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とうとうクリス・ポッターを目の当たりにしました。

5月26日土曜日。待ちに待ったクリス・ポッターのライブを観てきました。

丸の内「コットンクラブ」に行くのは今回初めてなので、要領がよく分からない状態での突撃です。なんたってクリポタですから、あれこれ考えずに行動あるのみです。コットンクラブのイメージは”おめかししていく所”だったのですが、いつもの格好で行きました。

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1stセットは5時半開場7時開演。 一人だと1時間半も手持ち無沙汰なので、開場時間から30分遅れて6時にお店に入りました。予約してあったので受付で名前を言うと番号札を渡されての案内待ちでした。呼ばれて中に入るとステージ前のテーブル席(自由席)は満席とのこと。右サイドの自由席へ。もっと早く来るべきだったか?まっ、いいか。2ndセットを予約してある人は2ndセットを早く案内してくれるとのことでしたからね。1stセットと2ndセットは完全入替制です。

ピンボケ写真ですがこんな位置。

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サイドディッシュとビールを注文して開演待ち。料理を注文せずにドリンクだけでも問題ないようです。料理は高いですからね~。料理はおいしかったですよ。開演までの間にこれから来る人のPVも流れてました。来週来るトム・ハレルも観たいんですけどね。無理です。飲み食いしながら隣のカップルの男の軽いうんちく話や多分知ったかぶりの銘柄指定酒オーダーが耳に入ってきて心の中でニヤリ。男のカワイイ見栄張りです(笑)。うっかりビールを1杯追加注文してしまいました。

前振りが長くなってしまいました。いよいよクリポタ登場です。初日の最初ですから”どうかな~。”と思って観ていましたが順調な滑り出しです。ゆっくりめに入って徐々にブローは盛り上がり最初から中々のソロなのでした。続いてアダム・ロジャースのギター・ソロ。これもなかなか盛り上がるではありませんか。ベース以外は長年やっている仲間なのでコンビネーションはバッチリなのであります。PAはありでした。

ネイト・スミスのタイトで骨太のグルーヴを中心に、良い意味でラフなフィマ・エフロンのエレクトリック・ベースが低くうねり、ロジャースが知性を醸す装飾をほどこし、そこにクリポタがコンテンポラリー・バップ王道テナーのソロをたっぷり聴かせるという塩梅。基本ファンク・グルーヴ(時々変拍子もあり)なのでノリやすいですし、曲構成もきちんとできていてバリエーションでのバス・クラリネットも効果的に機能していました。曲の展開はクリポタが軽く会釈してメンバーに指示。ある程度ジャズを聴いている人には特に説明不要の硬派なバンドサウンド。分かり難さはないでしょう。クリポタのテナー&バス・クラリネットが満載で満足度はかなり高かったです。

アルバム『ウルトラハング』収録曲を含め4曲。スローではきちんと聴かせつつ、アップテンポでの白熱ブローに会場は大盛り上がりでした。魅せることをきちんと意識したステージ。クリポタのMCには真面目さが出ていてこれまた好印象。1stセットでもきちんとアンコールをしてくれるんですね。計5曲。1時間強、1stセットで既にクリポタを満喫しました。

一旦外に出て会計。もう一度受付をするとロビーは人で溢れ返っていました。2ndセットは8時半開場9時半開演です。中の準備が整うまでしばし待つとボックス席から案内開始。そして自由席は1stセットも観た人から案内。9人いた中の最後が私でした。呼び出された人は私も含め皆一人で来ているジャズ・オタク(笑)?中に入るとクリポタ真ん前の隣が開いているではありませんか、迷わずそこに決定。サイドディッシュとビールを注文。しばし待つとクリポタが再び登場。ステージに立つと私との距離1m。かぶりつきで見上げる感じになりました(笑)。最高!席は2ndセットもかなり埋まってましたよ。

