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2012年11月

こんなところに《レッド・クレイ》が!

YouTubeを適当に見ていたらこんなものを発見。ヒップホップ・ファンにとっては周知の事なんでしょうけれど、ジャズ・ファンの私にとっては思わぬ発見でした。

ヒップホップのア・トライブ・コールド・クエストがフレディ・ハバードの《レッド・クレイ》をサンプリングしていたのです。

元ネタより若干テンポを上げています。この曲のテーマ部のエレクトリック・ベースが生み出すグルーヴ、気持ち良いんですよね。ジャズ的なフィーリングを自分達のグルーヴとして打ち出してそのサウンドを極めたというトライブらしい曲だと思います。彼らの3作目『ミッドナイト・マローダーズ』に入っています。

ということで元ネタはこちら。ジャズ・ファンでこの曲が好きな人、結構いると思います。私もそのうちの一人です。

メンバーは、フレディ・ハバード(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、レニー・ホワイト(ds)です。ベースを弾いているのがロン・カーターというのがミソで、トライブの2作目『ザ・ロウ・エンド・セオリー』ではロン・カーターをゲストに呼んだくらいですから、この曲をサンプリングするのは自然な流れと思います。

1970年に録音された当時のファンク/フュージョンにふさわしい曲ですよね。ハバードの勢いに溢れたソロ(《サニー》がほんのちょっぴり引用されてます)とハイ・ノートも良いのですが、ここはやっぱりヘンダーソンのトグロを巻く黒いテナーが最高。ロン・カーターの地味なベース・ソロもフィーチャされています。こういう黒いグルーヴは大好き。

実は私の《レッド・クレイ》初体験はこちらなのです。V.S.O.P.クインテットのアルバム『熱狂のコロシアム』(田園コロシアムでの野外ライブ)に入っているこれです。ジャズを聴き始めてしばらく経った頃にレコードを買いました。このアルバム、私のブログで3度目の登場です。

白熱のライブ演奏。2枚組レコードでは2枚目のB面(D面)、つまりアルバムの最後を飾るのがこの曲です。これは大好きでもう耳にタコができるくらい何度も聴いています。オーディオ的にはこの怒涛のバスドラをいかにパワフルに再生できるかがポイントでした。

P123メンバーは、フレディ・ハバード(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)です。元ネタとはサックスとドラムが異なっています。その異なる2人、ショーターとトニーがファンクの枠を越えジャズ度を強めていると思うのです。

トニーの過激なドラミング、これぞジャズなのです。テンポを上げて演奏しているので緊張感が増していますよね。これを聴くと元曲は緩く聴こえます。そしてショーター、彼こそがジャズなのです。何なんでしょうね。この変なフレージングのソロは!?ソロがハバードからショーターに変わった瞬間、辺りの空気が一変するのが分かりますか? 不穏な空気が湧き上がってきます。この瞬間は何度聴いてもゾクゾクします。

そんな私ですがこのショーターを最初に聴いた時は単にへたくそなのかと思いました(笑)。私にとってのヘタウマ2台巨頭の1人がショーターです。もう1人は言わずとしれたオーネット・コールマン。ショーターのソロを聴いて下さい。盛り上がってくると身悶えしながら?音をひねくり出しています。いや~ゾクゾクしますね。渾身のブロー。その後に続くハービーは美しい。そして何と知的なことよ。ジャズの知性を象徴してますな。

黒いグルーヴはもちろん好きなのですが、やっぱり渾身のソロ(アドリブ)こそが私にとってジャズの最重要項目なのです。私はジャズを聴き始めてすぐにそういうジャズに惹かれ、そういう演奏に出会いたいから今もジャズを聴き続けているようなものです。

「ジャズはアドリブだ!」 うんっ?!このセリフと言えば、昔々、ジャズ喫茶「いーぐる」のマスター後藤雅洋さんとジャズ喫茶「メグ」のマスター寺島靖国さんが対決した時、後藤さんが主張していたことでした(笑)。最近のジャズを聴いているとアドリブよりサウンドなので、まあそのサウンドを聴くことも大事だと認めて聴いているわけですが、この辺でもう一度「ジャズはアドリブだ!」と言っておきたいと思います。

前にも貼ってますが、そんなアドリブと言えばやっぱりこのショーターですな。

YouTubeのコメントが面白い。

起承転結のないサックスソロだなー
いや、結だけはかっこよかった!
サックス以外は、神!!

って、”起承転結”? ショーターにそんなもの求めるのはお門違い(笑)。
ショーターこそが神!というか全員神なのです。
このライブは後ろの芝席からですけど、生を観ちゃったんですよね。
歓声の中には私の声も入ってます(笑)。

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一筋縄ではいかない現代バップ。

CD/レコード棚から適当に紹介します。紹介したかったのになぜか紹介しそびれていた1枚。

P122ポール・マッキャンドレス『シェイプシフター』(2003年rec、SYNERGY MUSIC)です。メンバーは、ポール・マッキャンドレス(ts,ss,b-cl,english horn,oboe)、アート・ランディ(p)、ピーター・バーシェイ(b)、アラン・ホール(ds)です。マッキャンドレスのワン・ホーン・カルテットでコンテンポラリーというよりは現代バップ。一筋縄ではいかないところが魅力な1枚。

昔ディスクユニオンが配布していた宣伝パンフレットを読んで購入した1枚。当時私は府中市に住んでいて、京王線1本で新宿へ出られたのでほとんど毎週ディスクユニオンなどに行っていましたし、パンフレットもよく読んでいました。その頃かな?ディスクユニオンJAZZ館のホームページをよく見るようになったのは。

私が惹かれたその宣伝文句はディスクユニオンの以下を参照下さい。 
http://diskunion.net/jazz/ct/detail/050326-16
青木弓さんのセンスは結構好きでした。

マッキャンドレスとランディのコンビによるECMのアルバムは聴いたことがないので、このアルバムでランディを初めて知りました。マッキャンドレスはオレゴンで何度も聴いています。

ランディの曲が9曲、マッキャンドレスの曲が1曲、メンバー以外の曲が1曲の全11曲。2曲ごとに1分前後の即興の間奏曲が入っていますから実質8曲という感じです。ランディの曲がなかなか曲者で、気持ち良い美メロな曲もあれば不穏なムードをたたえた曲もあったり、1曲の中でどんどん表情を変えていくような曲もあったりして飽きさせません。曲構成や演奏内容からはマッキャンドレスとランディの共作という感じに聴こえます。

1曲目《マジェストラム・エンボラム》はマッキャンドレスのソプラノサックスが爽やかに響く夜のハイウェイが似合いそうなコンテンポラリー曲。2曲目《シェイプシフター》は一転、マッキャンドレスのバスクラが怪しく響く不穏な曲。4曲目《リガマロール》は曲調がどんどん変化していくスリリングな曲。5曲目《エンジェル・イン・ザ・スカイ》はタイトルどおり天使を感じさせる美メロのバラード曲。8曲目《サルタナ》はスピリチュアルな響きの重厚な曲。ランディはピアノの弦を手で押さえたような演奏も見せます。10曲目《ピエトログリフ》は幾何学的なメロディーのハード・バップ曲。という感じで色々な曲調があります。

