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JA-S75のメンテナンス その4

JA-S75のメンテナンスを更に進めました。

まずはパワートランジスタのシリコングリスを塗りなおしました。これまで塗ってあったものは乾燥してパリパリにはなっていませんでしたが、精神衛生上再度塗りなおした感じです。ついでにヒートシンクも掃除しました。これで放熱はスムーズにできるでしょう。

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A級増幅用の定電圧電源の電解コンデンサも交換しました。下の基板の真ん中辺りの電解コンデンサがそれです。スピーカー保護リレー駆動部は交換済み。その基板の左側はフォノイコライザーアンプで電解コンデンサは未交換です。

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パワーアンプ基板の部品も新品に交換。整流ダイオードはかなり錆が出ていたので超高速ダイオードに交換しました。別に普通のダイオードでも良かったのですが、安く売っていたので採用。音質的にどれ程の効果があるかは不明です。フィルムコンデンサは劣化しているとは思えないのですが全て新品に交換。若干出ているハムが解消されるかもと思って交換したのですが原因は別のようです。脚が真っ黒けになっているものがあった小型トランジスタも交換しました。今なら何とか入手可能です。2SC1213、差動アンプ用ペア2SC1775(F)、2SA872(E)、2SC1775(F)の計5個を交換。

部品交換後の左チャンネルの基板。

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部品交換後の右チャンネルの基板。

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アイドリング電流と出力オフセット電圧を再調整後、念のため測定器から正弦波と方形波を入れてオシロスコープで特性をチェックしました。100Hz、1KHz、10KHzの正弦波で各チャンネルとも出力は仕様どおりの80W/chきっちり出ました。歪も少ないです。10KHzの方形波を入れると高域がかなりなまっています。どうやらゲインを落とすために増加した入力抵抗が悪さをしているみたい。ここはローパス・フィルタも構成していて、どうやらカットオフ周波数の計算を1桁間違えたようです。しょうがないので元々実装されていた抵抗に戻したら、ほとんどなまらなくなりました。

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メンテナンスを終えて改めて聴くと低音の量が過多に聴こえます。低音を調整するためにスピーカーの2本のバスレフポートの片方に布を詰めてダンピング。このくらいがちょうど良い感じです。出力が小さい真空管アンプとはやはり違いますね。スピーカーの鳴りっぷりが良いです。

相変わらずスピーカーに耳を近づけるとハムがわずかに出ていて、これはもうアースの引き回しが悪いのか、もしくはネガティブ・フィード・バック(NFB)が少ないことによるものと考えるしかないような気がしています。低音が少々緩めなのもNFBが少なくダンピングがほどほどだからでしょう。結果低音が豊かに鳴るというのがこのアンプの美点なのかもしれません。中音の張り出し具合にもそういう良さは表れているような気がします。

このアンプには、管理され過ぎて面白みのない音の最近のアンプとは違う良さがあるように思います。当面こいつを私の常用パワーアンプとして使っていく予定です。

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