ピンボケ写真ですがここにクリポタが立ちました。

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テナー・サックスの鳴りはいいですね。ミストーンもほぼなし。テクニカルなフレージングを難なく歯切れよくこなし、それが気持ち良く歌い疾走する様はかなりの快感なのでした。聴いていて頭の中に浮かんできた言葉は”ポスト・マイケル・ブレッカー”。マイケルが亡くなってもう5年経つので今更という感じですが、”ポスト・マイケル”の筆頭がクリポタなのだと強く感じました。日本でのクリポタの知名度はまだまだですが、それは日本のジャズ・ジャーナリズムと需要の問題に他なりません。今クリポタを聴かずしてジャズ・サックスは語れません。これだけのテクニックと表現力とパワーを持った人はそうそういませんよ。

ギターのロジャースを聴いて思い出すのはやっぱりジョン・スコフィールド、ギターの音色が似ているしフレージングの具合も近いものを感じました。ジョンスコから灰汁を抜いて知的にした感じがロジャーズですね。クリポタのバックでは控えめにサウンドを演出し、ソロを与えられればテクニカルなフレーズをアグレッシブに繰り出していました。ロジャースのファンにも納得の内容だったのではないでしょうか。楽譜は時折見ていました。

ベースのアフロンは申し訳程度のソロを各セット1曲だけ。ソロをある程度したら”もうこの辺で”という感じでクリポタに目線を送っているように見えました。楽譜を見ながら演奏してましたが、紙は1枚しかないようでしたので演奏の簡単な決まり事か何かが書いてあるのでしょう。新メンバーですからね。単にベースラインを弾くのではなく、時折アクセントとなるようなステージを揺るがす重低音を交え、即興度高めの柔軟なグルーヴを生み出していました。エフェクターも細かく使い分けていましたね。

スミスのドラムセットはシンプルで今時の水平セッティング。複雑なリズムというよりしっかりしたグルーヴを生み出すことに専念。気持ち良いヘビーなファンク・グルーヴを叩きだしていました。スミスには黒人ならではの粘りのグルーヴを感じます。ソロは各セットの4曲目で長めのスペースをとっていました。2ndセットのソロではシンバルのネジが緩みソロ中にシンバルが床に落下してしまうハプニング。ロジャースがシンバルを拾って乗せていました(笑)。それでもそのままソロ続行。盛り上がりましたよ。

『ウルトラハング』に入っている私が好きな《rumples》もやったような気がしたのですが、違ったかも? 大いに盛り上がって最高でした。ライブで聴くと一味違いますね。とてもカッコ良かったです。クリポタは汗もかかずにクールに、でもパワフルな吹奏は素敵でした。時折遠くを見つめつつの吹奏がまたカッコ良いのですよ。そういえば控えめなカウント出しも可愛かったです(笑)。クリポタはハンサムガイです。アンコールはレディオヘッドの曲。良いメロディーを素直に聴かせる演奏で〆てくれました。

演奏終了は11時くらい。やっぱり甲府帰りの終電には間に合わない時間でしたね。泊まることにして正解。クリポタの興奮冷めやらぬままホテルへと向かいました。

クリポタはやっぱり凄かった!

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コメント

いっきさん。おめでとう!!

8888888888888888〜\(^o^)/。

投稿: tommy | 2012年5月28日 (月) 22時56分

tommyさん

こんばんは。
ありがとうございます。
最高でした。

投稿: いっき | 2012年5月28日 (月) 23時15分

こんばんは〜

ブログ仲間では みなさん クリポタ話題で盛り上がってますね。

いっきさんも 楽しんでこられたようで よかったですね♪


雰囲気 伝わってきました(^-^)♪

投稿: Marlin | 2012年5月29日 (火) 23時29分

Marlinさん

こんばんは。
ブログ仲間で盛り上がるのは分かります。
私はちょっと楽しみ過ぎちゃったかも? m(_ _)m
カッコ良かったです。クリポタ。
雰囲気が伝わったなら嬉しいです。

投稿: いっき | 2012年5月29日 (火) 23時53分

予想をはるかに超えた演奏者だったし、
キーボードレスで地味なんじゃないかと、心配した自分が馬鹿でした。
すごさが、ハンパないし、全員の集中力の高さがこわいくらいでした。

ポストマイケル、って、感じは、、、
マイケルが病気で療養してた頃にちょっと感じてたんですが、、
周りもそんな使い方してたし。。
でも、個性がかなり違うかなぁ、、と、最近はおもってます。

