ジャズかどうかは分かりませんがこれもまた良し。
今日はさすがにジャズ話にしておきましょう。ヒップホップばかりではジャズ・ファンの読者が減ってしまうかもしれませんからね(笑)。まっ、雑食な私なので読者の皆様も「らしいね。」と笑って下さっていることと思います。今日紹介するのはディスクユニオンで推薦していたジャズ?です。
ポルティコ・カルテットの『ニー・ディープ・イン・ザ・ノース・シー』(2007,10年rec. REAL WORLD)です。メンバーは、ジャック・ウィリー(sax)、ミロ・フィッツパトリック(b)、ダンカン・ベラーミ(ds,hang)、ニック・マルビー(hang)です。イギリスはロンドン発のニュー・タイプ・オーガニック・ジャズとでもいいましょうか。スティール・ドラムを逆さにしたようなハング(hang)のサウンドが特徴です。このアルバムはグループのファースト・アルバム。
ディスクユニオンのサイトでも貼り付けていたYouTube動画を貼ります。
「ジャズじゃない。」って言う人、絶対いますよね。
はいっ、そういう方は聴かなくても結構です(笑)。
実は私もこのライブを見た時そう思ったのですが(笑)、まあそうは言っても何か気になるサウンドでした。で、アルバムを買う羽目に。「緩いな~。」と思いながら聴いていくと、時々”ジワ~ッ”とパワーが溢れてきたりして悪くはないのです。お気楽にやっている感はないですし音楽への愛情も感じられます。
サウンド的にはどこかに範となるものがあったように思っていたのですが、聴いていくうちにサックスの音やフレージングから「オレゴン」が浮かんできました。目指している音楽はかなり近いのではないかと思います。ハングのせいでこちらの方がエスニック風味は強めですが、漂う雰囲気は「オレゴン」と同質だと感じました。エスニックはカリブの音楽か?ガムランか?ハングの効果でしょう。
全13曲グループの作曲。10曲がスタジオ録音でラスト3曲がライブ録音。意外とライブがいい演奏をしています。アドリブを聴かせるわけではありませんが、生々しさは感じられます。安らぎや癒しを感じさせつつ芯の強さも持っている音楽のように感じます。現代版「オレゴン」。いかがでしょう。
新作(3作目)『portico quartet』が先月発売されました。エレクトロニクスの使用が増えているようです。私としてはエレクトロニクスの使用は最小限に留めたほうが良いとは思うのですが、どうなんでしょうね?新作も買うかどうかは思案中。珍しくディスクユニオンの方がAmazonより安く売ってます。
何か新しそうなものを聴いていないと気が済まない私(笑)。
アルバム名:『knee-deep in the north sea』
メンバー:
Jack Wyllie(curved soprano sax)
Milo Fitzpatrick(double bass)
Duncan Bellamy(drums, hang)
Nick Mulvey(hang)
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コメント
こんにちは。
おもしろそうなアルバムですね。
エスニック風なんですね。
ケ-タイからだと 試聴の貼りつけが見られないので 後で検索して見てみます♪
投稿: マ-リン | 2012年3月 5日 (月) 14時54分
ベースの音が気持ちが良いですね。パーカッションの音もすきです。オレゴンというより師匠のポール・ウィンターと感じました。
投稿: maida01 | 2012年3月 5日 (月) 19時13分
マーリンさん
こんばんは。
なかなか良いです。
エスニック風味のナチュラル音楽。
是非検索して見て下さい。
で、気に入ったら是非。
投稿: いっき | 2012年3月 5日 (月) 20時22分
maida01さん
こんばんは。
確かにベースの音が気持ち良いです。
ハング(ドラム)が何とも言えない良い音色ですよね。
なるほど、ポール・ウィンターと言われると確かにそうなのかもしれませんね。
私がポール・ウィンターを聴かないので思いつきませんでした。
投稿: いっき | 2012年3月 5日 (月) 20時26分