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グルーヴィーなギター

今日は新譜紹介です。この新譜は私が徘徊するジャズブロガーが次々レビューをUPしている注目盤です。

P95 パット・マルティーノ・カルテット『アンディナイアブル ライヴ・アット・ブルースス・アレイ』(2009年rec. HIGHNOTE)です。メンバーは、パット・マルティーノ(g)、エリック・アレキサンダー(ts)、トニー・モナコ(org)、ジェフ・”テイン”・ワッツ(ds)です。ブルース・アレイでの白熱のライヴが収録されています。お客さんの盛り上がりっぷりが凄いです。

私がパット・マルティーノに開眼したのは、後藤雅洋さん著「ジャズ選曲指南」を読んだ時です。掲載されていたアルバム『ライヴ・アット・ヨシズ』を聴いて、そのレビューを読んで、マルティーノの良さが分かったのです。その良さはギターの音の粒立ち、パチンコ玉のようにきれいに揃っているのです。そしてその揃った音で奏でられるシーケンシャルなフレージング。これを聴いていると快感に誘われます。

そしてその快感が最高に極まるのがアルバム『ライヴ』。このアルバムを知ったのもやっぱり後藤雅洋さん著「ジャズ・レーベル完全入門」。なので私のマルティーノ好きは後藤さんによって導き出されたのでした。感謝!さて、このアルバムB面ラストの《サニー》が凄い!もう怒涛の粒ぞろい音シーケンシャル・フレージング攻撃が、正に機関銃の如く私の胸を貫きます。最後にはトランス状態になりますよ。このハイテク・ギター・ソロ。絶対必聴です!

このアルバムにもそんなマルティーノを期待して買いました。期待は見事にかなえられました。年をとっても相変わらずのマルティーノ。冒頭の《ラン・イヤーズ》からマルティーノ節全開ですね。3分20秒あたりに登場するお得意フレーズが好きです。リムスキー・コルサコフの《熊蜂の飛行》に似たメロディー。良く聴くとこのフレーズが色んな曲に出てきます。さりげなくオクターブ奏法も入れているのがカッコイイ。

今回のアルバムではミディアム・テンポの曲が多く、そんなマルティーノ節によって醸し出される抜群のグルーヴ感が一番の聴きどころになっています。会場のお客さんもそれは承知の上、マルティーノのソロの後ろでは手拍子や掛け声が多数入り、お客さんの興奮が手に取るように分かります。このギターは聴く人をある種トランス状態にします。

共演するテナーのエリックも好演。この場の雰囲気に合った熱いテナーを吹いています。マルティーノにエリック、白人なんですけどサウンドは黒いですよね。そしてオルガンのモナコも黒いグルーヴに溢れているんですが、やっぱり白人です。この黒さが私にはたまりません。白人だから・・・とかはあまり関係ないですね。

難しいことはやらないけれど、ジェフ・ワッツの熱いグルーヴがこの黒いサウンドにかなり貢献していることは言うまでもありません。そして私はモナコのベースラインがいいと思います。シュワシュワのオルガン音がスウィートな黒さを出しているのは言うまでもないのですが、それにも増してベースがマルティーノのギターと程よく絡んでコクを生み出しています。このコクがまた黒さに貢献してしまうというわけです。

グルーヴと黒さにおいて第1級のジャズがここにあります。会場の盛り上がり、スモーキーな雰囲気をよく捉えた録音、実にジャズですな~ぁ。よろしい(笑)!

アルバム名:『Undenaiable』
メンバー:
Pat Martino(g)
Eric Alexander(ts)
Tony Monaco(org)
Jeff 'Tain' Watts(ds)

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ジャズ・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

いっきさま、、なんだか、お久しぶりです。
実は、トラバしようかなぁ、、と、尋ねて来たら、、あまりに違う話題で盛り上がっていて、なんだか、、コメントできなかったのです。(笑)


これ、いいですよね。
こういう、ストレートな熱さ。
確かに、マルティーノの音は、その性格のように綺麗に並んでいます。でも、四角四面な感じがしないのが好き。

トラバありがとうございました。

投稿: Suzuck | 2011年11月 2日 (水) 18時34分

Suzuckさま

こんばんは。
お久しぶりです。

>実は、トラバしようかなぁ、、と、尋ねて来たら、、あまりに違う話題で盛り上がっていて、なんだか、、コメントできなかったのです。(笑)

あらまあ、そうだったんですか。
遠慮なくトラバしてくだされば良かったのに。

>これ、いいですよね。
>こういう、ストレートな熱さ。

はいっ、この熱さが気に入っています。

>確かに、マルティーノの音は、その性格のように綺麗に並んでいます。でも、四角四面な感じがしないのが好き。

四角四面な感じはないですよね。
奇麗に並んだ音は快感そのものです。

>トラバありがとうございました。

どういたしまして。

投稿: いっき | 2011年11月 2日 (水) 19時34分

再配達にまいりましたぁ!
って、届いたかな?

投稿: Suzuck | 2011年11月 4日 (金) 18時25分

Suzuckさま

無事届きました。
ありがとうございます。

投稿: いっき | 2011年11月 4日 (金) 20時05分

ストレートでシンプルな曲で弾きまくるパット・マルティーノの演奏は、さすがベテランだな、という貫録がありました。数か所、執拗なまでに同じフレーズを繰り返す場面がありましたけど、やはり彼らしいスゴさだな、と思いました。愛聴盤になりそうです。

TBさせていただきます。

投稿: 910 | 2011年11月16日 (水) 17時32分

910さん

こんばんは。
そうですね。
ベテランならではの貫録がありますね。
確かに執拗なまでに同じフレーズを繰り返す場面もありました。
凄いと思いますし、エンターテインメントという部分も意識したステージングなのだろうと思います。
このアルバムいいですよね。

トラバありがとうございました。
私からもトラバさせていただきます。

投稿: いっき | 2011年11月16日 (水) 23時05分

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パットマルティーノは、Live at Yoshi's / Pat Martino [続きを読む]

受信: 2011年11月 4日 (金) 17時59分

» Undeniable - Live At Blues Alley/Pat Martino Quartet [ジャズCDの個人ページBlog]
パット・マルティーノの新作ライヴですが、届いてから1カ月以上経ってから聴くことに [続きを読む]

受信: 2011年11月16日 (水) 17時29分

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