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黒いグルーヴならこれだ!

今日はヒップホップ、相変わらず楽しく聴いています(笑)。

P108_2 EPMD『ストリクトリー・ビジネス』(1988年、Fresh/Sleeping Bag)です。私が買ったのはスヌープ・ドッグのリマスター盤。

いつものとおり紹介文はこの2冊の本から。

まずは「文化系のためのヒップホップ」

ロング・アイランドから登場。ラッパーたるもの社会的なメッセージを訴えるべきとされていた当時の東海岸シーンで、「金が欲しい」と本音をラップ、全米規模の成功を得たデュオのデビュー作。ザップ等80年代ファンクをサンプリングしたレイドバックしたトラックに乗って、かったるそうにラップする姿が当時は新鮮だった。本作だけでなく、一時解散までの4枚のアルバムはすべて必聴だ。

そして「ブラック・ミュージック入門」

1988年にリリースされた当初、かなりの衝撃をもって迎えられたデビュー・アルバム。たとえば冒頭のタイトル曲などは「アイ・ショット・ザ・シェリフ」をネタに使っているのだが、これがボブ・マーリーを使わずにエリック・クラプトンのカヴァーのほうを使っているのがミソで、エリックのファンキーなリズム・カッティングがファンキーにヒップホップとして鳴るところがあまりにも新鮮だった。全編EPMDのこうしたセンスが冴えまくる内容で、90年代までものすごく大きな影響力を持った作品。ビートを外した感じのラップも当時の若手随一でひどく新鮮なものだった。

これはAmazonのレビューが秀逸で思わずそれに釣られて買ってしまいました。
「とにかく極太い黒~いファンクが聴きたいのならコレを聴け!
EPMDによって男を磨け!! 」

なんて書いてあるんだもん(笑)。

もう私からは付け足すことはありません。 黒いグルーヴを聴け!

YouTubeからペタッ。

ヴォコーダーの音、シンセベースのファンキーぶりは最高ですな。
私の中ではハービー・ハンコックの『マン・チャイルド』が鳴ってます。
途中に入るホーンはJB’sか何かでしょう。
かったるいラップが黒い。

次の《ユーアー・ア・カスタマー》を聴いて思いましたね。
マイルスの『ドゥー・バップ』。
こういう黒さがマイルス好みだったのでしょう。
かったるいラップとマイルスのトランペットがオーバー・ラップします。
下はフル・アルバム。40分から始まる曲がそれです。

そのマイルスの《ドゥー・バップ・ソング》。
”マイルスのはヒップホップになっていない” なんて意見も聴きましたが、
私も何となくそう思っていたのですが、
EPMDを聴いて、”いやっ、ちゃんとヒップホップをやってたんだ” と確信。
マイルスって、やっぱスゲーよ!

これなんかも面白いしカッコイイですよね。
《ムーン・リバー》って好きな曲です。
こういうサウンドが出てくる時点でヒップホップって凄いと思います。
当時のフュージョンなんて、このサウンドの足元にも及ばないです。

ヒップホップを聴くとどんどん色々見えてきます。
ジャズ聴くよりよっぽど面白かったりして(笑)。

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