マッキャンドレスは色々な楽器を持ち替えて曲に合った表情を見せ、ランディはどの曲においても瑞々しく力強いピアノを弾き、バーシェイのベースとホールのドラムが躍動的なリズムでバックアップするという展開は全曲において共通。軽く流されるようなところはなく、地に足がしっかり着いた現代バップを聴かせる好アルバムです。ジャズマンとしてのマッキャンドレスを再認識することができます。

是非聴いていただきたい1枚。

ツイッターで教えていただいたYouTubeにアップされている曲を貼ります。
アルバムの1曲目です。

アルバム名:『SHAPESHIFTER』
メンバー:
PAUL McCANDLESS(ts, ss, b-cl, english horn, oboe)
ART LANDE(p)
PETER BARSHAY(b)
ALAN HALL(ds
)

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このトランペットは気持ちいい。

久しぶりにブログで紹介していない新譜が手元にない状態です。とにかくCDとレコードの数が多いので、最近は余程気になる新譜でない限り買わないことにしています。そんなこともあり、今買おうと思っているのは発売待ちのカート・ローゼンウィンケルの新譜のみ。ブログは適当に棚から選んで書いていくことにします。

P121今日はフレディ・ハバード『ジ・アーティストリー・オブ・フレディ・ハバード』1(1962年rec. impulse)です。メンバーは、フレディ・ハバード(tp)、カーティス・フラー(tb)、トミー・フラナガン(p)、ジョン・ギルモア(ts)、アート・デイヴィス(b)、ルイス・ヘイズ(ds)です。この時期はブルーノートにだけ録音を残しているんだと思ったら、インパルスにもあったんですね。

このアルバムを知ったのは後藤雅洋さん著「ジャズ・レーベル完全入門」に掲載されていたからです。さすがはジャズ喫茶のマスターですね。こういうアルバムを知っているのがマスターの凄いところです。本に書いてあることを転載させていただきます。

フレディ・ハバートというとやたらブルーノートの印象が強いが、インパルスにも吹き込んでいて、これなんかはブルーノートものと対等に張り合える内容になっている。典型的なハードバップ3管セッションだが、やはり50年代演奏とは一味違う新鮮さがある。だが何よりもフレディの調子が好調(ハイ・ノート、バリバリ)なのが一番だ。マニアの視線は、もしかするとサイドのテナー、ジョン・ギルモア方面に向くかもしれない。

聴いてみていつも思うことは、「おっしゃるとおりでございます。」ということ。この短い文章に言うべきことが見事に集約されているのです。

一味違う新鮮さというのは当時のモーダルな響きが感じられるところなのだろうと思います。《サマータイム》なんかはワルツ演奏で、リズム・フィギュアはコルトレーン・カルテットのようですし、テーマの3管アンサンブルはギル・エバンス的淡い色合いを称えています。そんな中で繰り広げられるクールな演奏はかなりカッコイイです。

さて、マニアの視線が向くジョン・ギルモア。一言で言うと熱い情感が醸し出されています。後藤さんが好きなジャッキー・マクリーンにも共通する雰囲気を持っているのです。確かに視線を引き付けてます。ピアノは名盤の影にこの人ありと言われるフラナガン。ここでもツボを押さえた演奏はその名に恥じないと思います。

ハバードは確かにハイ・ノート、バリバリ。トロンボーンのフラーも負けじと頑張ってます。そして全編に渡って爆ぜるヘイズのスネアとシンバルが気分を高めてくれています。黒い雰囲気も最高です。60年代のハードバップ名演。

私のはオリジナル盤なんですよね。モノラル、溝なし、プロモ白ラベル VAN GELDER刻印です。ほとんどノイスなし。ブルーノートのような誇張がないインパルスにおけるルディ・ヴァン・ゲルダーの明快な録音が当時のまま蘇るリアリティ。この生々しさはやっぱり当時のレコードでしか聴くことができないものだと思います。

まっ、オリジナル盤云々より、やっぱり演奏が素敵であることが大事です。

アルバム名:『the artistry of freddie hubbard』
メンバー:
Freddie Hubbard(tp)
Curtis Fuller(tb)
Tommy Flanagan(p)
John Gilmore(ts)
Art Davis(b)
Louis Hayes(ds)

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ストレート・アヘッドなトランペット・トリオ。

新譜紹介です。

P120アヴィシャイ・コーエン『トリヴェニⅡ』(2009年rec. Anzic Records)です。メンバーは、アヴィシャイ・コーエン(tp)、オマー・アヴィタル(b)、ナシート・ウェイツ(ds)です。トランペット・トリオで2年前に出た『トリヴェニ』の兄弟アルバム。録音日は同じです。『トリヴェニ』の録音日が2010年になっているのは誤記でしょう。

『トリヴェニ』についてはコチラ⇒ トランペット・トリオと言えばこの人

このアルバム、ストレート・アヘッドな痛快ジャズ!この一言に尽きます。何の迷いもためらいもなくトランペットを只々ひたすら逞しく歌わせるコーエンがいます。1曲目からガツンときますよ。たった3人なのですが、溢れ出るパワーに圧倒されます。そして、持って生まれたものなのでしょうね。ユダヤ人ならではの哀愁(ユダヤ・メロディーということではない)が漂っています。またまた登場のこの一言”ジャズは哀愁とガッツ!”

コーエンのオリジナルが4曲、オーネット・コールマンの曲が2曲、ディジー・ガレスピーの曲が1曲、チャールズ・ミンガスの曲が1曲、ドン・チェリーの《アート・デコ》は前アルバムの別テイク、スタンダードが1曲の全10曲が収録されています。ガレスピーにミンガスにオーネットにチェリーと、もうバップを愛する気持ちが良く分かる選曲です。もちろんコーエンのオリジナルもバップそのもの。

脇を固めるのは同じくイスラエル出身のアヴィタルの骨太ベースとパルシブな現代的ドラミングをこなすウェイツです。ほぼ4ビートで8ビートは少々。コーエンを盛り上げ、ガッツ溢れるビートを繰り出しています。ソロが回ってくればきっちり仕事してます。たった3人の演奏ですから、1人1人が気合を込めてやっていまして、結果パワーを溢れ出させるという塩梅。

細かいことは言いません。これぞジャズです!黙ってお聴きなさい!

現代先端ニューヨーク派が頑張っている一方で、イスラエル出身者達によるジャズの伝統により近いストレート・アヘッドなジャズも鳴っているのがニューヨークという街なのでしょうね。売れ線とは少々遠いところで頑張っているジャズマンを、遠く日本から地道に応援していきたいと思っています。

アドリブ一発にかける彼らの声をジャズファンは聴くべし!

