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渋~い味わいを放つギター・トリオ

ディスクユニオンの「秋に聴くギター」とか何とかいう特集で買った1枚。ギターリストのアルバムが何枚か紹介されていた中で、最後に取り上げられていたアルバムです。

P121 パブロ・ボブロウィッキ『サザン・ブルー』(2009年rec. RED)です。メンバーは、パブロ・ボブロウィッキ(g)、ベン・ストリート(b)、ペピ・タヴェイラ(ds)です。ポブロウィッキはアルゼンチンのギタリストらしいです。ドラマーもアルゼンチンの方なのでしょうか?ベン・ストリートはNYで活躍するベーシストなので皆さんご存じでしょう。ポブロウィッキの要望で共演がかなったとか。

ディスクユニオンの紹介文では、ギターの音が間接音とピックアップの音を混ぜたもので、1mくらい前で弾いている感じがすると書かれていました。ジョン・スコフィールドのような癖のあるフレーズで、どこまでも単音で勝負するようなギタリストだというようなことも書かれていました。聴くほどに味わいが増す1枚なんだとか。試聴してみると確かにそんな感じだったので気に入って購入。

聴いてみれば上記の紹介文どおりでした。独特のフレージングでじわじわと染み込んで来るギターを弾いています。適度に残響音を混ぜた録音はギターだけでなく、ドラムもいい感じに響かせてくれていますね。スタンダードと南米の曲を集めて収録。

2曲の自作曲の他、スタンダードはパーカーの《バルバドス》、エリントンの《コットン・テイル》《Cジャム・ブルース》、モンクの《リズマニング》、ピアソンの《アイドル・モーメンツ》などを演奏。冒頭の自作曲《SOS BOS ?》を聴いて、これは《オール・ザ・シングス・ユー・アー》のコード進行を元にしているだろうと思ったらやっぱりそうでした。

独特のフレージングですけれどジョンスコほど癖はなく、アルゼンチン人故なのか?哀愁漂うところが正に ”秋に聴くギター” といった風情です。ストリートのベースもギターを邪魔することなく寄り添って味わいを増しています。ドラムは適度に元気が良いので、暗めのギターを程よく盛り立てて、絶妙な湯加減にしてくれています。

アップテンポで演奏される《リズマニング》はモンクの独特な世界とグッド・マッチ。それに続く《アイドル・モーメンツ》はかなりのスロー・テンポ。一音一音を噛みしめるように弾いていくと何とも言えない哀愁が立ち込めます。テクニックもあるのですがそれに流されず、メロディーを大切にして自分の世界をプレゼンする素敵なギタリストです。

ストリートのベース・ソロ、タヴェイラのドラム・ソロも何曲かに入っていて、曲が単調にならないようにしているとともに、アルバムの味わいに深みを加えることに貢献しています。

秋だけでなく何度も聴きたくなるような味わいを持つアルバム。

アルバム名:『SOUTHERN BLUE』
メンバー:
Pablo Bobrowicky(g)
Ben Street(b)
Pepi Taveira(ds)

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