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コンセプチュアルなジャズなのですが

気になったので買ってみました。新譜紹介です。

P58ケンドリック・スコット・オラクル『コンヴィクション』(2011年rec. CONCORD JAZZ)です。メンバーは、ケンドリック・スコット(ds,vo,syn,arrannger)、ジョー・サンダース(b)、テイラー・アイグスティ(p,fender rhodes)、マイク・モレノ(g)、ジョン・エリス(ts,b-cl)、アラン・ハンプトン(leed vo,g)(2,9)です。このバンドは初めて聴きます。前に出たアルバムとはメンバーが入れ替わったりしているとか。

タイトルが”確信/信念”ということで、スコットの人生訓をテーマにしたコンセプチュアルなアルバム。冒頭の曲ではスコットが何やら詩の朗読をしていかにもという感じです。曲名にもサブタイトルがあり、均衡、愛、平和、平等・・・といった具合。バンド名の”O”がピース・マークに似ていたりもします。私は基本的にコンセプチュアルで頭でっかちになりがちなアルバムはあまり好きではありません。

最初にこんなことを書くと、このアルバムも何やら小難しいもののように感じさせてしまいますが、サウンドは意外と軽くて今時のコンテンポラリーな聴きやすいものです。ジョシュア・レッドマンの『ジェームズ・ファーム』あたりに曲想は近いです。サウンドの裏にある心情の重みみたいなものもだいたい同じくらいに聴こえます。だいたい同世代のサウンドなんでしょうね。そしてモレノのギターが目立つのでコンテンポラリーな感じになるのだろうと思います。

曲は、James Cargill/Patricia Keenan(私は未知)、スフィアン・スティーヴンス(私は未知だがソングライターらしい)、ハビー・ハンコック、デリック・ホッジ(このアルバムのプロデューサーで、ロバート・グラスパーのバンドのベーシスト)、ウォルター・スミスⅢ、Michael Bortslap(私は未知)の曲が各1曲ずつ、スコットの曲が3曲、スコットとサンダースの共作1曲、スコットとハンプトンの共作1曲の全11曲という構成。多分スコットにとって身近な人達の曲に自分の曲を加えたものと思います。曲間がなく続けて演奏する場合もあり、テーマとソロの融合具合とか、色々工夫されています。

先に書いたとおりで、モレノのギターがリードする爽やかで軽やかな雰囲気の楽曲が多いです。フォーキーなものもあります。コンセプトから言ったら、もっと尖がって熱く燃えるサウンドでも良い気がするのですが、このくらいの軽さになってしまうところが今時の人なのかもしれません。ラストはアイグスティのピアノ・ソロで優しく終了。この曲のサブタイトルは”パッション(情熱)”なんですよね。う~む、よく分からない。

アイグスティとエリスの2人、特にエリスは登場しない曲もあったりして、この2人の存在感がいまいち薄めです。個性が希薄で演奏が”サラッ”と流れて行ってしまうようなことろがあるんですよね。まあこんな具合でサウンド自体が軽いため、重みを持たせようということなのでしょうか?ベースとバスドラの低音部分をかなり強調してあります。これが私のようなオーディオ好きにとっては違和感あり。

色々書いていますが、私はこのコンテンポラリーなサウンドが結構好きです。良くも悪くも”しょう油系”なアルバム。

アルバム名:『CONVICTION』
メンバー:
Kendrick Scott (ds, vo, syn, arranger)
Joe Sanders(b)
Taylor Eigsti (p, fender rhodes)
Mike Moreno (g)
John Ellis (ts, b-cl)
Alan Hampton (leed vo, g) 2,9

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