アルバム名:『TRYVENIⅡ』
メンバー:
Avishai Cohen(tp)
Omer Avital(b)
Nasheet Waits(ds)

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最近あまり話題になりませんが良いです。

新譜紹介です。

P119ザ・バッド・プラス『メイド・ポッシブル』(2011年rec. eone)です。メンバーは、リード・アンダーソン(b,syn,electronics)、イーサン・アイヴァーソン(p)、デヴィッド・キング(acoustic/electronic ds)です。このグループ、ロック・テイストで爆音演奏するということで、数年前まではかなり人気があって話題にもなっていたのですが、最近はあまり話題にならなくなってしまいました。日本盤も出ないみたいですね。

話題になり始めた頃に出たアルバム『ギヴ』(2004年)は買いました。日本盤を買ったので児山紀芳さんのライナーノーツが付いています。2003年度の米ダウンビート誌「国際ジャズ批評家投票」でアコースティック・ジャズ・グループ部門のニュータレント第1位に投票したこと(結果も1位)、ニューポート・ジャズ・フェスティバル in 斑尾(2003年)への参加を強く要望して実現したこと、彼らへのインタビューなどが熱く語られています。やっぱりこういうことをするのがジャズ評論家たるものだと思います。

その『ギヴ』を聴いて、今まで聴いたことがないジャズ・ピアノ・トリオに新鮮さを感じたものの、私は惚れこむところまでには至りませんでした。それから数年経ってディスクユニオンのアウトレットで『プログ』(2007年)を見つけ、安いからという理由で購入。このアルバムはロック・テイストの荒っぽさだけでなく繊細な表現も加味しているところに好印象を感じていました。

あれからまた数年、久しぶりに聴いてみたくなったのでこのアルバムを買いました。基本的な演奏手法は相変わらず保っていて、それがバッド・プラスというアイデンティティなのだろうと思います。ただし、荒っぽさとロック・テイストという表現手段を目的とせず、その手段で自分達なりの表現を深めてきているところにこのトリオの熟成を感じます。デビュー・アルバムが出てからそろそろ10年経つわけですから当然と言えば当然のことですね。

アンダーソンの曲が3曲、アイヴァーソンの曲が2曲、キングの曲が3曲にポール・モチアンの曲が1曲の全9曲です。1曲目アンダーソンの《ポンド・フォー・ポンド》はメランコリックな良い曲で、最初聴いた時はロックバンドのカヴァー演奏なのかと思いました。この手の曲は他にもいくつかあって、この世代の白人感覚というものがよく分かります。ラストにモチアンの曲を持ってきて儚い美しさと空間表現を聴かせるのは、昨年亡くなったモチアンへの追悼だと思われます。

単にロック・ビートだけではなく現代的変拍子あり、意外とオーソドックスなフリー・ジャズあり、曲によってエレクトロニクスを軽く塗すあたりはE.S.T.的であり、曲の途中で極端に音量を下げる演奏があったりするのは音響的であり、色々な要素を取り入れてはいるものの、演奏の基本姿勢は全くのジャズであるところが良いと思います。そして何と言ってもバッド・プラスならではのサウンドを確立しているところが好ましいです。

このアルバムを聴くと荒さよりは繊細な表現が印象に残ります。熟成してきたバッド・プラスは良いピアノ・トリオだと思います。世間で取り上げられないからと言って忘れないであげて下さいね。推薦アルバム。

アルバム名:『MADE POSSIBLE』
メンバー:
Reid Anderson(b, syn, electoronics)
Ethan Iverson(p)
David King(acoustic/electronic ds)

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近所にある芸術の森公園へ行きました。

今日は良い天気でした。
紅葉シーズンということで近所にある芸術の森公園へ行ってきました。
本当は昇仙峡の紅葉を見に行こうかと思ったんですが、
風が吹いて寒そうなので行くのをやめてご近所へ(笑)。

近接する通りには銀杏の街路樹があります。黄色が青空に映えます。

P107
お次は真っ赤な楓。

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楓林の路は赤色、黄色、緑色ときれい。

P109
日本庭園の池にはカモがたくさんいました。

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日本庭園と文学館。文学館の壁はワインレッドです。ブドウ名産の山梨ならでは。

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こちらが日本庭園です。ちょっと日陰になってしまってます。

P112
フローラの泉と文学館と紅葉。

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現代彫刻と雪に覆われた富士山。山梨と言えばやっぱ富士山でしょ!

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もう少し後ろへ下がって撮ったほうが富士山が大きくなります。
ここはシャッターポイントなので写真を撮っている人が多いです。

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岡本太郎の彫刻と楓。

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せっかくここに来たので美術館の絵を見てきました。
美術館の壁はもちろんワインレッド。
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常設展のミレーの絵とバルビゾン村の画家たちの絵は大好きです。
もう何度も見ています。
その他の常設展は絵が時々入れ替わるので今回新しい絵を見てきました。
特設展は「豪快なる大倉財閥の美術コレクション」。
日本の古美術や中国の古い絵などが展示されていました。
美術館で静かに絵と向き合うと心が落ち着きます。
1時間半くらいゆっくり見ていたら閉館時間間近。
外はもう暗くなり始めていました。
ヘンリー・ムーアの彫刻がライトアップされてます。

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芸術の森公園を散歩して美術館で絵画鑑賞。
芸術の秋を満喫した日曜日の午後でした。

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想像を上回る違いでした。

昨日「e-onkyo music」から1通のメールが届きました。宣伝メールです。「上原ひろみの最新アルバムやポリスのあの名盤がハイレゾで聴ける!」というタイトル。早速サイトへアクセスしてみると、上原ひろみの『MOVE』24bit192KHzのハイレゾ音源で販売されているではありませんか!これは買わねばなるまい。

これです⇒ http://www.e-onkyo.com/music/album/uml81424/

テラークの最新優秀録音がハイレゾ音源で聴けるという。一体どんな音なのでしょうか?そしてこれはもうCDとの音質比較にはもってこいの音源です。現代感覚における高音質をハイレゾとCDではどのように実現しているのかが分かるからです。なので早速購入しました。

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アルバムの演奏内容についてはこちら⇒ いやはや何ともエネルギッシュ!

昨日は深夜だったのでヘッドホンで聴きました。まず最初に分かったことはレベルの低さです。CDと同じ音量にするにはボリュームを上げなければなりませんでした。次に感じたのはちょっとそっけない音だということです。果たして良い音なのか? でもすぐに「なるほどな。」と納得することになります。

こいうことです。CDの音はメリハリがありエッジが効いているのです。それに対してハイレゾ音源は素直で自然に鳴っているのです。まあこれは過去にも体験済みで、CDからSACDになると音が素直になるのと同じなわけです。言い方を変えるとアナログの音に近くなります。理論的にはそうなるだろうということは分かっていましたが改めて音として体感できました。

昨夜はヘッドホンだったので今日はスピーカーで聴いてみました。結果は当然の如く同じでした。比較すれば誰が聴いても分かるレベルの違いだと思います。この違いは想像を上回るものでした。音の佇まい/質感が全然違います。オーディオ的にはハイレゾ音源のほうが間違いなく良い音です。自然な質感は魅力的です。ただしこれはメリハリがある音を良しとする人には物足りない音かもしれません。そしてSHM-CDは所詮CD。

(注) 念のためfoobar2000で非圧縮リッピングした音(PCで192KHzにUPサンプリングして再生)がCDプレーヤーのデジタル出力と大差ないことを確認した上で、非圧縮リッピング音源とハイレゾ音源をAudioGateで再生して比較しましたが、差は歴然であったことを報告しておきます。

