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一筋縄ではいかない現代バップ。

CD/レコード棚から適当に紹介します。紹介したかったのになぜか紹介しそびれていた1枚。

P122ポール・マッキャンドレス『シェイプシフター』(2003年rec、SYNERGY MUSIC)です。メンバーは、ポール・マッキャンドレス(ts,ss,b-cl,english horn,oboe)、アート・ランディ(p)、ピーター・バーシェイ(b)、アラン・ホール(ds)です。マッキャンドレスのワン・ホーン・カルテットでコンテンポラリーというよりは現代バップ。一筋縄ではいかないところが魅力な1枚。

昔ディスクユニオンが配布していた宣伝パンフレットを読んで購入した1枚。当時私は府中市に住んでいて、京王線1本で新宿へ出られたのでほとんど毎週ディスクユニオンなどに行っていましたし、パンフレットもよく読んでいました。その頃かな?ディスクユニオンJAZZ館のホームページをよく見るようになったのは。

私が惹かれたその宣伝文句はディスクユニオンの以下を参照下さい。 
http://diskunion.net/jazz/ct/detail/050326-16
青木弓さんのセンスは結構好きでした。

マッキャンドレスとランディのコンビによるECMのアルバムは聴いたことがないので、このアルバムでランディを初めて知りました。マッキャンドレスはオレゴンで何度も聴いています。

ランディの曲が9曲、マッキャンドレスの曲が1曲、メンバー以外の曲が1曲の全11曲。2曲ごとに1分前後の即興の間奏曲が入っていますから実質8曲という感じです。ランディの曲がなかなか曲者で、気持ち良い美メロな曲もあれば不穏なムードをたたえた曲もあったり、1曲の中でどんどん表情を変えていくような曲もあったりして飽きさせません。曲構成や演奏内容からはマッキャンドレスとランディの共作という感じに聴こえます。

1曲目《マジェストラム・エンボラム》はマッキャンドレスのソプラノサックスが爽やかに響く夜のハイウェイが似合いそうなコンテンポラリー曲。2曲目《シェイプシフター》は一転、マッキャンドレスのバスクラが怪しく響く不穏な曲。4曲目《リガマロール》は曲調がどんどん変化していくスリリングな曲。5曲目《エンジェル・イン・ザ・スカイ》はタイトルどおり天使を感じさせる美メロのバラード曲。8曲目《サルタナ》はスピリチュアルな響きの重厚な曲。ランディはピアノの弦を手で押さえたような演奏も見せます。10曲目《ピエトログリフ》は幾何学的なメロディーのハード・バップ曲。という感じで色々な曲調があります。

マッキャンドレスは色々な楽器を持ち替えて曲に合った表情を見せ、ランディはどの曲においても瑞々しく力強いピアノを弾き、バーシェイのベースとホールのドラムが躍動的なリズムでバックアップするという展開は全曲において共通。軽く流されるようなところはなく、地に足がしっかり着いた現代バップを聴かせる好アルバムです。ジャズマンとしてのマッキャンドレスを再認識することができます。

是非聴いていただきたい1枚。

ツイッターで教えていただいたYouTubeにアップされている曲を貼ります。
アルバムの1曲目です。

アルバム名:『SHAPESHIFTER』
メンバー:
PAUL McCANDLESS(ts, ss, b-cl, english horn, oboe)
ART LANDE(p)
PETER BARSHAY(b)
ALAN HALL(ds
)

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