« コンポーザー・サンチェスを聴く1枚 | トップページ | 舞鶴城公園の桜を見てきました。 »

KOFU JAZZ STREETへ行ってきました。

昨日は「KOFU JAZZ STREET」へ行ってきました。例年の秋開催から春開催に移動したのかと思ったら、秋にもやるとのことでした。昨年の秋のジャズストが好評だったので春にもやることになったらしいです。「KOFU JAZZ STREET」は年2回体制になったということです。ジャズを観に行ける機会が増えるという意味では歓迎ですね。

今回の「KOFU JAZZ STREET」は観たい人ばかり。でも3ステージを3ヶ所で観るということになると3組しか観られません。よって泣く泣く選択しました。

最初は「Alfie」で安ヵ川大樹/西山瞳デュオを観ました。

P18
西山さんのピアノを生で観たかったのです。西山さんのCDは2枚持っています。昨年安ヵ川さんと西山さんはデュオ・アルバム『El Cant Dels Ocells』を出していてその再現。優しいデュオで、私には安ヵ川さんの人柄そのままが表れているように見えました。お2人の間には穏やかな空気が流れていきます。美しいメロディーとしなやかなグルーヴが心地良く、ハーモニーのセンスも素敵。1曲だけやったスタンダードのスイング感は最高で、心地良いアドリブに溢れていました。ラストにやったのは私の好きな曲《ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ》。これを聴いて思ったのですが、西山さんのアレンジって良く考えられているんでしょうけれどさり気なくて、薄化粧の美人という感じです。それから西山さんの喋りは、ピアノに向かっている時の楚々とした雰囲気と違って、そそっかしいおねーちゃんみたい(失礼)な感じになって親しみが湧きます。演奏終了後にそのデュオ・アルバムを買いました。もちろんサインもしてもらいましたよ。ここの音響はピアノが響き過ぎて繊細なニュアンスがスポイルされてしまうのが残念でした。

P21
サインをしてもらった後、西山さんの「また来て下さいね。」の言葉に私は「はい。」と答えながら、他のステージを観てしまいました。m(_ _)m 次は別な場所のライブを是非観にいきますので、よろしくお願いします。

次は「ALONE」で是方博邦 LIVE OF LIFE with 田村直美を観ました。

P19
是方さんのアルバムは『KOBE』だけ持っています。懐かしいフュージョン・アルバム。田村さんは昔大ヒットした《ゆずれない願い》のサビの部分が今でも頭の中にしっかり刻みこまれています。あれからどうしていたのか?懐かしい気分です。是方さんはもうギター職人の人のいいオッサン(失礼)。トークがもう下町のおちょうし者のオッサン全開なのです。1曲目はギター・トリオでブルース。もうひたすらファンキーな”コテコテ”ギター弾きまくり(笑)。タイトなドラミングとグルーヴィーなベースも”グリグリ”決まってました。トリオで3曲やった後に田村さんが登場。田村さんの歌はパワフルで昔のまんまです。”キレキレ”なハイトーンが凄かったです。最近出たお2人共演(2曲)のアルバム『LIVE OF LIFE』から2曲。是方さんご自身が良い曲と言ってやった《The wonderland of peace》は気に入りました。とにかく”ROCK YOU!”なステージは痛快無比。ここの音響はPAが大きすぎて田村さんの歌詞が聴き取りにくくなってしまうのが残念でした。