再生環境を書いておきます。
PCはSONYのノート型VAIO(音楽用にカスタマイズしていません)
OSはWindows7
再生プレーヤーはコルグのAudioGate
DACはオンキョーのDAC-1000
USBケーブルは普通の安物
CDプレーヤーはマランツのCD5003(最廉価品、トランスポートとして使用)
CD5003デジタル出力をDAC-1000へ入力、4倍オーバーサンプリングして再生
プリアンプは自作FET差動方式
パワーアンプは自作真空管6V6GTプッシュプル方式
スピーカーはクォードの12L2(小型)
ヘッドホンアンプはオーディオテクニカのAT-HA21
ヘッドホンはAKGのK501
ハイレゾ音源はWAVファイル、CDはSHM-CD

P106

高音質再生ならば、これからはもうSACDではなくてハイレゾ音源なのでしょうね。テラークの場合はDSD録音なので、DSD音源(発売されれば)をDSD-DACで再生するのがベスト。これはもうスタジオのマスターテープの音そのものということになるでしょう。テラークというわけではありませんがDSD音源も既にちらほら販売されています。

先日買ったドナルド・フェイゲンの新譜『サンケン・コンドス』のハイレゾ音源。良い音ですけれどそれほど違いがわからないというようなことを書きましたが、CDと直接比較すればより良い音で鳴っていることは分かるでしょう。まっ、こちらは比較のために音が良くないCDをわざわざ買おうとは思いませんが。

PCオーディオ&ハイレゾ音源、高音質を求めるオーディオ・ファンはもう着手すべき時期なのかもしれませんね。PCオーディオを敬遠する時期は終ったと感じます。

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空や雲の写真

半年に1回くらいやっている空や雲の写真展。
いってみましょう!

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P105楽しんでいただけましたでしょうか。
自然って凄いなあといつも思います。

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この広告が私をジャズにドップリ嵌らせてしまった。

ジャズ雑誌「スイングジャーナル」に「モダンジャズ読本(ジャズ・ブック)」という臨時増刊があることを皆さんはご存知でしょうか? 私は76年から94年までの(85年欠)「モダンジャズ読本」を持っています。

リアルタイムで買ったのではなくもちろん中古本を購入しました。なぜ買ったのかと言うと、10年くらい前にYahooオークションで懐かしの日本オーディオ機器を落札しまくっていた時、この本でオーディオ機器の仕様などを確認したからです。記事の1/3くらいはオーディオ記事で、オーディオ評論家による組み合わせコンポ例を眺めては当時を思い出してニンマリしていました。

そういうオーディオ機器がオークションにはわんさか出品されていて、そこそこ動きそうなもので興味があるものはかなり落札しました。レコードプレーヤー、アンプ、スピーカー、カートリッジなど、70個くらいは落札していると思います。ほとんどの機器はある期間楽しんだ後に再出品という流れでした。気に入ったものはメンテして長く使ったりもしました。今も使用しているものがあります。

面白いのは「ジャズオーディオ道場」なる記事、オーディオ評論家が当時流行っていたジャズ喫茶にオーディオ機器をたくさん持ち込み、ジャズ喫茶のお店のオーディオと対決するという企画です。

よくもまあ高価なオーディオ機器を持ち込むわけですよ。それでお店の時間をかけてセッティングされているオーディオと対決。オーディオ評論家がいくら高価な機器を組み合わせたからと言って、持って行っていきなり良い音で鳴るほどオーディオは甘くないとは思うのですが、お店の個性的な音と評論家の考える良い音を聴き比べるのは面白かったろうと想像します。最後にはオーディオ評論家がお店に「免許皆伝」を与えるという上から目線がが凄い(笑)。「ベイシー」や「メグ」でもやっています。

さて、今日の話題はオーディオではなくてある広告の話です。

P94
これは81年に出た「モダンジャズ読本’82」。内容は81年の総括です。表紙からも分かるようにマイルスが長期休養から復帰した年です。児山紀芳さんのマイルスインタビュー記事が大々的に掲載されています。新宿西口広場でのマイルスのライブ写真も満載。懐かしですね。これです。この《ジャン・ピエール》は『ウィ・ウォント・マイルス』に収録されてます。当時TVで観ました。カッコいいなと。

全国有名ジャズ喫茶のオーディオ装置一覧表があります。

「いーぐる」はカートリッジがM97HE、トーンアームがAT-1500Ⅲ、ターンテーブルがDP-75、アンプがAU-D907Limited、スピーカーがJBL4343Bです。あらまっ、今私が使っているカートリッジはM97EDなので、似たような選択にニンマリ。ターンテーブルはDP-80からDP-3000にした私とこれまた似たような選択。

「メグ」はカートリッジがSTS455E、トーンアームがSME3009、ターンテーブルがDP-3000、アンプがC-200とP-300、スピーカーがJBLオリンパスS8R、レコードプレーヤーは当時の定番。アキュフェーズでオリンパスを鳴らしていたんですね。

まっ、はっきり言ってしまえば、「いーぐる」も「メグ」も当時のオーディオの定番品を使っているわけでして、優等生的な組み合わせです。捻りがありませんね。しいて言えば両店のカートリッジ選びにらしさを感じます。

やっと本題です。この本に当時のCBSソニーの再発廉価盤の広告があります。「ビッグ・ジャズ・フュージョン23」。そうです。この広告こそが私をジャズ聴きへと嵌らせてしまうことになるのです。

P95
「マイルス、ハービー、ウェザー。フュージョンは、ここから始まった。」、私が最初に買ったジャズ・アルバム日野皓正の『ダブル・レインボー』を買った時に、このチラシをもらったのです。当時はジャズよりフュージョンに興味がありましたから、「やっぱマイルス、ハービー、ウェザーを聴かなきゃヤバイでしょ。」と思ったわけです。

実際に買ったのは翌82年だと記憶していますが、お小遣いをオーディオへと回していたため、レコードにはそれほど回すことができず、悩みに悩んで選びに選んで最初に買ったのが、もう何度も書いているように下記の3枚。

マイルス:『パンゲア』、ウェザー:『スイートナイター』、ハービー:『マン・チャイルド』。

この広告のコメントを何度も読んで選びました。『パンゲア』にはこう書いてあります。「”アガルタ”と同様’75年大阪公演夜の部を完全収録。’70年代マイルスワールドの総集編ともいえる傑作。」。”総集編ともいえる傑作”これですね。選択のポイントは。なんで『アガルタ』にしなかったかというと、『アガルタ』は”重要作”と書かれていたからです。”重要作”と”傑作”の違いは大きいのです。ちなみに『ビッチェズ・ブリュー』は”歴史的名盤”。今にして思えば、歴史的な『ビッチェズ・ブリュー』より時代の匂いが薄い『パンゲア』にして正解でした。聴いてとにかく衝撃を受けました。

続いて『スイートナイター』にはこう書いてあります。「思わず息をのむ音宇宙。マイルスの”ビッチェズ・ブリュー”と共に、’70年代ジャズの流れを決定づけた問題作」。これもなぜか”歴史的処女作”と書かれていた『ウェザー・リポート』を選びませんでした。この選択も正解だったと思います。『スイートナイター』の黒いファンクが最高だったからです。曲構成も新鮮でしたね。最初に聴いた時は変なメロディーだと思いましたよ。メロディアスだけれど、それまで聴いてきた経験からこういう風に続くだろうという予測を裏切るメロディーでした。

