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前衛アートなDVDが付いています。

新譜紹介です。ディスクユニオンのサイトで試聴してからAmazonで買ったのですが・・・。

P118 ロブ・マズレク エクスプローディング・スター・エレクトロ・アコースティック・アンサンブル『ザ・スペース・ビトゥイーン』(2013年rec. delmark)です。メンバーは、ロブ・マズレク(electoro acoustic composition,written scores,hidden scores,video scores,paintings,cornet,main electoronics,text)、マリアン・M・キム(video,choreography,dance)、トッド・カーター(live sound recording and sonic manipulation,recording and mixing engineer)、デモン・ロックス(voice,electoronics,text)、ニコル・ミッチェル(fl)、マット・バウダー(electoronics)、ジェフ・コヴァルコスキー(p,el-p)、キャリー・ビオロ(per)、マウリシオ・タカラ(electoric cavaquinho)、ギレルム・グラナド(sampler)、ジョン・ヘーンドン(ds)です。DVDが付いています。

マズレクが全8曲を作曲。曲は切れ目なしに演奏されます。楽譜に書かれている部分が多そうで、サウンドからすると現代音楽。電子音を中心に色々な音響が現れては消えていくような展開が続きます。聴き始めは面白いと思ったのですが、聴き進めるうちにだんだん飽きてきてしまいました。スピーカーとにらめっこして聴くよりは、B.G.M.的に流しておいたほうが良いかも?

DVDの映像は完全に前衛アート。抽象的な映像を中心にキムとマズレクのパフォーマンスが組み合わされています。バックに流れるのはCDに収録されている曲。何か昔懐かしい感じのもので、私にはちっとも面白くありませんでした。よって超早送りで見ることに(笑)。う~む、なんで今更こんなことをやっているんでしょうかね~?

これを聴いていて思い出したのが、『長岡鉄男の外盤A級セレクション』(またまた登場)で推薦されていたアルバム。現代音楽です。

P119 シュトックハウゼン『デア・ヤーレスラウフ』。79年ケルン放送局での録音。14人の演奏者と、テープと、サウンド監督による音楽。カールハインツ・シュトックハウゼンは現代音楽の作曲家です。元々は東京の国立劇場の委託による作品で、77年の初演は雅楽の楽器を使用して能役者も使ったそうです。この演奏は洋楽器によるバージョン。

この盤の表題は『シュトックハウゼン得意の東洋趣味、特に音場感のよい超A級録音』。当時の私は”音場”と”超A級”という言葉に弱かったみたいです(笑)。前に紹介したこの本に掲載されている盤にも同じような言葉がありましたよね。私はオーディオの醍醐味のひとつに自然な音場再現を上げたいと思います。オーディオの昔の呼び名:ステレオ=立体音響ですからね。現代の打ち込み主体の音楽では忘れられてしまっている世界です。逆に映像では今3D(立体映像)が話題なのは面白いところ。

テープ録音されたライオンの咆哮、バイクのエンジン音、雷鳴などが効果音として使われています。舞台を移動する足音が超リアル。演奏の大半は雅楽のような雰囲気のものです。ソプラノ・サックスが活躍したり、ラストの方では薄くジャズのビッグバンド演奏(テープ録音)が被さったり、ジャズの集団即興みたいな演奏(楽譜に書かれているとは思いますが)へ突入したりと、意外とジャズ的な要素があります。

とにかく音と音場が生々しくて、眼を閉じればまるで目の前の舞台でパフォーマンスが繰り広げられているような錯覚に陥ります。電子音と多重録音による人工的な音場も面白いのですが、生楽器による自然な音場の面白さにはやはりかなわないと思います。物によるとは思いますが、これなんかは面白く聴ける現代音楽です。

こんな曲/演奏です。これよりレコードのバージョンのほうが面白い演奏です。

アートな現代音楽も当然のことながら色々あります。

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