あまり堅く考えずに聴ける黒いジャズ
最近新譜を買っていないので新譜紹介ができません。これから2月末~3月は気になる新譜がたくさん出てくるので順次紹介していけるのではないかと思います。今日は過去にチェックしていおいたものをフォロー。
ドクター・ロニー・スミスの『ライズ・アップ』(2008年rec. PALMETTO-RECORDS)です。メンバーは、ドクター・ロニー・スミス(hammond org,vo)、ピーター・バーンスタイン(g)、ドナルド・ハリソン(as)、ハーリン・ライリー(ds)、追加ミュージシャン:ジョー・ローリー(vo)、ジェイムス・シップ(per)、マット・バリサリス(g)です。
時々黒いジャズが聴きたくなる病を発症する私(笑)。ディスクユニオンのレビューの”ドス黒い”と書かれていたのが気になってチェックしていました。そのディスクユニオンの通販に中古品があった(今もあります)ので他のと合わせて購入。合わせて購入すれば1枚あたりの送料増加分を減らせるわけですな。せこい(笑)。
メンバーも気になりました。元新伝承派のドナルド・ハリソンがいます。最近どんなアルトを吹いているのか聴きたかったのです。ギターのバーンスタインは安定したジャズ・ギターを弾くのでハズレはないでしょう。それにも増して”ドス黒さ”の根源であろうスミスのオルガンがどんなものなのか知りたかったのです。
スミスの曲が5曲、レノン・マッカートニーの曲やスタンダードなど4曲の計9曲をやっています。まっ、確かに黒いです。モロにゴスペルな曲なんかを聴いていると”ドス黒さ”は感じられるでしょう。でも何か足りないんですよね。緊張感があまりないんです。全てのジャズに緊張感を求める必要もないのでこれはこれで良いとは思います。
スミスの黒いオルガンが程よくルーズでスイートで心地良く。やっぱりこの人ってあんまり押しが強くないのねなハリソンのアルトが耳を通り過ぎていき、バーンスタインもそつなくギターを弾いていますね。盛り上がる場面もあるのですが、やっぱり全体がルーズに流れていってしまうようなところが無きにしも非ず。
私が勝手に期待した”ドス黒さ”とは違うのですが、黒いジャズとしては及第点+αとしておきましょう。私のようなジャズファンよりはむしろレアグルーヴとかのファンには受けるのかもしれません。
アルバム名:『RISE UP!』
メンバー:
DR.LONNIE SMITH(org,vo)
PETER BERNSTEIN(g)
DONALD HARRISON(as)
HERLIN RILEY(ds)
James Shipp(perc)
Matt Balistaris(g)
Jo Lawry(vo)
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