最後に『マン・チャイルド』にはこう書いてあります。「最強のハービー・バンドに多彩な顔ぶれを迎えての大ファンキー・サウンド。史上に残るブラック・ファンクの秀作。」。”ブラック・ファンクの最高傑作”と書かれた『ヘッド・ハンターズ』ではなく、“秀作”のこれを選択した不思議。これはその”大ファンキー・サウンド”に酔いました。ブラザーズ・ジョンソンのツイン・チョッパー・ベース、アープ・オディッセイのシンセ・ベースにはクラクラきました。

今にして思えば歴史的な名盤を見事に避けての選択でした。私のヘソ曲がりぶりを改めて認識しましたね(笑)。でもそれこそがきっと私をマニアへと駆り立てる根源なのです。

この短い宣伝コメントは重要ですよね。私がジャズに嵌るか嵌らないかの鍵を握っていたわけですから。時にはこんな短い宣伝コメントがある人間の人生を変えてしまうことも有りうるのではないかと思います。はははっ、ちょっと大げさ過ぎ。

ここに掲載されているアルバムではマイルスの『ビッグ・ファン』とハービーの『デディケーション』を未だに持っていません。ハービーのソロ作『デディケーション』はこれからも買わないと思います。『ビッグ・ファン』は安い中古レコードを見つけたら買います。ウェザーのレコードは全部このシリーズのものを持っています。ただしリアルタイムで新品を買ったのは『スイートナイター』と『幻祭夜話』だけで、あとはその後中古レコードを買いました。

この広告、私のジャズ聴きの原点としてとにかく懐かしいです。

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深みがあるピアノ・トリオのライブ・アルバム

遅れ馳せの新譜紹介です。

P93フレッド・ハーシュ・トリオ『アライブ・アット・ザ・ヴァンガード』(2012年rec. PALMETTO)です。メンバーは、フレッド・ハーシュ(p)、ジョン・エイベア(b)、エリック・マクファーソン(ds)です。今年2月にヴィレッジ・ヴァンガードで行われたライブを収録した2枚組CDアルバム。ハーシュのトリオは『ホイール』がとても気に入っていて、今回は同じトリオによるライブなので興味が湧いたのでした。

『ホイール』についてはこちら⇒ディスクユニオンで聴いて買いました。

2008年に2ヶ月にわたる昏睡状態に陥り、生死の境を行き来したというフレッド・ハーシュ。そこから奇跡の復活をとげて今に至ります。やっぱりこういう体験をしてしまうと音楽表現には何らかの影響を与えてしまうんでしょうね。ありきたりの言い方になってしまいますが、表現の深みが増していると思うのです。

このトリオ、特に新しいことをやるわけではありませんし、特に尖がった小難しいことをやるわけでもありません。至ってオーソドックスなピアノ・トリオです。でもそこにある音楽は心に響きます。今日みたいに雨が降る寒い日にこのライブにじっくり耳を傾けていると、「あ~っ、いいな~っ、このライブ」って素直に感動します。

場所がヴィレッジ・ヴァンガードということで、どうしても頭にはビル・エバンスの『ワルツ・フォー・デビィ』『サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』が浮かんできてしまいますよね。比較してもしょうがないのですが、ハーシュのこのライブ・アルバムもなかなかいい線行っていると思うのです。

特にベースのエイベアとのインタープレーはかなり良くて、私にはエバンスとラファロのコンビを彷彿とさせるものがあると感じます。エイベアのベースは力強いし絶妙の間を持ってハーシュに絡んでいるのです。マクファーソンはそんな2人に程よい装飾とグルーヴを付け加えていく演奏。3人がじっくり音楽を作り上げていく様が見て取れます。

ハーシュのオリジナル曲とスタンダードとジャズマン・オリジナルを織り交ぜて演奏しています。ハーシュのオリジナル《ハヴァナ》の哀愁とガッツ、ポール・モチアンに捧げた《トリステッセ》の空間に広がる美しい余韻、オーネットの《ロンリー・ウーマン》とマイルスの《ナーディス》の異色メドレーでは2人に共通する美が存在するこを認識、スタンダード《朝日のようにさわやかに》ではブルージーな中に見せる独特な煌めき、などなど聴きどころは色々あります。このトリオには美しさと力強さがありますね。

ピアノと言えばビル・エバンス、ピアノ・トリオ・アルバムと言えば『ワルツ・フォー・デヴィ』、それは確かに正解なのですが、そればかりではなく新しくて素敵なジャズ・ピアノもあるのです。このアルバムなんかは正にそれです。欧州マイナー・ピアノ・トリオも結構なのですが、このアルバムも忘れてもらっては困ります。

今日はCD2枚を聴いてこの素敵なライブに浸っていました。
ヴィレッジ・ヴァンガードの雰囲気が目の前に広がっていました。

ジャズ・ジャーナリズムがこのアルバムをそれほど積極的に取り上げているとも思えないので、「大推薦!」と言っておきましょう。あっ、日本盤は出てますね。この手のアルバム紹介は今やジャズブロガーの領域なんですよね。他がダメダメだからジャズブロガーの存在意義が高まってしまうのです。自画自賛(笑)。

アルバム名:『ALIVE AT THE VANGUARD』
メンバー:
Fred Hersch(p)
John Hebert(b)
Eric McPherson(ds)

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レイナルド・コロンの骨太な1枚。

新譜紹介です。これは予想外に良い内容だったので気に入りました。

P92レイナルド・コロン『ライズ』(2011年rec. JazzVillage)です。メンバーは、レイナルド・コロン(tp)、ユーレ・プクル(ts)、アーラン・オーティス?(p)、ラサーン・カーター(b)、ルディ・ロイストン(ds)、フィーチャリング:ソフィア・レイ(voice)5、コア・リズム(spoken word)2,8、フィリップ・コロン(b-cl)3,6,8、ロジャー・ブラヴィア(per)3,8、イクレクティック・カラー・オーケストラ3,6,8です。コロンはフランス生まれのバルセロナ育ちだそうです。

これまでコロンはフレッシュ・サウンド・ニュー・タレントから2枚のリーダー・アルバムを出しています。1枚目が『マイ・フィフティー・ワン・ミニッツ』(2004年)で、フュージョン/クラブ~エレクトリック・マイルスという内容でした。エレピとエレベのクインテットを主体とした演奏。間奏曲でマイルスの曲をやったり、ジャコの《スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット》をやっていたので購入。サウンドが軽めな割にはしっかりした内容なので気に入っていました。軽やかなトランペット吹奏は爽快です。

2枚目が『スケッチズ・オブ・グルーヴ』(2007年)で、エレクトリック・マイルス度は下がり、フュージョン/クラブ系の他にフラメンコ調のものやアコースティックな4ビートなど様々な要素が混在していました。メンバーも入れ代わり立ち代わりで少々散漫な印象。もう少し方向性を絞ったほうが良いのではないのかと思っていましたが、内容としては悪くありません。

で、今回レーベルが変わってこれが1枚目とのこと。話はちょっと横道に反れますが、スペインの財政難や不況の影響なのでしょうか?最近フレッシュ・サウンド・ニュー・タレントからはあまり新譜が出ませんよね。一時期の驚異的な新人紹介ぶりを考えると、今の状態は寂しい限りです。もしもこのまま消滅なんてことになると惜しい気がします。

