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「JAZZ STREET KOFU 2012」を楽しむ。

昨日は「JAZZ STREET KOFU 2012」へ行ってきました。甲府のジャズ・ストリートは今回で7回目です。私は甲府に帰ってきてから毎年行っていたので第2、3、4、5回を観ました。昨年は観に行かなかったので、ジャズストリートを観るのは今回が5度目です。今回の人の出具合は一昨年並みだと思います。やたら多いというわけではいけれど、かと言って少ないわけでもありません。やっぱり主体は中高年。若いお客さんは少ないです。女性も結構来てます。

6ヶ所で6グループがライブをします。一夜限りのイベントで3ステージしかないので1ステージずつ観ると3グループしか観ることができません。各ステージはだいたい1時間。

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この6グループの中から3グループを選びました。

最初はAlfie大森明、村田憲一郎カルテットを観ました。
メンバーは、大森明(as)、村田憲一郎(ds)、佐々木悌二(b)、古谷淳(p)。
ちなみに古谷さんは山梨出身で、活動も山梨を中心にしています。

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フラッシュなしでピンボケ写真になってます。ご容赦。

開演までにお客さんが少なかったので心配しましたが、演奏中に徐々に席が埋まりました。最初のステージだからこんな感じでしょう。Alfieはレストラン・バーなので飲食代が高いです。私はビールとバーボン水割りを飲みましたが各1000円。ここには凛々しいバーテンダーのお姉さんがいてなかなかカッコ良かったです。

オーソドックスなワン・ホーン・カルテット。スタンダード3曲にオリジナル2曲の全5曲を演奏。テーマを演奏した後、大森さんのアルト・ソロを主体にピアノ・ソロ、ベース・ソロ、ドラム・ソロを回すというお決まりの展開。勢いのある曲からしっとりバラードまで、いわゆるジャズを心地良く楽しめました。大森さんがソロの途中に時々挟む引用フレーズをニンマリしながら聴きました。私は山梨出身の古谷さんのピアノが聴いてみたかったのですが、特に凝ったことをするのではなく、瑞々しい感覚のフレージングでピアノを弾いていました。こういうオーソドックスなジャズを続けているベテランの存在。なかなか話題に上りませんが、日本のジャズを支えていることに間違えありません。

次はALONE市原ひかりグループwhitマヤ・ハッチを観ました。

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ALONEは甲府の老舗ライブハウス。その昔はジャズ喫茶でした。マスターは結構有名人。1ステージが終わってすぐに移動したので席がありましたが、遅れてくると席がないくらいの込み具合になっていました。このグループは人気がありますね。生ビールとフライドポテトを頼んだのにフライドポテトが忘れられてました。なのでステージ終了時に返金してくれました。そのくらい混雑してました。

市原さん、一昨年同イベントで観た時(別の場所)はPAなしで苦しそうにラッパを吹いていたのですが、今回はPAもあっていい感じに吹いていました。オープン、ミュート、フリューゲルホーンを適宜使い分けての雰囲気ある演奏でした。最初2曲は市原さんのワン・ホーン・カルテット演奏。途中からハッチさんが入っての演奏。ハッチさんは今時のカワイイ娘。喋り方や雰囲気が何となく夏川純でした(笑)。アメリカ生まれなので英語の発音は問題なし。アメリカと日本で生活してきたそうなので日本語もペラペラ。バイリンガルですね。《イパネマの娘》《オン・グリーン・ドルフィン・ストリート》など4曲ほど軽快に歌ってくれました。私、ハッチさんのボーカルがかなり気に入ってしまいました。今年出たアルバムを買おうかと思うくらいです。ハッチさんが楽しそうにMCをするので、市原さんもつられて楽しそうにMCしてました。楽しい雰囲気で場内が盛り上がるのはこういうジャズ・イベントならではの良さです。こちらは中堅/若手のジャズでした。頑張ってます。

最後はTHE VAULT三好”3吉”功朗、則竹裕之スペシャルユニットを観ました。

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THE VAULTはオーストラリアスタイルのバー、店内は広いです。確かマスターがオーストラリア人で、スキンヘッドの体格の良い方です。ギネスビールとポテトフライを注文。ALONEで食べそこなったのでリベンジ(笑)。ギネスビールは香ばしい風味で美味しかったです。

