トゥナイト」でも2曲かかって、購入を決めました。

P145 ブノワ・デルベック/フレッド・ハーシュ・ダブル・トリオ『ファン・ハウス』(2012年rec. Songline Recordes)です。メンバーは、ブノワ・デルベック(p)、フレッド・ハーシュ(p)、ジャン・ジャック・アヴェネル(b)、マーク・アライアス(b)、スティーヴ・アルゲイエス(ds,live electoronics)、ジェリー・ヘミングウェイ(ds)です。フランスのトリオとニューヨークのトリオが左右に分かれてフリー・ジャズを繰り広げます。ハーシュ率いるのがアライアスとヘミングウェイとは激渋! ニューヨーク・ダウンタウンの一癖あるこの2人、私はアライアスのリーダー・アルバムとヘミングウェイのリーダー・アルバムを持っていますが気に入ってます。

ジャケットに記載はないのですが、「四谷音盤茶会」のリストにあるように向かって右がフランス・トリオで向かって左がニューヨーク・トリオでしょう。エレクトロニクス音が右から聴こえますし、ラスト曲《ロンリー・ウーマン》のテーマを弾くのがハーシュだろうということで、そのように納得しています。

全10曲中8曲がデルベックの曲で、1曲がデルベックとアルゲイエスの共作、もう1曲がオーネットの曲です。多分簡単なテーマや進行順序程度を決めて、後はほとんど即興演奏になっていると思います。6人の音が適度な間合いで、離合集散を繰り返しながら進んでいくのが気持ち良いです。お互いの音がぶつかりあうのではなく、お互いの音を生かしていく感じで、落ち着いた雰囲気の曲が続きます。

このアートなサウンドに大きく貢献しているのが録音。クリアで芯がしっかりした音はオーディオ的にかなりの好録音です。シンバルの金物感、スネアの弾け具合、ベースの弦のうなり、ピアノの打楽器感とクリーンな響き、気持ち良い音が次々に現れては消えていく、音だけを追いかけていっても十分楽しめます。

フランスのトリオとニューヨークのトリオが全く違和感なく統一された意思の基に演奏しています。ドラム同士、ベース同士、ピアノ同士、またある時は、ピアノとベース、ピアノとドラム、ベースとドラムなど、6人が呼応する相手を変えつつ組んず解れつする展開もあり、展開をおいかけていくのが楽しいです。さり気なく混入されるエレクトロニクス音もセンスが良いいと思います。

メロディー、リズム共に不定形な演奏が多く、似たような雰囲気が続くので、ボケッと聴いていると飽きる可能性もあります。そんな中にあって《ナイト・フォー・デイ》のみは4ビートでメロディーも比較的はっきりしているので、6人のジャズ的アプローチが分かって面白いです。フランスだからどうとかニューヨークだからどうとかではなく、ジャズ的アプローチというのは最早ワールド・ワイドなものであることがよく分かります。

ラストの《ロンリー・ウーマン》は多分ハーシュのリクエストだろうと思われます。ハーシュがテーマを崩しながら弾いていき、デルベックも含め5人が伴奏に回ってこの曲の美しさを綴っていくところが面白いです。

益子さん、相変わらず渋いアルバムを選んでいますよね。6人が創り出すアートな空間に浸って下さい。なかなか良いです。

アルバム名:『FUN HOUSE』
メンバー:
Beboit Delbecq(p)
Fred Hersch(p)
Jean-Jacques Avenel(b)
Mark Helaias(b)
Steve Arguelles(ds, live electoronics)
Gerry Hemingway(ds)

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YAMAHAのCA-800Ⅱは良い。

前にYAMAHA CA-800Ⅱのプリアンプ部の音質について書いたのですが、取扱いに大きな誤りがあったために、その実力を正しく伝えられませんでした。なので改めてプリアンプ部の音質について書こうと思います。

まず取扱いの誤りについて。YAMAHAのアンプはラウドネスが連続可変式(コンティニュアスラウドネス)になっています。このノブの位置が誤っていたのです。私が以前使用したA-950はこのノブを左に回し切ったところがフラット(OFF)状態だったので(普通そうでしょう)、このアンプも当然そうだろうと思って左に回し切って音を聴いていたのです。ところが表示をよく見ると、右に回し切ったところがフラット。

つまり私はラウドネスを目いっぱい効かせた状態で音を聴いていたのです。なので低音がモコモコした解像度の悪い音というのは、ラウドネスが目いっぱい効いた状態の音ということです。またこのラウドネス、効かせれば効かせるほど音量が下がります。なのでトーンコントロール/ラウドネス/フィルター回路を通した状態では音量が下がっていたため、トーンコントロール/ラウドネス/フィルター回路をジャンプさせた時に、音量が上がるというおかしな状態になったのです。

ラウドネスをフラットに戻し、改めて聴いてみると音はなかなか良いです。トーンコントロール/ラウドネス/フィルター回路のON/OFFでは当然音量差はなく、トーンコントロール系を通したからと言って音質が悪化してしまうということはほとんどありません(トーンコントロールはフラット状態)。さらに、私の自作プリアンプを通した音と比較してもそれ程悪くないのです。変化の度合いはサンスイAU-607に近い感じです。

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このアンプ、プリアンプ部もなかなか優秀なのでした。もし更にオーディオを簡略化させるとしたら、プリアンプをなくしてAU-607かこのアンプ1台で済ませても良いと思います。プリアンプ部はメンテナンスはしないでいようと思っていましたが、少しずつメンテしていこうと思いはじめているところです。ただしフォノイコライザー回路がいまいちな感じなので惜しい。フォノイコの性能を考えると1ランク上のCA-1000Ⅱが良かったかも。

