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やっぱこの頃のステップス・アヘッドはカッコ良かった!

昨日紹介したステップス・アヘッドの『マグネティック』。エレクトリック化したこのバンドの東京でのライブがYouTubeにいくつか上がっているのでUPします。私にとってはこういうのがやっぱり文句なしにカッコ良いわけです。

マイク・マイニエリ(vib,syn)
マイケル・ブレッカー(ts、EWI)
マイク・スターン(el-g)
ダリル・ジョーンズ(el-b)
スティーブ・スミス(ds,el-ds)

『マグネティック』のレコードA面に収録された4曲を順番に。

まずは《トレインズ》。
この曲が好きです。
マイケルの手作り感あるEWIとマイニエリのMIDIヴァイブに注目。
ヴァイブに同期してシンセが鳴るのでシンセ奏者はいません。
マイケルのこのテナー・ソロ!
とにかくこのフレージングが大好きでした。
コルトレーンを研究しつくした末に到達したマイケル独自のフレージング。
コルトレーンのジャズはこうして未来へと繋がったのです。
コルトレーンというと何かとフリー・ジャズが話題になりますが、
私はコルトレーンの最大の魅力はそのフレージングにあったと思いますし、
ジャスの歴史においてそれが一番意味が大きかったのだと信じます。

続いて《ベイルート》。
ライブはこの曲から始まっていると思います。
マイルスの《ツツ》クリソツの”ジャン”から始まるのはご愛嬌。
このヘヴィーなグルーヴがとにかく気持ち良い!
ベースがダリル・ジョーンズなのでマイルス・グループのグルーヴと共通。
途中マイルスの《MD1/サム・シングズ・オン・ユア・マインド/MD2》が浮かびます。
マイニエリのソロのドライブ感といったら!

お次は《ケイジャン》。
冒頭のマイケルのフレージングはジョー・ザビヌルのものですよね。
マイケルがEWIでザビヌル・フレージングをやっているというのが面白い。
スターンのギター・ソロ、このフレージングがやっぱり好きなのです。
この人だとすぐ分かります。
ジャズってやっぱりこいう個性があって初めて通用する音楽だと思います。
スミスのドラミングがピーター・アースキンに聴こえます(笑)。

最後に《イン・ア・センチメンタル・ムード~トレインズ》。
EWIでなければ表現できないものです。
昨日上げたアルバム・バージョンと聴き比べるのも一興。
ライブではこのあと《トレインズ》でした。

この頃のマイケルは最高でしたね。
この勢いで初リーダー・アルバムを吹き込んだのです。
その後マイケルはステップス・アヘッドをやめてしまうわけでして、
結果このグループの魅力は半減してしまったと思います。

こういうジャズがやっぱりいいのです。
最近はどうも”昔は良かった。”になってしまいますが、歳のせいなのでしょう。
最近のこの手の魅力を備えたバンドというと、私が聴く中ではクリポタの「アンダーグラウンド」、メセニーの「ユニティ・バンド」、上原ひろみの「ザ・トリオ・プロジェクト」とかです。

ステップス・アヘッドの東京ライブを観たい聴きたい方は以下をどうぞ。
まっ、DVDは高いのでYouTubeで十分。

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