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これは妙に記憶に残っている。

あと2枚新譜紹介しなければならないのですが、気分がのらない最近。
今日は適当に1枚。

P6 ステップス(アヘッド)『ステップ・バイ・ステップ』(1980年rec. 日本コロンビア)です。メンバーは、マイク・ブレッカー(ts)、スティーヴ・ガッド(ds)、エディ・ゴメス(b)、ドン・グロルニック(p)、マイク・マイニエリ(vib)です。ジャズ・フュージョンの精鋭メンバー集結。ステップスって日本ではかなり人気があったんですよね。このグループはフュージョンの嵐が吹きすさんだ後の、フュージョンサイドからのジャズのメインストリーム回帰への回答だったと思います。

なんで今日紹介しようと思ったかというと、大学の生協でこれを売っていて、ジャズを聴き始めた私は何度も買おうと思いつつ在学時にとうとう買わなかったという思い出があるからです。当時生協のジャズコーナーを何度もチェックした記憶が残っています。でもレコードを買うのはもっぱら例の「サンリン」(来年1月閉店)だったので、生協ではチェックのみ。当時の私はマイルスとウェザー・リポートにぞっこんだったので、ステップスにはどうも触手が伸びなかったのです。

その後ステップスを買うことになりますが、最初に買ったのは『パラドックス』のCD(レコードに買い換え)。今ではデビュー・アルバムから『マグネティック』までをレコードで、『N.Y.C.』のCDを持っています。マイケルが抜けて面白くなくなったため、それ以降は聴いていません。後に出た『ライブ・イン・トーキョー1986』も持っています。

最初はアコースティック・バンドでしたが途中からエレクトリックを取り入れましたね。グループ名も同じ名前のロック・バンドがあるとかで途中から”ステップス・アヘッド”に変更しました。メンバーも何度か入れ替わりましたね。このアルバムのメンバーの2人、マイケルとドン・グロルニックは既に亡くなってしまったというのが残念です。このレコードが発売されてからもう30年も過ぎてしまいました。時の流れを感じます。

テクニカルで小気味良いミディアム/アップ・テンポの演奏と歌心を感じるバラード演奏の2面作戦というのが特徴でしょうか。バラードにおいては、マイケル、マイニエリ、ドングロ、なかなかロマンティックで哀愁もあるソロを聴かせてくれます。マイケル、マイニエリ、皆ジャズをやっていると思いますが、同時にフュージョンもやっていたのでピュアなジャズ・ファンからは反発もあったように記憶しています。ガッドのドラミングにジャズのスイング感が乏しかったり8ビートをやっていたりするところにも違和感があったんでしょうね。

ステップスは今時クオシモードなんかよりはよっぽどジャズです。ガッドのドラミングについては、私の場合チック・コリアの『スリー・カルテッツ』や『フレンズ『で聴きまくっていました。で、それほど違和感は感じなかったです。ジャズを聴く前はロック・ポップスを聴いていたので、こういう4ビートもありだと思っていました。この人はパタパタしたリズムを叩きますよね。独特です。

ただしガットが参加したマンハッタン・ジャズ・クインテットの4ビート。これは気持ち悪かったです。何でだろう?シンバル・レガートからはじまってマッチしないんですよね。聴き慣れたスタンダードをやったからでしょうか?考察はしていませんがとにかくよろしくないのです。それでも2作目『枯葉』はそうでもなかったのでこれも不思議。マンハッタン・ジャズ・クインテットは2枚買って終了。その後だいぶ経ってアンディ・スニッツァー加入後の2枚買って1枚をディスクユニオンに売って現代に至ります。

だいぶ話が横道にそれてしまいました。このアルバムの話に戻りますが、メンバーの音楽性や技術が揃った良い演奏を聴かせていると思います。そして意外と奇をてらったところはなく落ち着いた仕上がりになっています。こういう感じのもののほうが実は長く聴いても飽きなかったりするんです。なかなか良いですよ。ガッド得意のサンバ調リズムが心地良い《ブレット・トレイン》が私好み。マイニエリ、マイケルが”ピチピチ”跳ねています。

このアルバム、たまに取り出して聴きたくなる1枚です。

アルバム名:『STEP BY STEP』
メンバー:
Mike Brecker(ts)
Steve Gadd(ds)
Eddie Gomez(b)
Don Grolnick(p)
Mike Mainieri(vib)

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