ここはもう則竹さんのドラムが目当てです。私は則竹さんのシャープでタイトなドラミングが大好きなのです。リーダーの3吉さん。全く存じ上げませんでした。ゴメンナサイ! このグループはハード・フュージョンですね。とは言ってもバカボンさんの曲や3吉さんの曲は美メロフュージョンでもありました。《ひょっこりひょうたん島》とかやったり途中口笛を吹きながらギターを弾いたり、3吉さんはおちゃめです。テレキャスター?とセミアコを使い分けてました。秋田さんはキーボードとピアノを弾き分けていました。カッコいい今時のお兄さん。ラストにやったバカボンさんの曲で、バカボンさんの超絶壮絶ベース・ソロに感動しました。いやはや凄かった! 則竹さんは相変わらず文句のつけようがないドラミング。グレイト! アンコールの3吉さんの曲は《明日幸せが来るように》(かなりの酔っ払い状態で曲名を忘れてしまいました)とかのタイトルで凄く良い曲でした。幸せな気分で終了!こういうフュージョン・グループも日本のジャズにおいては根強い人気があります。

前の方に女性3人のグループがかぶりつきでした。ハンサムな則竹さんのファン?他に秋田さんの目の前に座ろうとした女性1名は相当な秋田さんファン。もう一人休憩時間中に則竹さんのドラムセットの近くまで見に行っていた女性は則竹さんファンに違いありません。熱烈な女性ファンがいるのも2人のハンサム・ガイならでは(笑)。

則竹さんのドラムセッティングが3年前のジャズストリートの時と変わっていました。3年前はスネア、タム、シンバルをほとんど水平に並べた当時流行りのスタイル。今はもう少しオーソドックスな立体配置で規模も小さめになりました。写真のとおりです。

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私、結構ドラムマニアです(笑)。則竹さんくらいになるとさすがで、ドラムのセッティングをやる人が一緒に来ていました。神保彰さんの「ドラムからくり」(ワンマンオーケストラ)の時もドラムのセッティングをやる人がついてきてました。こちらはセッティングが大変でしょうからね。

というわけで、3グループを酔っ払いと化しながら楽しんできました。
こういうお祭りジャズイベントも楽しいものです。

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コメント

こんばんは〜
わぁ〜楽しそうですね♪
甲府では もう何年もジャズスト 開催されているんですね。

則竹さんて 元Tスクエアのドラムの方でしたよね。
秋田さんとご一緒のステージですか。いいなぁ〜
秋田さんは ソロでしか生演奏を聴いたことないのですけど きっかけが もっきりやさんのマスターが いいよ と教えてくださって聴くようになっただけあって わたし好みの美しいメロディを弾かれるピアニストさんです♪
いろんなミュージシャンの方と共演されていますよね。

市原さんも最近、名前をよく聴きます。旬の方なのでしょうか?
いいなぁ〜〜

残暑厳しい中でなく ある程度涼しくなった 今頃に こういったイベントはいいですよね。

投稿: Marlin | 2012年10月14日 (日) 23時42分

Marlinさん
こんばんは。
>わぁ〜楽しそうですね♪
はい、楽しかったです。
>甲府では もう何年もジャズスト 開催されているんですね。
ジャズで町興しということで7年やってます。なかなかジャズでは町興しにならない昨今ですけど。
>則竹さんて 元Tスクエアのドラムの方でしたよね。
そうです。Tスクエアーを支えてきました。
>秋田さんとご一緒のステージですか。いいなぁ〜
そうだったんですよ。
>秋田さんは ソロでしか生演奏を聴いたことないのですけど きっかけが もっきりやさんのマスターが いいよ と教えてくださって聴くようになっただけあって わたし好みの美しいメロディを弾かれるピアニストさんです♪
確かに美しいメロディーを弾いていました。
2曲は特にそれを生かせる曲でした。
>いろんなミュージシャンの方と共演されていますよね。
今はいろんなことをやらないとジャズでは食っていけないと思います。
>市原さんも最近、名前をよく聴きます。旬の方なのでしょうか?
デビューしてからはだいぶ経ちます。
旬ではないと思います。m(_ _)m
>残暑厳しい中でなく ある程度涼しくなった 今頃に こういったイベントはいいですよね。
甲府の街では芸術の秋ということでこの時期こまめにアート関係の展示とかやっているので、ジャズストリートもその一環なんです。

投稿: いっき | 2012年10月15日 (月) 00時11分

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