たまにはジャズボーカルも聴きます。
ほとんどジャズ・ボーカルは聴きませんが、一応定番ものは少しずつ買って聴くようにしています。一方、最近の美人女性ジャズ・ボーカルはほとんど聴きません。で、この前買ってきたのがこれ。
カーメン・マクレーの『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック』(1972年rec. ATLANTIC)です。メンバーは、カーメン・マクレー(vo,p)、ジョー・パス(g)、ジミー・ロウルス(p)、チャック・ドマニコ(b)、チャック・フローレス(ds)です。2曲でカーメンがピアノを弾いています。
これはディスクユニオンJazzTOKYOで買いました。この中古レコードは安いんですよ。いつも安く売られているので買おうと思いつつ、また後でいいやと思って何年かが過ぎ去ってしまいました(笑)。前回上京した折にとうとう買いました。¥300也。2枚組みの盤質Aですよ。何でこんなに安すいんでしょう。不人気盤なんでしょうね。
麗しいジャケットやらなんやらで一部のマニア間で高値がつくレコードがある一方、こういうまっとうな定番レコードが軽視されてしまう今日この頃。そういえば誰かが「エラ、サラ、カーメンがジャズ・ボーカルとして持てはやされるが聴きたくない。」とか言ってましたね(笑)。女性ジャズ・ボーカルって何なんでしょう?現代ジャズ需要の歪みのひとつなんでしょう。
このアルバムはクラブ「ダンテ」でのライブ録音です。歌の間に軽いトークがあって、とても和やかな良い雰囲気が漂っています。王道ジャズボーカルだと思います。こんな風に小粋にジャズを歌えるカーメン、私は格好いいと思います。
バックもいいですよね。ジョー・パスだけをバックに歌を歌う曲もあるのですがこれがまた何とも粋です。自身も渋い歌を歌うジミー・ロウルスが心得た歌伴ピアノを弾いています。こんなライブを観てみたいものです。バーボンでもゆっくり傾けながら聴けば最高でしょう。ジャズのエンターテインメント性とアート性が上手く両立しています。
レコードプレーヤーを持っているならこのアルバムは買いです。
日本盤中古レコードはとにかく安いです。
Amazonのレビューに”「歌」とは思わない。”なんて酷評している方がいますね。
人それぞれだと思います。
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