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コンテンポラリー・バップ

今日は新譜紹介です。リーダーよりはメンバー買いでした。

P104 マイク・モレノ『アナザー・ウェイ』(2009,11年rec. WORLDCULTYREMUSIC)です。メンバーは、マイク・モレノ(el-g,ac-g),アーロン・パークス(p)、ウォーレン・ウルフ(vib)、マット・ブリューワー(b)、テッド・プア(ds)、クリス・ディングマン(vib)、ヨッヘン・ルカート(ds)です。コンテンポラリー・バップ、現代新主流派系のサウンドです。

ご贔屓ピアニストのパークスとお気に入りドラマーのプア(トランペッターのクァン・ヴーのグループのドラマー)がいたので買ってみました。リーダーであるモレノは特にフォローしていません。パット・メセニー以降の現代ギタリストですが私にとってはいまひとつ希求力が足りない人でした。

このアルバムは2009年録音曲に昨年録音曲を加えてアルバムとして出した感じがします。2009年にモレノからプアの5人で録音し、昨年ウルフとプアに替えてディングマンとルカートを呼んで録音したのではないかと想像します。詳細について記載がないので確信は持てませんが・・・。

演奏の編成が面白いです。ギター/ピアノ/ベース/ドラムのカルテットとギター/ヴァイブ/ベース/ドラムのカルテットに分けて録音しています。ギター/ピアノ/ヴァイブ/ベース/ドラムのクインテットで演奏されている数曲ではヴァイブのソロはなく合奏時に音響効果的に使われるのみです。なのでピアノ・カルテット+α。多分ディングマンがヴァイブを叩いていて、このクインテット編成が昨年の録音なのではないかと想像します。

全曲モレノ作曲で8ビート。特に難しくはないですがやたら親しみやすいわけでもない今時の曲揃いです。ピアノ・カルテットはメセニー・カルテットという雰囲気。ギターの響きからはメセニーを感じるところがちらほらあります。特にスローな曲でそういう傾向になります。一方ヴァイブ・カルテットはと言うと、そうですゲイリー・バートン・カルテットの雰囲気です。このヴァイブ・カルテットのほうで、モレノがよりソロで燃えているように聴こえてくるのは気のせいかしら?

モレノは数曲でアコースティック・ギターも弾いていますが、多重録音で音響効果的にも使っったりしていて、この使い方がなかなか面白いところです。相棒のパークス、ウルフともに現代的な響きでモレノのギターに上手く呼応しています。ブリューワーのベースは裏方に徹して支え、プアのドラムは包み込むように熱気をはらませていて、演奏がクールに響き過ぎるのをコントロールしています。ここがプアの良さであり私が好きなところです。

数多あるコンテンポラリー・バップの中の1枚と言ってしまえばそれまでなんですが、悪い演奏をしているわけではありませんし、じっくり聴けばメンバーの顔も見えてくるアルバムです。微妙なところを感じ取らないと今のジャズって皆同じように聴こえなくもなく、面白さも見えにくかったりするのでなかなか悩ましい問題ではあります。

私はお目当てのパークスとプアが好演しているので良しとします。
実はこのアルバムを聴いて、モレノの前作『ファースト・イン・マインド』が聴きたくなってAmazonに注文してしまいました。やっている曲が面白そうで、パークス参加のカルテット演奏というのが魅力。

アルバム名:『aNOTHER WAY』
メンバー:
Mike Moreno (el-g, ac-g)
Aaron Parks (p)
Warren Wolf (vib)
Mat Brewer (b)
Ted Poor (ds)
Chris Dingman (vib)
Jochen Rueckert (ds)

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コメント

モレーノ、モレノ。
現代NYのギター!って、感じですよねぇ。
一見、おとなしそうで、、爽やかで、実は小難しいことを汗もかかずにやって、、
しかも、美しいサウンドで。

と、言うことで、この方とパークスのちょっと神経質そうな繊細さはダークでクールでいいだろうなぁ、、って、ところで、、ヴィブラフォンが響くって、想像道理、、一撃されました。(笑)

パークスとこの人の相性は大変良いと思います。
こちらも、トラバありがとうございました。

投稿: Suzuck | 2012年4月29日 (日) 15時37分

Suzuck さま

こんにちは。
>モレーノ、モレノ。
モレノが正しいのかもしれません。
私は今のところモレーノにしてます。
>一見、おとなしそうで、、爽やかで、実は小難しいことを汗もかかずにやって、、
>しかも、美しいサウンドで。
そうですよね。小難しいこともやってます。
最近、小難しいのをたくさん聴いているので、当たり前に聴こえてしまって、
技術的な難しさについてきちんと触れていないのは問題ありかもしれません。
>と、言うことで、この方とパークスのちょっと神経質そうな繊細さはダークでクールでいいだろうなぁ、、って、ところで、、ヴィブラフォンが響くって、想像道理、、一撃されました。(笑)
>パークスとこの人の相性は大変良いと思います。
モレノとパークス、確かに似たようなトーンを持っていて、そこが相性の良さなのでしょう。
ヴィブラフォンのトーンも上手くマッチングしていますよね。
>こちらも、トラバありがとうございました。
いえいえ、こちたこそトラバありがとうございます。
アレッ、こちらにはSuzuckさまのトラバ来てないみたいです。

投稿: いっき | 2012年4月29日 (日) 17時13分

遅くなりましたが、今度は届いたと思います。
確認しないで、ごめんなさい。

投稿: Suzuck | 2012年5月 4日 (金) 10時45分

Suzuckさま

トラバ無事届いておりました。
お手数かけました。
トラバどうもありあがとうございました。

投稿: いっき | 2012年5月 4日 (金) 18時20分

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過去を想って、 他に選択する路はあったのかしら? って、考えたことある? わたし [続きを読む]

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