ジャズピアニスト大西順子さんの引退
2か月くらい前のことだった思います。
私のブログの”検索ワード/フレーズ”を見ていたら
”大西順子ライブ中止”とか何とかあったので、
「あれっ?」と思ってネット検索してみました。
すると4月頃のライブが中止になるとかのお知らせがあって、
そういえば最近ライブをしているとか聞かないし、
アルバムを出す話も聞こえてこないのでおかしいなと思っていました。
で、最近ですよ。
ツイッターのTLにこの記事へのリンクを見かけたのです。
そこにはこう書かれていました。
”10月22日からスタートする国内ツアーでプロ演奏家としての活動から引退します。”
大西順子さん引退しちゃうのか~。残念です。
アルバム『楽興の時』、『バロック』のツアーをそれぞれ甲府「桜座」で見て、
格好良い姿と演奏に魅せられていただけに本当に残念。
ステージ上の大西さんは輝いていましたよ。
サインもしていただきました。
大西さんのメッセージを読むと色々思うところはあります。
エゴをショービジネスにしたっていいんじゃないかとか。
それを認めさせてしまった方が勝ちということで、
もっと自信を持って堂々とやればいいんですよ。
もったいない気がします。
でも本人が決めたんですからしょうがありませんね。
このことについてもやっぱり触れておかないと・・・
例の『バロック』批評とその後のあれこれのことです。
大西さんのメッセージを読むと何かひっかかるんですよね。
批評ってやっぱりデリケートな部分があるんではないでしょうか。
批評される側の問題であると帰結するのは、私は良くないような気がします。
ラストツアーには行けそうもないです。
引退までにはまだ時間がありますが、お疲れ様でした。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- ジャズピアニスト大西順子さんの引退(2012.08.30)
- 突然ですが、「シーン」について考えてみました。(2012.08.28)
- こんな時代もありました。(2012.06.04)
- 突然ですがEPO(2012.04.23)
- 私の”胸キュン”メロディー、アメリカ編(2012.04.19)
コメント
私も同じように「エゴをもっと大事にするべき」と思いました。それを聴きに来る人もいるし、私が何があってもついて行っているKeith Jarrettなんて、エゴそのものなのかも知れません。クラシック界だって、そんな人はたくさんいるような…。日本の芸能界にたくさんいます。
でも、最後意思決定するのは本人です。それに従うのもフォロワーです。
あのメッセージを受けて、青山はやめて、横浜と厚木に行くことにしました。
投稿: MeguroDeJazz | 2012年8月30日 (木) 01時09分
MeguroDeJazzさん
こんばんは。
>私も同じように「エゴをもっと大事にするべき」と思いました。
ですよね。
>それを聴きに来る人もいるし、私が何があってもついて行っているKeith Jarrettなんて、エゴそのものなのかも知れません。
確かにおっしゃるとおりですね。
エゴが許される人は限られるでしょうが、私は大西さんにもそれが許されつつあるように感じました。独特のオーラを持ってました。
>でも、最後意思決定するのは本人です。それに従うのもフォロワーです。
しかたないことですよね。
>青山はやめて、横浜と厚木に行くことにしました。
いいですね。
大西さんの勇士を目に焼き付けてきてください。
投稿: いっき | 2012年8月30日 (木) 01時20分
いっきさん、こんばんは。
大西順子からのメッセージから思うのは、
自分が思うジャズはもう難しくなっていると感じたからだと思いますね。
そういう意味では、自分のエゴを通せない現実に直面した。
「セールスに関係なく、自分の信じる音楽をやりたい」
アルバムも売れてライブも満員になる・・・もうそれはない。
ジャズがジャズらしくなくなった〜誰もが思うことなんでしょうが。
音楽以外の部分の現実がしんどくなったからでしょう。
求められるような売れるジャズをやる気はない。
普通ジャズミュージシャンは引退宣言などしないものですが、
そこが大西順子らしい。何か言いたいんでしょうね(笑)。
筒井康隆の断筆宣言のように、ジャズ芸術論争の論点になればいいのですが、
ただ疲れてしまったジャズピアニストの引退になってしまうのは・・・。
投稿: tommy | 2012年8月31日 (金) 18時26分
tommyさん
こんばんは。
>自分が思うジャズはもう難しくなっていると感じたからだと思いますね。
>そういう意味では、自分のエゴを通せない現実に直面した。
まだやりようはある気がしますが、ご自身のモチベーションが下がったのでしょう。
>アルバムも売れてライブも満員になる・・・もうそれはない。
アルバムもそこそこ売れてライブも結構入っていると思いますけど。
他の人から比較したらまだ恵まれているはずですよ。
まあデビューしたのがバブルの頃なので、昔の栄光を今に求めても無理でしょうけれど。
>ジャズがジャズらしくなくなった〜誰もが思うことなんでしょうが。
そうでしょうか?今もジャズはジャズだと私は思っています。
>音楽以外の部分の現実がしんどくなったからでしょう。
>求められるような売れるジャズをやる気はない。
復帰後出たアルバム2枚を聴いた限りでは大西ファンがうなずく内容ですし、
この辺りが売れ線だと私は思います。
本人もこういうジャズがやりたんだと思うんですが・・・。
無理してはやっている感はありませんよ。
>普通ジャズミュージシャンは引退宣言などしないものですが、
>そこが大西順子らしい。何か言いたいんでしょうね(笑)。
所属するプロダクション?からの要請があったのではないでしょうか。
それなりに人気があるわけですから前回のように黙ってフェードアウトは難しいと思いますよ。
fファンおよび関係各所への影響を配慮してのメッセージだと受け取っています。
どことなく書かされている感ありますよね?
>筒井康隆の断筆宣言のように、ジャズ芸術論争の論点になればいいのですが、
ならないと思います。
投稿: いっき | 2012年8月31日 (金) 20時26分