本アルバムの話に戻ります。今回はアコースティックなものに絞って来ました。まずそこに好感が持てます。明確なクレジットがないのですが、たぶん全曲コロンが作曲しているのではないかと思います。プロデュースも自身が手がけ、コンポーザー型のトランペッターですね。

1曲目《オヴァーチャ》は60年代黄金のマイルス・クインテットの雰囲気濃厚。テナーは、ポスト・スティーヴ・コールマンと言われるユーレ・プクル(最近リーダー・アルバムを出しました)。このアルバムでの演奏はむしろウェイン・ショーターに近い雰囲気です。ピリッと引き締まった硬派演奏にニンマリ。私ってこの雰囲気に弱いのです(笑)。オーティスが新鮮かつしっかりしたピアノを弾いていて良いです。アルバム全体をとおして良いピアノを弾いています。

2曲目《El'Baka》は逞しいベース・ソロから始まるスピリチュアルな曲。これも60年代の雰囲気濃厚です。コア・リズムのポエトリー・リーディングも入って、重厚な雰囲気の演奏が良いです。このリズムの腰の据わり具合と粘りは黒人ベーシストとドラマー故かもしれません。ドラマーのロイストンはリンダ・オーの『イニシャル・ヒア』に参加していました。以上2曲は10分越えの力演です。

3曲目《間奏曲#1:ホープ》はストリングス・オーケストラ&パーカッションをバックに抒情的なトランペットを朗々と吹きます。3分弱。

4曲目《La Llegada》はクインテットによる変拍子のモーダルな現代バップ。私には懐かしのV.S.O.P.クインテットの匂いが感じられる演奏。スローなテンポでのトランペット・ソロはなかなか気合が入っています。ここでのプクルは現代的なフレージングですね。

5曲目《Avec le temps》はフランス語の女性ボーカル入りでシャンソン風の曲。エスニックな哀愁が良い感じです。トランペット・ソロは甘さに流されずストレート。

6曲目《間奏曲#2:ザ・ジャーニー》はストリングス・オーケストラのみ。こちらはマイルスの《スケッチ・オブ・スペイン》を想起させる吹奏を見せます。クインテットの録音はニューヨークですが、ストリングス・オーケストラとの録音はスペインです。これも3分弱。

7曲目《イン・ア・ミスト》はタイトルの”霧の中”を表したような儚げなメロディーです。ピアノだけをバックにした演奏で、古き佳きアメリカの匂いを感じます。それはピアノとメロディーがストライド・ピアノ風だから。ミディアム・テンポでまろやかなトランペットが素敵。

ラスト《ザ・ライジング》は最初クインテットでテーマを演奏。中ほどはコア・リズムのポエトリー・リーディングで、韻を踏んだ繰り返しの詩はラップとも受け取れます。後半ストリングスも被さり最後にトランペット・ソロで終焉へ。面白い流れを持った曲です。

新譜インフォによるとトランペッターのアヴィシャイ・コーエンに迫る本格派ということのようですが、確かにしっかりしたトランペッターだと思います。色々な面を持っているのが現代人らしくて、このアルバムを聴いて益々注目しました。このアルバム、アメリカの変なジャズの呪縛から逃れ、自分がジャズだと思うことを自由に盛り込んでいるところが好印象です。そして骨太だと思います。

レイナルド・コロン、日本のダメダメなジャズ・ジャーナリズムは話題にもしないでしょうが、私は注目すべき人だと思います。本アルバムを推薦します。

<追伸>フラメンコとの融合を図った2009年のアルバム『エヴォケーション』がJazzVillageレーベルから再発されていて、只今買うかどうか思案中。

アルバム名:『Rise』
メンバー:
Raynald Colom(tp)
Jure Pukl(ts)
Aruan Ortiz(p)
Rashaan Carter(b)
Rudy Royston(ds)
Philippe Colom(bcl, M-3,6 & 8)
Roger Blavia(perc, M-3 & 8)
Core Rhythm(Spoken Word, M-2 & 8)
Sofia Rei(vo, M5)
Eclectic Colour Orchestra(M-3, 6 & 8)

貼れるアフィリがないとは・・・(涙)。

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硬派現代バップ

今日は新譜紹介を淡々と。

P91ピエール・ド・ベスマン『ゴー』(2011年rec. PLUS LOIN MUSIC)です。メンバーは、ピエール・ド・ベスマン(p,rhodes,org,claviers)、デヴィッド・エル・マレク(ts)、ヴァンサン・アルトー(b)、フランク・アギュロン(ds)です。リーダーのベスマンは「プリズム」という現代感覚ピアノ・トリオのメンバーで、「ムタン・リユニオン・カルテット」のメンバーでもあります。私はこの人のピアノが気に入っているので新譜は買うようにしています。

「プリズム」のアルバム:今日は新譜紹介。プリズムです。
「ムタン・リユニオン・カルテット」のアルバム:ジャズ・ブロガーの間で話題騒然?

サックスのマレクはマイケル・ブレッカー系譜の現代テナー。ベースのアルトーはジャズだけでなくワールド/クラブ系ミュージシャンとも共演している人。リーダー・アルバム『ARTAUD』があります。私が持っているアルバムの中ではジュリアン・ルローの『フォーゲット』でベースを弾いていました。ドラムのアギュロンはエリック・レニーニのトリオなどに参加しています。日本ではあまり名前が知られていませんが、それぞれヨーロッパでは活躍しているようです。

今回のカルテット、自身が参加する「ムタン・リユニオン・カルテット」にも通じる現代バップのアルバムです。作曲は全てベスマン。美メロ曲というのではなく構築的で少々抽象的な曲もあります。かと言って難解な曲ではありません。暗めで落ち着いたトーンの曲が多く、演奏も曲に合わせて硬派に進みます。全体を通しての温度感は低めですが演奏としてはかなり熱が入りフリー的になる部分もあります。硬派の美学はECM的と言えるかもしれません。「ムタン・リユニオン・カルテット」にかなり似た曲と演奏もありました。

マレク参加の現代バップでは以前こんなアルバムを紹介しました。
このカルテットもなかなか良いです。
同じくカルテットでこちらはピアノがバティスト・トロティニョン。トロティニョンは「ムタン・リユニオン・カルテット」でベスマンの前にピアノを弾いていました。私はこの辺りの人脈のサウンドが好きなのです。こちらのほうがハードバップ的で温度感は高めです。

本アルバムの話に戻りまして、ベスマンは基本的にピアノを演奏していてオルガンとクラヴィアはアクセントやエフェクトとして少々使用するのみ、エレピをメインに演奏するのは1曲のみです。相変わらず現代的センスの骨格がしっかりしたピアノを弾いています。マレクは現代テナーらしいフレージングをスラスラこなしますが、しっかり地に足が着いています。スピリチュアルな演奏も少々。

ベースのアルトーとドラムのアギュロンは変拍子も含む多彩なリズムをしっかり供給。この手の現代バップらしくほぼ非4ビートです。2人とも特に目立った特徴はないのですが、プレイは安定していて、このアルバムのサウンドとしてはそれで良いと感じます。全員良い仕事してますよ。

フランス勢の硬派現代バップ・アルバムとして推薦。

アルバム名:『GO』
メンバー:
Pierre De Bethmann(p, rhodes, org, claviers)
David El-Malek(ts)
Vincent Artaud(b)
Franck Agulhon(ds)

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”EDGE”のライブは最高のカッコ良さ!

