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ストレート・アヘッドなトランペット・トリオ。

新譜紹介です。

P120アヴィシャイ・コーエン『トリヴェニⅡ』(2009年rec. Anzic Records)です。メンバーは、アヴィシャイ・コーエン(tp)、オマー・アヴィタル(b)、ナシート・ウェイツ(ds)です。トランペット・トリオで2年前に出た『トリヴェニ』の兄弟アルバム。録音日は同じです。『トリヴェニ』の録音日が2010年になっているのは誤記でしょう。

『トリヴェニ』についてはコチラ⇒ トランペット・トリオと言えばこの人

このアルバム、ストレート・アヘッドな痛快ジャズ!この一言に尽きます。何の迷いもためらいもなくトランペットを只々ひたすら逞しく歌わせるコーエンがいます。1曲目からガツンときますよ。たった3人なのですが、溢れ出るパワーに圧倒されます。そして、持って生まれたものなのでしょうね。ユダヤ人ならではの哀愁(ユダヤ・メロディーということではない)が漂っています。またまた登場のこの一言”ジャズは哀愁とガッツ!”

コーエンのオリジナルが4曲、オーネット・コールマンの曲が2曲、ディジー・ガレスピーの曲が1曲、チャールズ・ミンガスの曲が1曲、ドン・チェリーの《アート・デコ》は前アルバムの別テイク、スタンダードが1曲の全10曲が収録されています。ガレスピーにミンガスにオーネットにチェリーと、もうバップを愛する気持ちが良く分かる選曲です。もちろんコーエンのオリジナルもバップそのもの。

脇を固めるのは同じくイスラエル出身のアヴィタルの骨太ベースとパルシブな現代的ドラミングをこなすウェイツです。ほぼ4ビートで8ビートは少々。コーエンを盛り上げ、ガッツ溢れるビートを繰り出しています。ソロが回ってくればきっちり仕事してます。たった3人の演奏ですから、1人1人が気合を込めてやっていまして、結果パワーを溢れ出させるという塩梅。

細かいことは言いません。これぞジャズです!黙ってお聴きなさい!

現代先端ニューヨーク派が頑張っている一方で、イスラエル出身者達によるジャズの伝統により近いストレート・アヘッドなジャズも鳴っているのがニューヨークという街なのでしょうね。売れ線とは少々遠いところで頑張っているジャズマンを、遠く日本から地道に応援していきたいと思っています。

アドリブ一発にかける彼らの声をジャズファンは聴くべし!

アルバム名:『TRYVENIⅡ』
メンバー:
Avishai Cohen(tp)
Omer Avital(b)
Nasheet Waits(ds)

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