« 上原ひろみ&クリス・ポッターの話題 | トップページ | 現代先端ニューヨークの音 »

落ち着いて音楽に浸れる1枚

今日は昨年出たアルバムを紹介します。

P194 マイク・モレノ『ファースト・イン・マインド』(2011年rec. Criss Cross)です。メンバーは、マイク・モレノ(el-g,ac-g)、アーロン・パークス(p,fender Rhodes)、マット・ブリューワー(b)、ケンドリック・スコット(ds)です。今年出たモレノのアルバムがなかなか良く、モレノ&パークス・コンビのアルバムをもっと聴きたくなってこれを買いました。

買うきっかけになった今年出たモレノのアルバムはコチラ⇒コンテンポラリー・バップ

本作は落ち着いた出来です。クリスクロス・レーベルらしい1枚と言えるでしょう。モレノのギターを中心にパークス他メンバーが一体となって、各曲のメロディーを現代感覚で丁寧に料理していく作りになっています。ということで選曲が大事になってくるわけですが、これがなかなか独特。

ジミー・ヴァン・ヒューゼンの《バッド・ビューティフル》、ミルトン・ナシメントの《MILAGRE DOS PEIXES》、ネルソン・カヴァキーニョの《花ととげ》、ジョー・ザビヌルの《イン・ア・サイレント・ウェイ》といった良い曲をやっている他に、ジョシュア・レッドマンの2曲が入っているのが面白いところ。自身の曲は1曲のみで、毛色が違うように思えるソニー・ロリンズの《エアジン》はちょっと変わったアレンジでやっています。

ミディアム~スロー・テンポの曲がほとんどで、モレノは適度に現代的浮遊感を感じさせつつ比較的オーソドックスにメロディーを丁寧に紡ぎ出していきます。梅雨時に聴いているせいもあるのか?ちょっと湿度感高めの情緒です。《バッド・ビューティフル》での切々と訴えかけてくる情感は特に心に響いています。いい演奏ですよ。

パークスもこの雰囲気に沿ってモレノを丁寧にサポート。曲によってはエレピも使って甘さを加味しています。1曲のみパークス抜きのギター・トリオでの演奏があります。ベースは良いメロディーを生かした音でしっとりかつ力強く哀愁を込め、ドラムはグルーヴを出すよりは曲の流れに表情を上手くつけていき、曲によってドラマチックに盛り上げています。

特にミルトンの《MILAGRE DOS PEIXES》、カヴァキーニョの《花ととげ》、ザビヌルの《イン・ア・サイレント・ウェイ》と続けて演奏される流れは、音楽にドップリ浸らせてくれます。

ギターの調べに浸りたい時におすすめの1枚です。

アルバム名:『FIRST IN MIND』
メンバー:
Mike Moreno(g)
Aaron Parks(p,fender rhodes)
Matt Brewer(b)
Kendrick Scott(ds)

|

« 上原ひろみ&クリス・ポッターの話題 | トップページ | 現代先端ニューヨークの音 »

ジャズ・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 落ち着いて音楽に浸れる1枚:

« 上原ひろみ&クリス・ポッターの話題 | トップページ | 現代先端ニューヨークの音 »