昨日は甲府 「桜座」 で「EDGE」のライブを観てきました。

午後7時開場、午後7時開演ということで、7時頃に「桜座」がある甲府の中央商店街に入ったのですが、”人っ子一人いない”という状態にかなり近いのです。甲府の中央商店街の悲惨な現状に改めて愕然。山梨県の県庁所在地である甲府市、その中央商店街はもう大変です。一極集中東京で生活している人達に地方(とは言っても山梨県は一応東京都の隣)の悲惨な状況は分からないでしょうね。ちっともよくならない生活。政権争いを繰り返している政治家にはもううんざりだわ。野党もふざけたこと言ってんじゃないわよ。国会議員としてやるべきことをやりなさいよ!(笑)

P89気を取り直しまして、「EDGE」というのはドラムの藤掛正隆さんとベースの早川岳晴さんを中心にしたセッション活動のようです。今回はサックスの佐藤帆さんとトランペットの辰巳光英さんが加わってカルテットによるライブでした。

そのサウンドを一言で言うと”音響系フリーロック/ファンク”。そして演奏姿勢は間違いなくジャズです。私はこういうサウンドが大好き。それは私がどっぷりジャズに嵌ったきっかけとも言えるマイルスの『パンゲア』を聴いた時、”ビビッ”と来た体験に由来するものです。混沌と秩序の狭間にあるヴィヴィットなサウンドはとても格好良いものでした。目の前で音楽が生まれていく快感。

途中、マイルスの《シュー/ピースフル》のようなベースラインが出てきたり、『パンゲア』冒頭のアップテンポでマイルスが”プッパ、プッパ、プッパ、プッパ”と吹くような感じのところがあったり、刻々と表情を変化させる30分くらいの長い演奏からして、やっぱりエレクトリック・マイルスを引き継ぐサウンドなのだろうと思います。

P90

トランペットの辰巳さんはエフェクトをかけたトランペットの他にテルミン、そしてスマートフォンくらいの楽器?を使ってギターのような演奏をしていたのですが、あれはスマホで、その音楽ソフトなんじゃないかというのが私の推測。スマホのギターソフトでエッジが効いたソロをとっているのを見て、要はセンスの問題なんだという当たり前のことを実感。最初はトランペットのマウスピースを抜いて吹いたり、セカンドセットではテルミンの前で踊りながら演奏したり、ユニークかつエキサイティングな演奏に魅せられっぱなしでした。トランペットはポスト・エレクトリック・マイルスですね。MCも担当していてそのノホホンとした語りはいい味を出してました。

あまりにユニークな辰巳さんと比較してしまうとテナー・サックスの佐藤さんは普通の演奏。ファンキーなテナーの合間にはコルグの小型キーボードで色々なサウンドを加味していました。場面によっては轟音で吹くところがあるからでしょうか?セカンドセットに入ってからリードがダメになって交換していました。この2フロント、かなりの攻撃力です。

ベースの早川さんは轟音エレクトリック・ベース。独特な音です。”グウィン・グウィン”とベースが唸りをあげます。チョッパー/スラップはやりません。あくまで爪弾きで強力にグルーヴ。途中”グウィン・グウィン”な音を更に締め上げ強烈に刺激的なソロも披露。黙々とベースをグル―ヴさせ続ける早川さんには職人を感じます。昔流行った言葉でいうと”ガテン系”。バンダナを巻いているところが正にそれです(笑)。

ドラムの藤掛さんはプロレスラーの佐々木健介に似てます。あまり難しいことや小細工をやらずにシンプルなドラミングです。ヘビーなグルーヴはデニス・チェンバース系。場面によっては小型のサンプラー?を使ってミニマルなリズムを出すことも。マレットでのスピリチュアルな演奏、ブラシでのジャジーな演奏もありました。そういえばドラムソロはやりませんでしたね。ガテン系早川さんとレスラー藤掛さんのコンビが叩きだすリズムは強烈過ぎです(笑)。セカンドセットの2曲目は変拍子も炸裂してました。

ファーストセット2曲、セカンドセット2曲、数曲のメドレーなのか?1曲なのか?曲名も不明ですがそんなことはどうでもよくて、とにかく密度の濃いテンションの高い、名前のとおりエッジの効いた演奏が繰り広げられました。アンコールはセットのような演奏はできないからというMC後に《フットプリンツ》。ソロはエフェクト・トランペットとベース。これまた格好良い演奏でした。

こんなにカッコイイ演奏なのに、お客さん一桁はちょっとかわいそう過ぎ。お客さんは少ないのに演奏には一切手抜きなし。ガチンコ。感謝です。ちなみに今回の客の中で最年長は私だと思われます。年寄りに聴けとは言いませんが、若い人にはもっと聴きに来てほしいところです。有名どころしか、皆が聴く人しか聴かないという今日この頃の若者。残念過ぎ。もし皆さんの近くで「EDGE」が観られるなら絶対行くべし!

こういう人達を呼んで最高の音響と照明で魅せてくれる「桜座」には感謝。こういう場所が甲府にある幸せ、皆分かっているのかな~。

最近出た下記CDを買って来ました。観たライブの雰囲気が詰まっています。

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マイケル・フォーマネクの新譜

今日はこれから甲府 「桜座」 で「EDGE」のライブを観ます。ライブレポートは後日UPしますのでお楽しみに。

今日は新譜紹介。

P88マイケル・フォーマネク『スモール・プレイシーズ』(2011年rec. ECM)です。メンバーは、ティム・バーン(as)、クレイグ・テイボーン(p)、マイケル・フォーマネク(b)、ジェラルド・クリーバー(ds)です。12年ぶりに出た前アルバムと同メンバーによる2年ぶりの新譜になります。

前アルバムについては以前書いてありますので参照下さい。
もう少しECM系NY現代サウンドをやってほしかった。
そちらはプロデュースがマンフレート・アイヒャーとマイケル・フォーマネクの2人がやっていて、ECMサウンドから逸脱した部分もままありました。ちょっと統一感に欠けていつつも、このメンバーですから演奏力とアートなジャズは魅力的でした。

今回のアルバムはアイヒャーのみがプロデュース。なので見事にECMサウンドです。アイヒャ―の美意識の徹底ぶりには恐れ入るのもがありますよね。クールで寒色系で落ち着いたトーンで統一されています。作曲も結構重視しているため、通して聴くと現代音楽のように聴こえます。ライナーノーツの写真、バーンが楽譜を見ながらアルトを吹いているものが3枚、楽譜を見て考えているものが1枚。それに象徴されるようなジャズです。

最近俗なポップスをよく聴いているので、ちょっとダレた耳になってしまうところがあります(笑)。そこでこのアルバムなんですよ。これを聴くとダレ耳がリフレッシュされるという効果があります。実に気持ち良いのです。私なんかは同じようなものを聴き続けると飽きてしまう性分なので、こんな具合に硬軟織り交ぜて聴くのが音楽を長く聴き続ける秘訣になります。

