また真空管アンプを製作中
昨年夏から秋にかけ、長い間懸案だった真空管アンプを2台組み直しました。
1台目は6V6GTプッシュプルアンプ。
真空管にも拘って、6V6GTはオランダPOPE製、
前段6SL7GTには同等高信頼管6SU7WGTをおごってしまいました。
2台目は300Bシングルアンプ。
こちらは泣く子も黙るWeatan Erectoric 300B。
ただし98年の再生産品ですが。
2台ともほぼ満足がいく結果になったので一安心。
ところがまだ1台気になるアンプが残っていました。
6B4Gプッシュプルアンプです。
こちらはかなり古い真空管を使っていてレトロカッコイイ球なのですが、
規模が大きい割には出力がとれず、
直熱管のハムノイズが対策の割には残っていたり、
シャシーは何度も組み替えた果てのこのアンプなので、
余分な穴が開いてる始末。
音は気に入っていたのですが、その他がだんだん気になってきました。
一回り小型のアンプにしたいんですよね。
ということで、このアンプを解体して、次なるアンプに着手することに。
解体しないで次のアンプを作れば良いのかもしれませんが、
今も4台あって手に余る状況なのでもうアンプの数は増やさないことにします。
前から作りたかったアンプがあったのです。
6EM7/6EA7プッシュプルアンプです。
故浅野勇さん著「魅惑の真空管アンプ(復刻版)下巻」に掲載されています。
6B4Gと同じ3極管ですがこちらは傍熱管。
傍熱管なのでハムノイスが出にくいです。
6EM7が複合管なのでコンパクトなアンプを作れます。
電源規模は6B4Gより一回り小さくて、同じくらいの出力が確保できるのも魅力。
さあ、いざ製作だ!
今回も手持ち部品をできるだけ活用。
足りない部品は全てネット通販で入手しました。
今までは一度くらい秋葉原に行っていたのに、とうとう行かずに作ります。
最初の難関はシャーシの穴加工。
特に電源トランスの角穴には参ります。
今回は加工工程を書きます。
左から右へと加工します。
最初ドリルでふちに沿って穴を開け、 ニッパで穴をつなぎ、
最後はヤスリで根性入れて”ゴシゴシ、ゴシゴシ”と削ります。
手が疲れるので途中休憩しながら1時間半ほどかかってしまいました。
2mmのアルミ板はなかなか手強いですぞ。
ほんと、これが嫌でシャーシ加工に着手できなかったりします。
さて、シャーシ加工が終了し、部品を搭載したところで
真空管も挿して外観チェ~ック!
基本、6V6GTプッシュプルと同じ配列。
今回は更に煮詰め、ミリ単位で調整しなおしました。
球が小ぶりで、出力トランスも小ぶりで安価なものにしたので可愛い?
後は配線をシコシコしていけば完成です。
配線作業は結構楽しいから好きです。
音はどうなるでしょうか?
完成までワクワクしながら楽しいひと時が過ごせます。
続きはアンプが完成したら報告します。
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