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酒井俊×スガダイローDUOを観てきました。

久しぶりに甲府「桜座」でライブを観てきました。酒井俊×スガダイローDUOです。今年は「甲府JAZZストリート」に行かなかったので、桜座には3ヵ月ぶりくらいに行くことになりました。スガダイローさんが来るということで楽しみでした。酒井俊さんは今回初めて観ます。前から気になっていたのでこちらも楽しみでした。

P19_3 今回はうっかりデジカメを持っていくのを忘れてしまいました。ということで桜座のフリーペーパー からコピーさせていただきました。”スガダイロウ”ではなくて”スガダイロー”なんですけど・・・(涙)。

さて、今回は早い時間に始まることをちゃんとチェックしていきましたよ。リハーサルが長引いたみたいで開演時間は30分ほど遅延。最近は知り合いの方が増えたし、ライブを仕切る龍野(怪物)さんともお話ししながら開演を待ちました。

お2人がステージに登場。酒井さんの詩の朗読から始まります。これはかなりアートな感じなのかな~。なんて思いながら聴きました。しばらくしてメロディーが始まり歌になります。かなり濃いムード。酒井さんの振る舞いは演劇をしているようにも見えます。歩いたり体を振ったりしながら自由に歌を進めていきます。スガさんはそんな酒井さんを注意深く見聴きしながらピアノで伴奏をしていきます。スガさんが寄り添っていく感じです。もちろん寄り添うだけでなくそこにはスガさんの主張も織り交ぜられていきます。

1stステージの中盤、マリリン・モンローが海岸に寝そべって好きなサラ・ボーンの歌《ラブ・ミー・テンダー》をラジオから聴いているところを思い浮かべて聴いてほしいというのがあり、ラジオの雰囲気を出すために小型メガフォンを使って歌う演出が面白かったです。歌終盤にはピアノのソロのバックでメガフォンを使ってパトカーサイレンが遠くで鳴っているような演出をしたのですが、2個あったメガフォンのサイレン音に違いがあったらしく、歌が終わったあと「サイレン音が違う。」と子供のように無邪気に笑う酒井さんがとてもチャーミングでした。

1stステージのラストは《ナーダム》。渋さ知らズの演目でも有名な、アルトサックス奏者林栄一さんの曲ですね。この曲に酒井さんが歌詞をつけて歌いました。この元気がよく哀愁もある曲が私は好きですが、お2人がダイナミックに盛り上げていく様は痛快。ここまで聴いてきて酒井さんのキャラクターが分かりました。ファンキーなのです(笑)。演奏そのものはファンクではないですよ。雰囲気がファンキー。私が思い浮かべるのはジェームス・ブラウンやティナ・ターナー。濃い感じですね。そして最初に感じたアートというよりはエンターテインメントなのです。楽しい。拍手!

奔放にして天然な酒井さんなので、スガさんが探りながらレスポンスしていく様子も分かり、お2人の間に流れる空気がその場で作られていくのを面白く観ました。でもスガさんは場に流されるようなことはなく、きちんと演奏をまとめ上げていきます。相手に合わせつつ自分の個性も入れ、目指すクオリティーは安易に譲らない姿勢。職人気質でもあると推察しました。ピアノはいい音で伸びやかに鳴っているし、抜群にノリの良いリズムとそれを微妙に揺らして違和感を混ぜ込む遊び心。気持ち良かったです。

2ndセットはスタンダードのメドレーから、マイ・ファニー・バレンタインともう1曲はなんでしたっけ?失念。これも独特でした。酒井さんの世界。中盤の《寿限無》がユニークでした。山下洋輔さんの曲も有名ですが、こちらはスガさん作曲。1フレーズだけ山下版から借りてきているそうです。スガさんの新譜『スガダイローの肖像・弐』に入っています。アルバムではトニー・チャンティさんが歌っています。上記アルバムを聴いた酒井さんが気に入って今回の演奏になったそうです。歌詞が間違っているところもあったようですがご愛嬌。間に”外郎売”のセリフを入れていたのがいい感じにマッチして、酒井流のユニークな《寿限無》になっていました。独特な詩をつけた和製《カルメン》も面白かったです。

アンコールでは、大津波で亡くなられた人へ思いを馳せ、被災者への応援歌であると酒井さんがMCしてから《満月の夕》を元気よくファンキーに歌って終了。MCにしても歌にしても色々な人生経験から得られたであろう深さが酒井さんにはあるのですが、決して重くなく思わず微笑みたくなるキャラに私は惹かれてしまいました。

ピアノの上に置かれた楽譜が振動で演奏中ハラリと舞っても、それが演出のように見えてしまうというステージは素敵でしたよ。お2人のデュオは今回で3回目なのだそうですが、そこにある初々しさが魅力的で、これから回を重ねたとしても失ってほしくないと思いました。

P20 ライブ終了後、スガさんに新譜のことや諸々を質問。内容については書きませんが色々分かって面白かったです。快くお答え下さり感謝。そして『スガダイローの肖像・弐』にサインをしていたきました。その後スガさんと酒井さんと桜座スタッフの皆さんと一緒にお話させていただいたので楽しかったです。

最近スタッフの方が増えたのでどうしてかと思ったら、音声と映像の勉強をされている若い方達でした。桜座という空間を生かし、そこからいろいろなものを発信していこうと考えているそうなのでエールを送りたいです。最近Ustreamで配信もしていますしね。龍野さんからジャズへの思いやライブを作る裏方スタッフの皆さんの戦いぶりもお聞きすることができ、こういう形でライブをきちんと見せてくれる桜座は貴重な存在だと思います。音響と舞台照明は最高ですよ。近くにこんなところがあるのは幸せだと思います。

来年、酒井俊さんと今堀恒雄[(ギター)さんとのDUOがあるそうなので是非観たいと思っています。スガさんとのDUOとはまた違った感じなのだそうです。それから来年こそ、ベルベットサンなりピットインなりへスガさんを観にいきたいと思います。そうそう、来年は「甲府JAZZストリート」にスガさんが来てくれると嬉しいんですけどね。

ライブだけではなくアフターアワーズまで楽しんでしまいました。
皆さんありがとうございました!!

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