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これなんかはかなり気に入ってます。

突然ですが、欧州マイナー・ピアノ・トリオのこれなんかはかなり気に入ってます。寺島靖国さん著「新しいJAZZを聴け!」に感化されていた頃、ディスクユニオンへ行ってこの本掲載アルバムを買い集めていました。その中の1枚です。

P173マーカス・シェルビー・トリオ『UN FAUX PAS!』(1997年rec. NOIR RECORDS)です。メンバーは、マーカス・シェルビー(b)、マット・クラーク(p)、ジャズ・ソーヤー(ds)です。シェルビーはフランスに住む黒人でジャケ写の人。フランスにもアフリカから連れてこられた黒人の子孫はたくさんいるんですよね。

内容は何の仕掛けもないバップ・ピアノ・トリオ。けれど雰囲気は何となくフランスなんです。これを買った当時、アメリカの有名どころしか聴いていなかった私は、こういうジャズがあるとは知らなかったので、凄く新鮮に感じました。おかげでこういう欧州マイナー・ピアノ・トリオにすっかりはまってしまったのです。

全曲シェルビーが作曲。これがなかなか愛らしい曲ばかり。単に甘い美メロというのとは異なります。良いメロディーなんですけれどビターなものを含みつつ翳りのような成分もあって、それが品を感じさせます。フランスならではのエスプリ薫るという俗っぽい言葉が似合うジャズになっています。

演奏はなかなかガッツがあって、この辺りが寺島さんには評価されていました。ピアノはチック・コリア系か。ドラムは極オーソドックスな4ビートの奏法ですが、結構パカパカと叩いてくれていて、それが全体のガッツに繋がります。ベースも逞しく真ん中に鎮座して揺るぎません。愛らしいメロディーと逞しい演奏のハーモニー。哀愁とガッツ。ブルージーなものもきちんとあります。

当時聴いた時、その録音の仕方が新鮮に響きました。クリアに捉えられているのにひ弱にならず迫力があります。特にベースが低く力強いのにクリーンなところには、ヨーロッパの音楽的録音の一日の長を感じました。そしてこういうジャズ録音があっていいんだと目から鱗が落ちました。オーディオ的にとても好録音だと思います。

今の私の現代先端ニューヨークとはかけ離れていますが、こういうところも経過しています。私は恥だとは思っていません。色々なジャズを知っている方がジャズの理解の幅が増えるってものです。

こういうピアノ・トリオも良いですよ。

世間的には同メンバーによる『THE SOPHISTICATE』の方が人気があるみたいです。

アルバム名:『UN FAUX PA』
メンバー:
Marcus Shelby(b)
Matt Clark(p)
Jaz Sawyer(ds)

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