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JA-S75のメンテナンス その3

今日は暖かくて良い天気だったのに、部屋でチマチマこんなことをやってました。う~む、いささか不健康ではありますが、こういうことが好きなのだから仕方がありません。

パワーアンプ基板を外して電解コンデンサの交換と半田のやりなおしをしました。まずは本体からヒートシンクごと基板を取り外します。コネクタを使っていないので、線は接続したままで手が入るようにします。左右チャンネルのリビジョンがAとBと違っています。片方の基板の裏にコンデンサが付けてあるので、それが違いなのでしょうか?まああまり気にせず行くことにします。

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ヒートシンクと基板はプラスチックの割ピンで固定されていました。ヒートシンクには温度補償用のトランジスタが付いています。基板とヒートシンクの間には絶縁シートのようなものが挟まっていました(写真には映っていません)。距離は十分あるので遮熱効果を期待したものかもしれません。

トリッキーな実装がありました。電解コンデンサの足をよじって直列接続(無極性)にして浮かして実装しているのです。初期段階で設計変更があり、プリント基板修正が間に合わなかったのでしょう。ネット上では2個のコンデンサを実装できるようにプリント基板が修正されたバージョンの写真がみつかりました。このアンプはかなり初期のもののようです。トランジスタの足は黒くないようなので、あまり使われていなかったのかもしれません。

P11

コンデンサ固定剤が経年劣化でボロボロ。トランジスタは思いきり横に倒されてます。やっつけ仕事ですね。これをどのように処理するか一思案。最初は同じようにしようかと思ったのですが、パターンを調べると緑のフィルムコンデンサとこの直列接続電解コンデンサが並列に入っていることがわかりました。プリント基板のシルク印刷を見ると、当初は有極性コンデンサ1個を実装するつもりだったようです。なのでプリント基板には電解コンデンサ1個用とフィルムコンデンサ1個用の実装スペースがあります。

発想を変えます。無極性の電解コンデンサにします。直列接続コンデンサは220μF+220μFなので合成値は110μFです。無極性電解コンデンサの110μFはないので、100μFと10μFを並列に実装します。フィルムコンデンサは小さい方の電解コンデンサに抱かせます。

P12
こんな具合にします。これ(10μF+フィルムコン)と100μFのコンデンサを2カ所に実装すればスッキリ収まります。

P13
ご覧のとおりスッキリするではありませんか。寝ていたトランジスタも起こしました。この基板にはあと3つ電解コンデンサがあるのでそれも交換しました。パワーアンプ基板には電解コンデンサが5個しかありません。写真に写っているものが全ての電解コンデンサです。特にオーディオ用ではなく汎用の電解コンデンサを使用。

この後裏側の全半田をやりなおしました。以上で終了。基板は左右にあるので両方同じ処置を行いました。

P14
こんな具合にばらして作業をしました。自由にというわけにはいきませんが、それほど作業性が悪いわけでもありません。

P15
更にその後、夜聴く時にゲインが大き過ぎるため音が絞り切れないことが分かったので、直列に入っている入力抵抗を増して、抵抗分割比を変えることでアッテネートしました。この部分はフィルタも兼ねていますが、高域遮断周波数はかなり高いので問題ないでしょう。試聴により確認しました。

スピーカー保護回路部の電解コンデンサも交換しました。アイドリング電流は20mAから増やして30mAにしました。元々ほとんど発熱しないアンプなので、50%増量しても問題ないでしょう。

う~ん、ここまでやったけれど少々あるハムノイズはなくなりませんでした。スピーカーに耳を近づけないと聴こえないので、日中聴く分には特に問題なにのですが、夜辺りが静かになると何となく気にならなくもありません。それから見逃していたことがあります。A級増幅用の定電圧電源からもパワーアンプ部に電源供給していることが判明。定電圧電源の電解コンデンサも交換しないとまずいですね。これはまた後程。

低音はパワフルで明るく元気に鳴るこのアンプの音が気に入っているので、ハムノイズを何とかしたいものです。

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コメント

こんにちは!私はチリから来たんです。私はスペイン語を話します。
あなたは私を伝えることができ、どのようにJA-S75でアイドルとバイアスを測定しました。
私は、サービスマニュアルを持っていません。
どうもありがとうございました!

投稿: Alvaro | 2015年6月16日 (火) 04時29分

Alvaroさん
こんばんは。
スペイン語は話せないので日本語で回答します。
メインアンプ基板の裏側上方に⑤~⑨のランドがあります。
⑨がアウトプットで⑤~⑧が各Trのエミッタ抵抗です。
⑨と⑤間、⑨と⑥間、⑨と⑦間、⑨と⑧間のどれかの電圧を測り、
電圧が15mVまたは-15mVくらいになるようR615を調整します。
エミッタ抵抗は0.47Ωなので15mVならアイドリング電流は約32mAです。
ちなみに私もサービスマニュアルは持っていません。
基板のパターンを見て判断しています。

投稿: いっき | 2015年6月16日 (火) 23時37分

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