投稿: Suzuck | 2012年6月 1日 (金) 11時00分

Suzuckさま


こんばんは。
やっぱりご覧になられたんですね。


>予想をはるかに超えた演奏者だったし、
>キーボードレスで地味なんじゃないかと、心配した自分が馬鹿でした。
>すごさが、ハンパないし、全員の集中力の高さがこわいくらいでした
凄い演奏でしたよね。
一流はやっぱり凄いと思い知りました。


>ポストマイケル、って、感じは、、、
>マイケルが病気で療養してた頃にちょっと感じてたんですが、、
>周りもそんな使い方してたし。。
テナー演奏に対するアプローチと現代テナーをリードする立ち位置がポストマイケルだと思うのです。


>でも、個性がかなり違うかなぁ、、と、最近はおもってます。
私も音やフレージングの個性は違うとは思います。


トラバありがとうございました。
とにかく今回観て良かったです。

投稿: いっき | 2012年6月 1日 (金) 20時13分

いっきさん、こんばんは。

先日は僕の質問に答えて頂きありがとうございました。
クリス・ポッターのライヴ最高だったみたいですね。
ライヴを御覧になった他の方のブログを拝見しても、その凄さが伝わってきましたよ。(もちろんいっきさんのレビューが一番詳細に書かれていて参考になりましたが)

>>日本でのクリポタの知名度はまだまだですが、それは日本のジャズ・ジャーナリズムと需要の問題に他なりません。今クリポタを聴かずしてジャズ・サックスは語れません。これだけのテクニックと表現力とパワーを持った人はそうそういませんよ。

集客はイマイチだったみたいですね。
僕的にはポッターはかなりメジャーなサックス奏者という位置づけなのですが、日本のJAZZファンにはその魅力が伝わっていないのですかね。もったいないです。

僕も次回はぜひ観てみたいです。
本当はクリス・ポッターにぜひ東京JAZZ2012に参加して欲しかったな。
残念ながら、今年の東京JAZZは見送りになりそうです。

投稿: kimt | 2012年6月 1日 (金) 20時33分

kimtさん
こんばんは。


>先日は僕の質問に答えて頂きありがとうございました。
いえいえどういたしまして。
一人で行動することが多い私にも同様の気持ちはありますから。


>クリス・ポッターのライヴ最高だったみたいですね。
最高でした。さすがはクリポタです。
観に行かれたブロガーの皆さんが高評価ですよね。
私のレポートは余計な部分もありますから、まあそれはコットンクラブに行ったことがない人に参考にしていただければという意図からです。


>集客はイマイチだったみたいですね。
そうみたいですね。私が観た土曜はかなり入っていたんですけど。


>日本のJAZZファンにはその魅力が伝わっていないのですかね。
今やジャズファンもさまざまですから。
こういう先端ジャズのファンは思うほどたくさんはいないみたいです。


>もったいないです。
おっしゃるとおりだと思います。


>僕も次回はぜひ観てみたいです。
是非是非。


>本当はクリス・ポッターにぜひ東京JAZZ2012に参加して欲しかったな。
主催側としてはクリポタより人が呼べるエスペランサなのでしょう(笑)。


>残念ながら、今年の東京JAZZは見送りになりそうです。
オーネット・コールマンが来ますよね。
私、少し心が揺らいでいます。
まあでもFMラジオの中継と後日のTV番組でみれば十分だとは思います。
開場の後ろの席で見るよりはラジオ&テレビの方が細部が分かりますしね。

投稿: いっき | 2012年6月 1日 (金) 23時05分

いっきさん、こんにちは。

>>オーネット・コールマンが来ますよね。
私、少し心が揺らいでいます。

もし、行かれるのでしたら先行予約をお勧めします。
僕も2010、2011と2年連続で申し込みをしましたが、どちらも前から10~20番目の席でした。先行予約は6月1日から始まっていますよ。

投稿: kimt | 2012年6月 2日 (土) 13時09分

kimtさん
こんにちは。


>もし、行かれるのでしたら先行予約をお勧めします。
>僕も2010、2011と2年連続で申し込みをしましたが、どちらも前から10~20番目の席でした。
先行予約だとそんなに前に座れるんですか。
それなら観に行っても良いですね。
う~ん、悩ましいところです。
どうしようかな~。

