« この黒さがいいんです。 | トップページ | 落ち着いた出来でなかなか良いです。 »

まじめな出来ですが何かもう一つ来ない。

最近やっと注文しておいた新譜が届きだしました。これから順次ブログにアップしていこうと思います。まずはクリスクロス・レーベルの新譜から。今回2枚買った中の1枚。

P84 ジョー・サンダース『イントロデューシング・ジョー・サンダース』(2011年rec. Criss Cross)です。メンバーは、ジョー・サンダース(b,vo)、ウィル・ヴィンソン(as)、ルイス・ペルドモ(p,fender rhodes)、ロドニー・グリーン(ds)、グレッチェン・パーラト(vo)です。タイトルどおりの初リーダーアルバム。パーラトが参加しているのは残念ながら1曲のみ。サンダーズが歌っているのもその曲のみです。

どうしてこれを予約したのか記憶が定かではありません。アルトのヴィンソン、ピアノのペルドモは気に入ってはいますが特に拘っていませんし、リーダーのベーシストは今回初めて聴く人(ジェラルド・クレイトン・トリオのベーシストらしい)なのでそれ程期待していないはずです。パーラトの歌を聴いてみようと思ったんだっけ?う~む、予約した頃ヒップホップばかり聴いていたんで、普通のジャズが聴きたかったんだっけ?

初めて聴く人だと思ったらクリス・ディングマンの『ウォーキング・ドリームズ』でベースを弾いていました。

なんでそんなことを書いたかと言うと、このアルバムがそれほど聴きたいと思うような内容ではなかったからです。内容が悪いわけではありませんよ。サンダースはしっかりベースを弾いていますし、ヴィンソンが以前聴いた自身のリーダー・アルバムより熱い演奏を繰り広げていますし、ペルドモのピアノは相変わらず瑞々しいし、グリーンのドラムも現代らしく4ビート、8ビートをそつなくこなしています。

まじめに作られています。なのにもう一歩私に訴えかけてくれません(涙)。これはヒップホップの聴き過ぎで、ジャズの魅力に素直に反応できなくなってしまったからなのかもしれません。困ったものです。とか何とか言いながら何度か聴いていくうちに、だんだん良くなってきている感じもします。これと言って目立つアピール・ポイントがないところが、返って意外と飽きないかもしれません。普通の現代バップが聴きたい時に手が伸びる1枚かも?

サンダースの曲は10曲中5曲(内1曲はパーラトの共作)ありますが可もなし不可もなしです。なのでメセニーの《クエスチョン・アンド・アンサー》とシダー・ウォルトンの《ハインドサイト》がとても魅力的に聴こえます。この2人はやっぱり曲作りが上手いです。演奏が秀でていれば問題ないのでしょうけれど、優秀レベルの演奏が並んでいると、結局曲(メロディー)の魅力に惹かれてしまいます。曲が良ければ演奏も良く聴こえてくるのです。

パーラトは今回初めて聴きますが私には特別魅力的というわけではないです。サンダースの歌はほんの少しコーラスする程度。この曲でのピアノとベースのソロはなかなか美しい。ベースの多重録音による映画音楽のような短い曲が1曲あります。パーラトのボーカル曲とこの短い曲は、曲順も含めて私にはいまいち存在意義が分かりません。ラストはエスビョルン・スベンソンの《ビリーヴ,ビレフト,ビロウ》。このバラードをサンダースのアルコ(弓弾き)とペルドモのピアノで美しく悲しげにデュオ、静かに終了します。

サンダースさん、悪くはないけれどあと一歩何とか・・・。アルト・サックスのヴィンソンもいい演奏をしていますが、これなら私はミゲル・セノーンやデヴィッド・ビニーの方を聴きます。ということでクリスクロスお得意、普通の優秀盤でした。書き方に悩んだ1枚。

アルバム名:『INTRODUCING JOE SANDERS』
メンバー:
Joe Sanders(b,vo on 6)
Wil Vinson(as)
Luis Perdomo(p,fender rhodes)
Rodney Green(ds)
Gretchen Parlato(vo on 6)

|

« この黒さがいいんです。 | トップページ | 落ち着いた出来でなかなか良いです。 »

ジャズ・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

Criss Crossは、今回の場合、私のところにTBしてらしたGrass_hopperさんもこのアルバムに関しては辛めの評価だったので、やっぱり何か理由があるんでしょうね。

悪くはないなあ、とは思うのですが、すでに新譜4枚をまとめて聴いたので、ちょっとゴチャゴチャ状態で、また改めて聴いてみたいと思っています。

TBさせていただきます。

投稿: 910 | 2012年3月23日 (金) 17時31分

910さん

こんばんは。
これは微妙に来ないんですよね。
何なんでしょう。
惹かれる何かがほしいんです。
とは言っても聴かないというほど悪くはないです。

TBありがとうございました。

投稿: いっき | 2012年3月23日 (金) 19時48分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: まじめな出来ですが何かもう一つ来ない。:

» Introducing Joe Sanders/Joe Sanders [ジャズCDの個人ページBlog]
Criss Cross新譜聴き3日目。現代ジャズはまたも続きますが、こちらは自由 [続きを読む]

受信: 2012年3月23日 (金) 17時27分

« この黒さがいいんです。 | トップページ | 落ち着いた出来でなかなか良いです。 »