1974年頃発売のこのアンプ、つまり約40年前のアンプなのですが、今聴いても十分通用します。このクラスのオーディオってほんとうに進歩しているのかどうか?疑問に感じてしまいますね。このアンプの当時価格は¥95,000。まあ今作って売ったら間違いなく倍の価格になるでしょう。

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CA-800ⅡドライブのQUAD12L2スピーカー、なかなか音楽的な音を奏でてくれます。先日、最新型マランツアンプでドライブしたELAC310スピーカーを聴いたのですが、比べてもそれほど劣っているとは思えません。まあオーディオは自己満足の世界なので、単に私の思い込みなのかもしれませんがそれもまたよし(笑)。

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土曜の夜はジャズ友との飲み会

土曜の夜はジャズ友の高野雲さんと久しぶりの飲み会でした。ほとんど2年ぶり。雲さんの息子さんも交え新宿で海鮮料理を肴に音楽話などに花を咲かせました。2次会はカラオケ。前回カラオケへ行ったのっていつだろう?何年ぶりか思い出せないくらい久しぶり。酔っぱらっていたので好き勝手歌ってきました(笑)。とにかく楽しい飲み会でした。また行きましょう。雲さん!

飲み会の前はいつものパトロール。今回も聴かないCDをディスクユニオンで処分。ピアノ・トリオ中心だったのでそこそこ良い値で買い取ってもらいました。で、買ったのはキース・ジャレットの『スティル・ライブ 枯葉』中古CDのみ。今はキース・トリオの新譜が話題ですが、キース・トリオは他に良いアルバムがあるので、敢えて新譜を聴かなくても良いなんて評があります。そこで、持っていなかった上記のアルバムを買ったというわけ。¥1500は底値に近いと思うので良い買い物だったのではないかと。新譜はAmazonで買う方が安いので、ディスクユニオンでは買いません。

ディスクユニオンから秋葉原へ。今回はアンプのメンテナンス用トランジスタを買いにいきました。天気が良かったのと運動不足解消のため、御茶ノ水駅で下車して秋葉原までは徒歩。聖橋からスカイツリーが見えるポイントで1枚。ビルの間からスカイツリーがチラリ。

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反対側を見下ろしたら神田川には遊覧船。船の後ろに乗ったお客さんは楽しそうでした。この遊覧船、一度乗ってみたいです。

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秋葉原では鈴商で廃番のトランジスタを購入。こういうのが売っている秋葉原が好き。若松通商ではペアトランジスタを購入。例の通り魔事件が起きた交差点の脇でみんなの党が演説なのかトークショーなのか?してました。今はコンテンツで儲からないとか何とか。今度の参議院議員選挙。秋葉原の若者は選挙へ行くんでしょうかね~? 「選挙くらい行けよ!若者諸君。」

今回はディープな場所も探索。山手線/京浜東北線のガード下にあるニュー秋葉原センター/ミマツ音響電脳市場へ。春日無線変圧器とジャンク屋を偵察。ここのジャンク屋は基板実装リレーや麦球とか売っているので、古いアンプのメンテ用部品を集めたりする人は要チェック。ただし必要な規格のものがあるかどうかは分かりませんよ。思わぬお宝に遭遇できるかも?

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この光景、ディープ過ぎですよね(笑)。

ここから御茶ノ水へ。今度は坂を上がらなければならないので疲れるから電車で一駅。ディスクユニオンではなくてオーディオユニオンへ。中古価格の相場やオーディオ機器のデザインを眺めるだけでもなかなか楽しいのです。エラックの販売員がスピーカーのデモをしていました。エラックユーザーのお客さん?と会話して試聴していたので横で一緒に聴かせてもらいました。デモしていたのはたぶんこれ、310 Indies Black。

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小さいスピーカーです。こんなんでバランスの良い音が出るのかいな?と思って聴いていたのですが、これがかなり良い音。 低音も必要十分な感じでした。ただ低音がモリモリ入っているような曲はなかったので、そこはスピーカーをわきまえての選曲でしょう。専用の細いスピーカースタンドの上にこいつがちょこんと乗っかっていました。スピーカーを鳴らしていたのは、CDプレーヤー/プリメインアンプともにマランツ。このスピーカーにはマランツの音色が合っているだろうと思います。

ギターとか少ない楽器が伴奏する女性ボーカルでは艶のある声が良い感じでした。ギター弦の擦過音とかは繊細。リボンツイーターの良さか? ピアノのコツコツした音が入っている曲は、キレの良さが際立っていました。アコースティック系のベースや打楽器の低音は変に膨らませたようなブーミー感ではなく量感はありました。4曲くらい聴いて、「このスピーカーも悪くないな~。」と思いました。こういうスピーカーが似合うお洒落な部屋で、さり気なくこいつを聴きながらワイングラスを傾ける。いいね~。けど私には無理(笑)。

その後。ディスクユニオンを軽くパトロールしましたが買いたいものはなし。相変わらずレア盤CDとかが高値で売られていました。私はこの手のCDに手を出す気はありません。こういうCDの価値はほぼ”レア”ということに尽きるわけで、私はそれにお金を費やす気はないということです。パトロールのみでお店を出ました。

そこから待ち合わせ場所の西新宿のモード学園コクーンタワー地下にあるブックファーストへ。雲さんと合流した後は冒頭のように楽しい飲み会を過ごしたというわけ。

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