投稿: いっき | 2012年6月 2日 (土) 17時58分

再度失礼します。

>>先行予約だとそんなに前に座れるんですか。

席は抽選で決めるみたいですから、絶対前の方に座れるという保証はありませんが、たぶん大丈夫ではないでしょうか。
実際昨年12月の上原さんトリオの時も席は前から10番台でしたよ。

オーネット・コールマンの出演に関しては、後藤さんも、いーぐるの掲示板で、「オーネット、見に行くっきゃない!」と御書きになっていましたね。

それにしても「行くっきゃない」という表現を久しぶりに見ました。

投稿: kimt | 2012年6月 2日 (土) 19時33分

kimtさん
なるほど、席は抽選ですか。
それでも比較的前に座れるということは、先行予約までして観に行く人がそれほど多くないとも受け取れますね。
オーネットが来ることはその「いーぐる」掲示板で知りました。
確かに「行くっきゃない」は最近誰もいいませんね。
なのでちょっぴり恥ずかしい(笑)。

投稿: いっき | 2012年6月 2日 (土) 22時30分

何回もコメントして申し訳ありません。
今、気づいたのですが先行予約も席の数に限りがあります。
去年の東京JAZZ2011も上原さんトリオの日は申し込みした方が多かったみたいで、SS席(一番高い席)を申し込んでも外れてS席やA席になった方も多かったように記憶しております。
まあ、オーネット・コールマンの場合そこまで人気にはならないと思いますが、念のため書き込みました。

投稿: kimt | 2012年6月 3日 (日) 00時37分

kimtさん
何度も教えていただきありがとうございます。
>今、気づいたのですが先行予約も席の数に限りがあります。
なるほど、そうなんでしょうね。
>去年の東京JAZZ2011も上原さんトリオの日は申し込みした方が多かったみたいで、SS席(一番高い席)を申し込んでも外れてS席やA席になった方も多かったように記憶しております。
さすがは上原ひろみ、人気がありますね。ファンとしては嬉しいです。
>まあ、オーネット・コールマンの場合そこまで人気にはならないと思いますが、念のため書き込みました。
はい、オーネットコールマンは多分それほど人気はないでしょう。

投稿: いっき | 2012年6月 3日 (日) 01時23分

いっきさま、、

いやぁ、皆さん、タフですよねぇ。
でも、わたしもようやく、通常の雰囲気に戻って来ました。
いっきさまのように、わたしのように、、遠くからやって来たファンだったいるんですものね。
少しくらい、、空きがあっても、、ね!
でも、心の中で、、わかっちゃねぇよなぁ。。って、内緒よ。(笑)


しかし、曲名とか順番とか、すげぇあやしくなってしまいました。
忘れたと言うより、なりっぱなし、ごちゃごちゃです。。
また、トラバさせてくださいね。

投稿: Suzuck | 2012年6月 9日 (土) 17時21分

Suzuckさま
こんばんは。


ブログ読みました。素晴らしい!
ここまでかける人はSuzuckさまだけだと思います。


>いやぁ、皆さん、タフですよねぇ。
男はタフでなければ生きていけないのです(笑)。


>でも、わたしもようやく、通常の雰囲気に戻って来ました。
一段落ですね。


>少しくらい、、空きがあっても、、ね!
>でも、心の中で、、わかっちゃねぇよなぁ。。って、内緒よ。(笑)
いやっ、本当、わかっちゃいないぜっ、こんちくしょう(笑)。


>しかし、曲名とか順番とか、すげぇあやしくなってしまいました。
>忘れたと言うより、なりっぱなし、ごちゃごちゃです。。
いやいや、それだけ記憶がしっかりしているなんて凄いです。
私なんか曲名がさっぱり分かりませんでしたから。
聴いたことあるんだけれどなんだっけ?状態でした。


トラバありがとうございました。
Suzuckさま渾身のライブ・レポートは必見!

投稿: いっき | 2012年6月 9日 (土) 21時16分

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