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黒さとスモーキーな感じがなかなか良い。

そろそろジャズネタにしないと、読者のみなさんは呆れて私のブログを見てくれなくなっちゃいますよね(笑)。今日はディスクユニオン通販限定特価で買った1枚です。昨年ディスクユニオンのホームページでチェックしておいたのが安くなっていたので買いました。

P79 ジョー・チェンバース『ホレス・トゥ・マックス』(2009年rec. SAVANT RECORDS)です。メンバーは、ジョー・チェンバース(ds,vib,marimba)、エリック・アレキサンダー(ts)、ザヴィアー・デイヴィス(p)、ドゥェイン・ブルーノ(b)、スティーヴ・ベリーオス(per,ds)、ニコル・グゥイランド(vo)2曲のみ、ヘレン・サング(p)1曲のみ、リッチー。グード(b)1曲のみ、です。ジャケットだけ見るとまるでブルーノート。しかし新譜です。このSAVANTというレーベルのアルバムは何枚か持っていますが、渋めのオーソドックスなジャズを聴かせてくれるレーベルのようです。

今回はエリック・アレキサンダー買い。時々エリックのテナーが聴きたくなります。で、ディスクユニオンのサイトで視聴したらなかなかいい感じだったのでセールということもあり購入しました。ジョー・チェンバースってもうかなりの歳ですよね。ウェイン・ショーターのブルーノート盤『アダムズ・アップル』でドラムを叩いていました。他にもブルーノトのアルバムに多数参加しています。

今回はドラムだけでなく、曲によってはヴァイブラフォンやマリンバを叩いているのがポイントです。タイトルから分かるようにホレス・シルバーやマックス・ローチの曲をメインに演奏し、そこにウェイン・ショーターの《ウォーター・ベイビーズ》、モンクの《エヴィデンス》、そしてマーカス・ミラーの《ポーシア》までやっています。ラストの曲のみチェンバースのオリジナル。

オープニングは《アジアティク・レイズ(ロータス・ブロサム)》。黒くて渋いです。エリックのテナーがダークに迫ってくる演奏。デイヴィスのピアノもブルーノのベースもしっかり腰を据えた演奏をしています。エリックもデイヴィスも白人ですがチェンバース効果なのかしっかり黒いジャズをやっています。

続く曲ではヴァイブに専念。シルバーの《ECAROH》をスロー・テンポでレイジーに演奏。途中テンポを速めたりしてヴァイブを主体に聴かせます。エリックがかなり落ち着いてテナーを聴かせくれるあたりは、いつもと違うような気もします。かなりアダルトに迫ってくるんです。このアルバムは全てチェンバースがアレンジしているのですが、アレンジもなかなか素敵です。私はこの曲が好きです。

次のローチの《マン・フロム・サウス・アフリカ》はコンガが入ってアフリカンに黒く。躍動的なミディアム・テンポのアフリカン・リズムが素敵です。最後のテーマではまたヴァイブを披露。続くローチの《メンダシティー》では黒い女性ボーカルが登場。ボーカルのバックに入るヴァイブはねっとりからみつきます。ボーカルの後を受けるエリックも真っ黒け。その後にドラム・ソロを持ってくるあたりがなかなか面白いと思います。そこで終わらずもう一度ボーカルが歌い上げて終了。

で、マーカス・ミラーの《ポーシア》。エリックのテナーがこの美しいバラードメロディーを歌い上げます。バックにはヴァイブも入り。アドリブはチェンバースのマリンバから。このマリンバがマーカスのバスクラリネットにも似て、スモーキーさを演出しているように感じます。続くデイヴィスのピアノ・ソロは美しく。ラストはエリックがほんの少しソロをとってテーマへ。アレンジがなかなか素敵なのでした。この曲を選ぶチェンバースのセンスが気に入りました。

その後、ショーターのとぼけたテイストの曲《ウォーター・ベイビーズ》、ボーカル入りでローチの《ロンサム・ラバー》、モンクの《エヴィデンス》をストレート・アヘッドにと、渋い選曲と黒くてスモーキーな演奏が続いていきます。ラストはこのアルバム唯一のチェンバース・オリジナルで《AFREEKA》。Africaを文字っていると思うのですが、文字通りアフリカンなリズムの上でヴァイブとマリンバの饗宴(たぶん多重録音)が繰り広げられます。

このアルバムは全体を通して渋くて黒いところが私のお気に入りです。お目当てのエリックの大活躍はなかったのですが、この黒いテイストの前にはどうでも良くなりました。

アルバム名:『HORACE TO MAX』
メンバー:
Joe Chambers(ds, vib, marimba)
Eric Alexander(ts)
Xavier Davis(p)except track 7
Dwayne Burno(b) except track 7
Steve Berrios(per, ds)
Nicole Guiland(vo) track 4 & 7
Helen Sung(p) track 7 only
Richie Goode(b) track 7 only

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