ラストは「Hops And Herb」で類家心平カルテットを観ました。

P20
ここが今回の本命。最後のステージにこれを選んだのは、アンコール演奏があって一番長く演奏してくれるから。最初はスタンダードをメローに演奏したので、「アレッ、こんなもの?」という感じだったのですが、2曲目からは凶暴な面を見せ、その後はもうとにかくカッコイイ!の一言。類家さんのトランペットはスケールがデカイ! これだけトランペットを吹き鳴らせる人はそんなにいないと思います。初期エレクトリック・マイルスのような凶暴性、片やバラード演奏の歌心、両方とも見事でした。鍵盤はキーボードのみでしたが、実はそこに仕掛けがあり、スタンダードや4ビートで見せるピアノはプリセットされたピアノ音で、エレクトリック・マイルスのような演奏の時は凶暴なフェンダー・ローズになるという具合でした。実に上手く使い分けていてなるほどと納得。今時のプリセットのピアノ音は凄く良いのでわざわざピアノを弾かなくても良いと思いました。ベースのぶっといグルーヴ、タイトなドラミング、グループとしてのまとまりも文句なく、さすがはレギュラー・カルテットなのです。もしジャズを聴いてみたいという人がいたら、理屈っぽくアルバムを推薦するとかではなく、類家心平さんのライブを観せに連れて行きます。これを観てカッコイイと思わないならば、その人はジャズを聴く必要はないと思います。アンコールでやったのはロイ・ハーグローブのメローな曲。ちょっと熱を冷ます感じでこれが染みました。ここの音響は最高でしたね。PA卓を操作する女性の方は多分一緒に連れて来ているんでしょう。CDを買おうかと思ったら持ってきているCDが少なかったようで、ライブ後に外であと1枚とか言ってました。私は帰ってから早速Amazonへ注文。

今回も3ステージを存分に楽しみました。やっぱりライブはいいな~。

|

« コンポーザー・サンチェスを聴く1枚 | トップページ | 舞鶴城公園の桜を見てきました。 »

ライブ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは〜
ジャズスト、楽しそうですね♪
春と秋と2回 開催とは嬉しいですね(^-^)

西山瞳さんデュオ いいですね。スティービー・ワンダーの曲でしょうか、どんなアレンジか気になります♪
サインは いっきさんへ なのですね( ´艸`)
わたしは、最初の頃はニックネームにしてもらっていましたが 最近は本名でお願いしています。

類家さんて お名前を聞いたことがあるのですが どんな方だったか…
たっくさん ミュージシャンがおられる中で 音楽活動されるのって 大変だと思いますが いろんなところで繋がって たくさんの方に聴いていただけるとよいですよね。

投稿: Marlin | 2013年3月25日 (月) 18時03分

Marlinさん

こんばんは。

>ジャズスト、楽しそうですね♪

こういうイベントはやっぱり楽しいです。
たくさんの人が観にくるので盛り上がります。

>春と秋と2回 開催とは嬉しいですね(^-^)

回数は多いほうが良いです。
それだけたくさんのミュージシャンに出会えます。

>西山瞳さんデュオ いいですね。

良かったです。

>スティービー・ワンダーの曲でしょうか、

そうです。

>どんなアレンジか気になります♪

メロディーの進行はほとんど崩さず、ちょっとリハーモナイズして品を良くしたような感じでした。

>サインは いっきさんへ なのですね( ´艸`)

はいそうです。

>わたしは、最初の頃はニックネームにしてもらっていましたが 最近は本名でお願いしています。

私はその逆で、最初の頃は苗字を書いてもらってましたが、今はブログとの関連付けで”いっき”にしています。子供の頃のあだ名が”いっき”なので、こちらもある意味では自分の名前です。

>類家さんて お名前を聞いたことがあるのですが どんな方だったか…

格好いい今時のお兄さんです。
若手では日本屈指のトランペッターだと思います。

>たっくさん ミュージシャンがおられる中で 音楽活動されるのって 大変だと思いますが いろんなところで繋がって たくさんの方に聴いていただけるとよいですよね。

はい。Marlinさんもライブを積極的に聴きにいかれているので、そういう繋がりのなかで凄く貢献していると思います。お互い地道に続けていきましょう。

投稿: いっき | 2013年3月25日 (月) 21時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: KOFU JAZZ STREETへ行ってきました。:

« コンポーザー・サンチェスを聴く1枚 | トップページ | 舞鶴城公園の桜を見てきました。 »