バーンが粗野に咆哮するのはもちろん好きなのですが、このアルバムのようにクールに知的に吹くのも好きです。テイボーンについても同様なことが言えます。クリポタのアンダーグラウンド(今は脱退)での尖がったフレーズでダークに迫るプレイも、このアルバムでのクラシック的な知性溢れるプレイも好きです。クリーバーもきちんとこの手のサウンドに対応。演奏力は皆高レベルなのは言うまでもありません。

リーダーのフォーマネクはアイヒャーの要望をきちんと消化。作曲(全曲)とリーダーシップでこのアルバムをきっちり作り上げていると思います。ベースのプレイはもちろん知的。芸術的な音楽/ジャズも必要なのです。こういう時代に左右されないジャズも必要なのです。

昔はこの手のジャズが嫌いだったのに、今はどうやら落ち着いて聴けます。
歳を取ったということなのでしょうね。それもまたよし。

アルバム名:『Small Places』
メンバー:
Tim Berne(as)
Craig Taborn(p)
Michael Formanek(b)
Gerald Cleaver(ds)

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今日はヒップホップなど。

このところジャズよりポップスやロックについて書くことのほうが多いような気が(笑)。で、今日もジャズじゃないんですよね。ヒップホップです。そしていつものYouTube動画で記事を作ってしまおうという魂胆。

前から気になっていたこのグループ「デ・ラ・ソウル」。だって、「文化系のためのヒップホップ入門」(長谷川町蔵、大和田俊之著)のこのグループのアルバム紹介文が面白すぎるからです。アルバム『3 FEET HIGH AND RISING』の紹介文は以下のとおりです。

マッチョでバイオレントなペルソナが主流のこのジャンルで、ヘタレでオタクでナードなキャラを確立したニューヨークのトリオ。これまでヒップホップとは無縁だと思われていたカントリー・ミュージックやAORを縦横無尽にサンプリングしたトラックは初心者にも聴きやすく、キャッチーでカラフルな楽曲が続く。内向的で巧みな言葉遊びに満ちたリリックはラップの新たな可能性を提示した。

P87_4
”ヘタレでオタクでナードなキャラ”が気になってしかたがなかったのです。YouTubeを見ていてたまたま目についたこれが見事にその特徴を表していました。

”ヘタレでオタクでナードなキャラ”ってこれなのかと(笑)。ランDMCなんかのヒップホップの従来のキャラが現れ、俺たちはお前らとは違うアイデンティティなんだというのをラップしてるらしく、「なるほど。」と思いました。たぶん、”内向的で巧みな言葉遊びに満ちたリリック”なのだろうと思います。英語が苦手なので雰囲気からそう感じるだけですが(涙)。楽曲は正にキャッチーでカラフル。初心者にも聴きやすいでしょう。

でも一番気になったのはそのトラックなのです。聴いたことがあったからです。ヴィクター・ベイリーの『ザッツ・ライト!』収録曲と同じだったのです。

この曲が結構好きなだったのですぐに思い出しました。このアルバムについてはだいぶ前にブログに書いています。
やっぱヴィクター・ベイリー!
ベイリーのベースがカッコいいですよね。キーボードもベイリーが弾いてます。オマー・ハキムのドラムもタイトに決まっています。元ウェザー・リポート・コンビのチームワークは鉄壁。ギターはディーン・ブラウン。アジアン・カンフー調の曲だと思ったのですが、ではこの元ネタは?

曲名でYouTubeを検索したらすぐに分かりました。ファンカデリックの曲です。

Pファンク系の曲だったんですね。デ・ラ・ソウルはほとんどまんま使ってました。この曲は好きなテイストです。

デ・ラ・ソウル、ポップな感じはいいのですが、私の好みからするとちょっと軟弱過ぎるかも。もっとハードなほうが好みです。『3 FEET HIGH AND RISING』は世界的にヒットしたそうでそれは理解できます。今のところCDを買おうというところまでいかないな~。

こちらもデ・ラ・ソウル。「オズの魔法使い」の黒人版「ウィズ」を基に社会を風刺するような内容なのでしょうか?これも私的にはいまいち。

ここで強引な展開。「ウィズ」の映画版です。若き日のマイケル・ジャクソンがカカシ役で出ています。ドロシーはダイアナ・ロスです。ではマイケルの演技をご覧ください。

演技の方は微妙な感じなのですが歌はさすがに上手いですね。

というわけで、今日はデ・ラ・ソウル、ヴィクター・ベイリー、ファンカデリック、マイケルというあまり脈絡のないつながりでした。

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今日は「ザナドゥ」!

最近昔のロック/ポップスが懐かしいということで今日は「ザナドゥ」!
アメリカの映画です。
そのサウンドトラック・アルバム(サントラ)の話。

P85_2

1980年、オリビア・ニュートン・ジョンの主演で話題になりました。
映画の評判はあまり良くなかったみたいです。
私はこの映画を見ていません。
同じ頃の映画では「ブルース・ブラザーズ」を見ました。
映画中のR&B/ソウル・ミュージックが最高にいかしてましたね。

アメリカのミュージカル系の映画はその前後に流行ったのです。
「サタデー・ナイト・フィーバー」「グリース」「ウィズ」
「フラッシュダンス」「フットルース」とかね。
私くらいの年代の人は何かひとつくらい見たんじゃありませんか?

「ザナドゥ」の話に戻りまして、
サントラはエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)とオリビアが歌ってます。
ELOの曲はジェフ・リンが作曲し、オリビアの曲はジョン・ファラーが作曲。
ジョン・ファラーはオリビアを手掛けてきたプロデューサーです。
2人ともイギリス人。
アメリカ映画の音楽を作曲しているのがイギリス人というのが面白い。

私がこのアルバムを買った理由は、
ラジオで聴いて気に入ってはいたけれどアルバムを買うまでに至らなかった
ELOとオリビアが1枚で聴けるから。
かなり不純な理由ですよね(笑)。
当時はオーディオの為に小遣いを貯めていたので、
レコードはあまり買えませんでした(涙)。
友達からレコードを借りたり、ラジオのエアチェックをしたりがメインでした。
なのでELOとオリビアをこの1枚で済まそうという魂胆。

ELOの歌が片面、オリビアの歌が片面に割り振られています。
ELOのポップなロックも好きでしたが、
オリビアの甘くて張りがある歌声も好きでした。

今日はオリビアの5曲をYouTubeから。

《マジック》。このメローな感じは私の好みです。歌声が素敵。

《恋の予感》。せつねーメロディが最高!アメリカのエンタメっていいな~。

《ダンシン》。ジャズとロックの融合が痛快。
私にとってのジャズボーカルって当時はこんな感じでした。
マンハッタン・トランスファーとかも流行っていた頃です。

《サスペンデッド・イン・タイム》。これもせつねー。オリビアの張りのある高音最高!
う~ん、素敵な転調が!

《気の合うふたり》。共演はジーン・ケリー。いかにもアメリカですよね。

ここにあるアメリカのエンターテインメントが好きでした。
当時ジャズのエンターテインメントな部分をこのアルバムで強く意識しました。
もう32年も経ちますがそこそこ口ずさめます。

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