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ギラッド・ヘクセルマンの堅実な1枚

やっとです。今日はジャズ・アルバムの紹介です。

P22 ギラッド・ヘクセルマン『ハーツ・ワイド・オープン』(2010年rec. chant du monde)です。メンバーは、ギラッド・ヘクセルマン(g)、マーク・ターナー(sax)(3,5,6,8)、ジョー・マーティン(b)、マーカス・ギルモア(ds)です。昨年チェックしていたけれど買いそびれた1枚。ディスクユニオンで別のアルバムを購入時、通販の送料を無料にするために追加で買った中古CDです。購入動機がいささか不純ですがお許し下さいませ(笑)。

ヘクセルマンは2005年ギブソン・モントルー・インターナショナル・ギター・コンペティションで優勝したという新進ギタリストです。色んなところに書かれていますが、パット・メセニー~カート・ローゼンウィンケルのラインに位置するスタイル。メセニー、カート共に私の好きなギタリストですので、そのサウンドには好感を持ちました。どちらかと言えば地味めの職人肌の人なんだろうと思います。何枚かアルバムを出してますが私は初試聴。

ギターの音はクリーンで、今時浮遊系も混ぜたフレージングはとても爽やかなものです。全曲ヘクセルマンが作曲していて、イスラエル出身だからでしょうか?ユダヤ調哀愁を含んだ曲はなかなか良いです。ユダヤ色を全面に出されると私は苦手なのですが、そこまで行ってないのが良。バラードの曲にはウェイン・ショーターの曲にも似たミステリアスな美しさもあったりして、私は気に入っています。

マーク・ターナーは全10曲中の4曲に参加しています。10曲とは言っても頭とラストはエスニックな短い曲《プロローグ》と《エピローグ》なので、実質8曲のうち半分にターナーが参加していることになります。ヘクセルマンの曲にとても良くマッチし、例のフレージングで”ヒラヒラ”と浮遊する様は気持ち良く、かつ非常に芯のある説得力ある演奏を聴かせるあたりはさすがです。あとの半分はギター・トリオで演奏。

マーティンのベースは裏方に徹して堅実にサポート、ギルモアはゴリゴリ押さずサウンドに合わせて俊敏で軽快なリズムを刻みつつ、プッシュすべきところはプッシュする感じです。現代ニューヨークの面々ですが、メロディアスなので難解方向に向かわないのがマル。非4ビート系が多いですが複雑変拍子もありませんので、始終心地良く安心してサウンドに浸れます。

クールでクリーンなサウンドなので熱い夏に一服の清涼剤として聴けるかも。

アルバム名:『HEARTS WIDE OPEN』
メンバー:
Gilad Hekselman(g)
Mark Turner(ts M-3,5,6,8)
Joe Martin(b)
Marcus Gilmore(ds)

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