あ~、また悪い虫が・・・、こんなのを入手してしまった。
最近また悪いオーディオの虫がうずいてしまっています。
とうとうこんなのを入手してしまいました。
レコードプレーヤーです。
ビクターのQL-7。
35年前に発売されたレコードプレーヤーです。
これがなかなかの美品。
こんなに状態良く使われていた物があったとは驚きです。
アクリルカバーはこの透明度。スリ傷ほとんどなしです。
元々きれいだったんですが、一応プラスチッククリーナーで掃除しました。
金属部分の腐食もほとんどありません。
湿気が少ないところで使用/保管していたんでしょう。
難点ががないわけではありません。
まずインシュレータ(脚)のゴムの接着がはがれそうなものが1個。
今のところ大きな支障はありません。
それからトーンアームの錘を挿すパイプと回転部を結合するゴムがへたり、
錘部がほんの少し垂れ下がってしまっています。
これはニュー・ジンバル・サポート・トーンアーム共通の欠点。
オークションや中古品を見るとおもいきり垂れ下がったものがあります。
そういうものから比べたら今回入手したものは問題なし。
こういう昔の日本製プレーヤーのメカニカルなデザインが好きです。
メカ好きな私は見ているだけでウットリしちゃいます(笑)。
それにしてもカッコイイな~。といつもの自己満足(笑)。
ラックの大きさにドンピシャなのも素敵。
このプレーヤーの特徴は単体発売されていたターンテーブルTT-71が
そのまま搭載されているところです。
このターンテーブルはビクター自慢のクォーツロック方式。
高トルクDCモーターと慣性質量の大きな重量級プラッターの組み合わせで、
スムーズな回転を得ています。
スイッチが当時一部で流行ったタッチセンサー式というのもいかします。
1方向サーボということでメカ式ブレーキが付いています。
トーンアームはビクター自慢のニュー・ジンバル・サポート方式。
単体売りしていたトーンアームのいくつかの部分を簡略化したものです。
アームベースとの嵌合部分はプラスチックモールドなのでやや強度に劣ります。
回転部分やパイプ素材は同じなので性能的には単体トーンアームに準じます。
使い方が簡単で高性能なトーンアームだと思います。
実は私、過去にジャンク級のQL-5やQL-7を所持していたことがあり、
コンディションが悪かったにもかかわらずトーンアームにガタはありませんでした。
QL-5はモーターを取り付けてあるベース部が鉄板になっています。
プラッター外周部分の囲いはプラスチック製です。
プラッターが軽くなっていたりモーターのトルクがそれほど強くなかったりと、
QL-7と比べるとかなりコストカットされてしまっています。
余談ですが、トリオ(ケンウッド)のプレーヤーはオークションで
KP-7070、KP-700、KP-7300を入手して、
3台ともトーンアーム部にガタが生じていました。
以来トリオの古いプレーヤーのトーンアームはあまり信用していません。
またダストカバーの蝶番がプラスチックで割れているものがほとんど。
オークションで落札する時には要注意!
それらターンテープルとトーンアームを美しい木製キャビネットにコンパクトに実装。
ご覧のとおりのスマートで美しいプレーヤーになっています。
早速一部改良。
出力コードのコネクタがプラスチック製で端子がクロームメッキなので、
それをチョン切り、メタル製金メッキ端子のコネクタに付け替えました。
ターンテーブルシートも東京防音のハネナイト製のものに交換。
肝心の音はどうかというと、安定感のある音です。
特に何かが素晴らしいというものではない気がしますが、
レコードの良さを上手く引き出せていると思います。
今はカートリッジがDL-103(中古品入手)。
高級品ではなく定番品との組み合わせがこのプレーヤー向きでしょう。
私ってこういうグレードのものが好きです。
現代のハイエンド・オーディオのプレーヤーとか興味が湧かないんですよね。
それは多分中高生の頃、こういうオーディオ機器に憧れて育ったからでしょう。
いつまでこのコンディションを維持できるか不明ですが当分は遊べそうです。
これ、元箱に梱包されていて取説や付属品も入って、
それほど高くなかったので、かなりお買い得感がありました。
この手の機器はもう市場にあまり出回らなくなってます。
あと3年もすればオーディオの中古/オークション市場はつまらなくなりそうな予感。
今が最後の遊び時かも?
| 固定リンク
「オーディオ」カテゴリの記事
- チューナー交換(2023.10.29)
- 三栄無線の真空管アンプ(2023.10.08)
- TA-3650のつづき(2023.03.25)
- ジャンクアンプの続き(2023.02.12)
- 久しぶりにジャンクアンプを買いました。(2023.02.05)
コメント