ジャス/フュージョンにヒップホップの波。
前回のマーカスのアルバム、メセニー『ウィ・リブ・ヒア』、グレアム・ヘインズ『トランジション』が1995年、中山さん推薦ジャズ・ヒップホップ・アルバム『ストールン・モーメント』、ハービー『ディス・イズ・ダ・ドラム』、ブレッカーブラザーズ『アウト・オブ・ザ・ループ』が1994年と、この辺りで一挙にヒップホップが取り入れられているようです。
ついでにもう1枚。これもなぜか持っているのですが、トム・スコットの『ナイト・クリーチャーズ』(1995年)もついでに紹介しておきます。アルバム冒頭のタイトル曲。
昔懐かしファンクにヒップホップをまぶしてみましたなサウンド。さすが西海岸&GRPのお気楽さです(笑)。基本はフュージョンなんですが、ヒップホップ強めの曲がもう1曲入っていたり、もろにJB’s風ファンクがあったりと、楽しくて聴けて私は好きです。
1994年、1995年、どうしてここなんだろうと思いました。
どうやらアシッドジャズがヒップホップと呼応して、その流れがアメリカに波及したと捉えるのが良いように思います。(修正)アメリカで起こっていたヒップホップとジャズのクロスオーバーがアシッドジャズでも並行して起こっていたようです。
アシッドジャズ側のアルバムを2枚紹介します。
1992年『Heavy Rhyme Experience Vol.1』
なかなかカッコイイと思います。
1993年『Jazzmatazz Vol.1』
これも悪くはないですよね。他の曲はどうか分かりませんが・・・。
で、1994年にUs3の『Cantaloupe』が全米ヒットします。
この辺りで一斉にジャズ/フュージョンでヒップホップを取り入れたということでしょう。
当時のやつはYouTubeにないので2005年のライブ。まだやってたんだ!
だいぶお気楽路線になっちゃった(涙)。
私はこの手のクラブジャズってやつが嫌いです。
まっ、これでみんなで楽しく乗れればそれはそれで幸せでしょう(笑)。
アリだと思いますよ。
日本で1995年にこんなのがありました。
Mt.Fuji Jazz Festival '95
なんとも能天気です。ハービーも楽しそうじゃん!凶暴ヒノテル。
こういうジャズがイイって方もいらっしゃいますが、単なるお祭り好き(笑)。
今のサマソニもこんな感じなんでしょうかね?
寺島靖国さんは野外ジャズフェスでアホ面して踊ってるジャズファンが嫌いだと言ってました(笑)。
ジャズ喫茶やジャズ批評とは別次元の話です。
で、同じ《Cantaloupe Island》でも私はこういうのを聴きたい!
1992年のライブ。
メセニー、ホランド、ヘインズ、カッコイイ!!
こういうのがジャズだと私は思います。
そして1991年、私が生で見たこれがやっぱり最高なのです!
ミラクル!ショーター!あんたって人は!!!
この会場の雰囲気。同じ野外ジャズフェスでもこういう雰囲気がいいんですよ。
*
ロバート・グラスパーの『ブラック・レディオ』、今日やっと届きましたよ。
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