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ストレートに自分のジャズを表現

まず最初に告知。

ブログの左にあるアイコンを変更しました。なぜかと言うと、以前使っていた甲府駅前の信玄公像の写真と同じようなアングルの写真を、ツイッター上でアイコンにしている人がいたからです。紛らわしいんですよね。その人の偏った政治的発言が不快で、一緒にしてほしくなかったのでツイッターのアイコンをさっさと変更。連動してブログのアイコンも変えました。今度のは”アッパレ猫”(笑)。

今日は新譜紹介です。ウェブマガジン com-post のクロスレビューの更新とかぶったみたい。意図的ではなく単に偶然の一致です。ちなみに私はまだクロスレビューを読んでいません。どのように評価されているんでしょうね。

P138カート・ローゼンウィンケル『スター・オブ・ジュピター』(2012年rec. SONG X JAZZ)です。メンバーは、カート・ローゼンウィンケル(g,voice)、アーロン・パークス(p,rhodes,org,wurlitzer,tack piano)、エリック・レヴィス(b)、ジャスティン・フォークナー(ds)です。2枚組アルバム。私はカートの新譜はフォローすることにしているので今回も即決。ピアノがお気に入りのパークスってものあります。

特別新しいアプローチをしているわけではありません。これまで確立してきた自分のジャズをストレートに衒いなく演奏しています。この人は現代ジャズギターのアイコンの一つですよね。オルケストラ・デ・ジャズ・デ・マトシニョス(OJM)をバックにギターを気持ちよさそうに弾いていた前作『アワ・シークレット・ワールド』。今回も編成は異なるもののピアノ/エレピ・トリオをバックに気持ちよさそうにギターを伸び伸びと弾いています。

今回はギターの他にボイスという記載がありますが、それはギターを弾きながら鼻歌を歌っている曲が多数あるからと思われます。聴き方によってはキース・ジャレットの唸り声と同種のものとも受け取れます(笑)。まっ、キースのような不快なものではありませんので、それだけカートが気持ち良くギターを弾いているということの証しとして了解してあげましょう。

1枚目の冒頭《ガマ・バンド》はいきなり5拍子ですが、アルバム全体は変拍子でゴリゴリやるのではなく、8ビートあり、6/8拍子あり、4ビートあり、ワルツありで比較的オーソドックスなビートで演奏しています。4ビートの曲が多めです。全曲カートが作曲し、その浮遊感と哀愁を含む美メロはカート節といえるもの。アップテンポで快調にドライブする曲もあれば、バラードでしっとり聴かせる曲もあります。好きなんですよね、私、カート節が。

パークスは曲によってピアノとエレピを適宜弾き分け、エレピもローズとウ-リッツァというニュアンスが異なるエレピを弾き分ける拘りぶり。今カートの曲に一番合うピアニストってパークスなんだろうと思います。現代的な浮遊感とクールな肌触りのメロディーを陰影感を持たせて弾くところは、カートの美的センスと同じですからね。今パークスは来日中ですよね。ライブを観られる人が羨ましい。

特別難しいリズム・アプローチをしていない今回、ベースのレヴィスとドラムのフォークナーは各曲に合ったリズムを適切に提供し、快適で安定したグルーヴを生み出しつつ、盛り上げるべき時はきちんと盛り上げています。特に取り上げるようなトピックスはないですけれど、かと言って特に不満を感じる部分もないわけですから、総じて良い演奏をしていると思います。グループとしてのまとまりも良好。

CD2枚、全12曲の中で私が一番好きな曲/演奏は、オーラスのアルバム・タイトル曲《スター・オブ・ジュピター》です。この前へ前へと進んでいくような、列車がだだっ広い草原の中を疾走していくようなドライブ感とスピード感が大好きです。カートのギター・ソロ、パークスのエレピ・ソロ、どちらも格好良過ぎ!

難解なものは皆無。カートのギターに気持ちよく浸れるアルバムです。

以前はヴァーヴからアルバムを出していたのに、今は何でメジャー・レーベルからアルバムを出せないんでしょうね?本人が拒否しているのでしょうか?ノンサッチかテラークあたりか、いっそのことECMかenjaと契約できないのかと思ってしまいます。

アルバム名:『STAR OF JUPITER』
メンバー:
Kurt Rosenwinkel(g, voice)
Aaron Parks(p, rhodes, org, wurlitzer, tact piano)
Eric Revis(b)
Justin Faulkner(ds)

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コメント

今回は、曲ごとに変化に富んでいて、変拍子度も少なめだし、ジャズのサウンドの曲も目立っていたということで、けっこう聴きやすかったでした。CD2枚、90分ほどがあっという間に過ぎてしまった感じです。

それでもカードは独自の音色とフレーズで、多分フレーズはトンガりながらも耳触りではなく、けっこう引きつけられた感じでした。グループのメンバーとの相性も良かったと思います。

TBさせていただきます。

投稿: 910 | 2012年12月19日 (水) 07時44分

910さん
こんばんは。

今回、私もかなり聴きやすい内容だと思いました。
その分何か新しいことを期待してきくと期待外れです。
変化に富んだ内容ではありますが、やっぱりCD2枚は多すぎる気がします。
1枚にまとめたほうが作品としては優れたものになったのではないでしょうか。
メンバーのまとまりは良いですよね。
私は好きなカートのギターが十分味わえるので結構気に入ってます。

TBありがとうございました。

投稿: いっき | 2012年12月19日 (水) 20時26分

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