音楽を創造する現場を追体験できる。
前記事のコメントでtommyさんから教えていただいたYouTubeの動画がとても面白かったので貼ります。
荒井由美(松任谷由美)のファースト・アルバム『ひこうき雲』の制作秘話です。
NHKのBS2(BS2なので数年前)の番組をそのまんまUPしてあります。
さすがにこれは削除されました。
ミュージシャンやプロデューサーや録音エンジニアが何を考えてアルバムを作るのかがよく分かります。YouTubeのコメントの中に「プロってすげえな」っていうのがあって、正にその通りだと思いました。
ユーミンのビブラート唱法を治すのにレッスンして1年かけてボーカルを録ったというのは凄いです。ユーミンは元々は作曲家を目指していて、声も変だしまさか私が歌うことになるとは思っていなかったと言っているので、そういう経緯になったようです。にしても、ユーミンが自分で歌ったからこそ曲も歌詞も生きることになったわけですし、だからその後日本音楽界に新風を巻き起こしたとも思うので、産みの苦労がその後に繋がったということになりますよね。
中盤に出てくる《きっと言える》。ユーミンのボーカルと細野晴臣のギターだけを抜き出したバージョン、これだけで十分楽曲として成り立っていますよね。こういう部分部分を積み重ねて1曲が作られているというのは凄いと思います。
ユーミンがイギリスに傾倒していたのにキャラメル・ママ(ティン・パン・アレー)はアメリカ傾倒していたので、最初は違和感があったのがそのうち馴染んでくるというのも面白いです。違った個性が溶け合っていく、当時流行リ始めたフュージョン(融合)音楽の文字通りの融合が日本のこの現場でも起こっていたとも言えます。
まあ他にも面白いネタ満載ですので是非ご覧になって下さい。
当時ニューミュージックと言われていたJ-POP、ここから40年経つわけですから豊かになっていても当然なのです。
『ひこうき雲』を聴いてみたくなりました。レコードで聴きたいので、今度の日曜日に上京する時に、「イエロー・ポップ」や「RARE」や「レコード社」あたりを探してみようかと思っています。『コバルト・アワー』もほしいし、前に書いたケイト・ブッシュの『天使と小悪魔』(日本盤)、ブロンディの『恋のハートビート』もほしい。
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