今日はドナルド・バード
今日はドナルド・バードでもいってみましょう。
ドナルド・バードの『フェエゴ』(1959年rec. BLUE NOTE)です。メンバーは、ドナルド・バード(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、デューク・ピアソン(p)、ダグ・ワトキンス(b)、レックス・ハンフリース(ds)です。これは最初、OJC盤CDを買ったのですが、その後オリジナル盤に買い換えました。
disclandJAROの通販で入手。ステレオ、NEW YORK、溝なし、RVG STEREO刻印。コンディションN-。ステレオ盤なのでそれほど高くなかったです。モノラル盤は凄く高いんでしょうから、私にはこれで十分。
これはA面1曲目、タイトル曲《フェエゴ》で決まりでしょう。何か大げさな感じの曲で、聴いていると妙に高揚します。熱いんですよね。ハンフリースの”ゴロンゴロン”と鳴るドラミングが気分を煽り立てます。バードのトランペットって意外と特徴が掴みにくいと思います。何度も聴いているのに耳が悪い私には特徴が抽出できません。ストレートで癖がないのが良さだと思っています。
相棒は癖ありまくりのマクリーン。この人は誰とやっても、いつでもどこでもマクリーン。一音吹けばジャジーな気分が嫌がうえにも高まろうというものです。ピアノはちょっとおしゃれなピアソンなのですが、ここでは比較的ブルージーに手堅く弾いていると思います。ワトキンスのベースは強靭ですね。しっかり土台を支えていて気持ち良いです。ハンフリーズは《フェエゴ》のテーマ部同様、隙あらば”ゴロンゴロン”煽っているのが痛快です。
A面2曲目《バップ・ア・ループ》はアップテンポでバピッシュに飛ばし、A面3曲目《ファンキー・ママ》はブルースをじっくり聴かせます。何の細工もないですが、こういうブルースの味わいが「ジャズっていいな~。」と思わせます。ワトキンスの重いベースが心地よいです。
B面1曲目《ロー・ライフ》は《ブルース・マーチ》に似た感じの曲。この曲の哀愁感は《クール・ストラッティン》にも通じます。マイナーブルース?マクリーンにこういうのをやらせると特に嵌ります。バードも良いソロをとっています。こういうのを聴くと「ジャズはテーマ(メロディー)だ!」という意見も分かるのです。ミドルテンポで快調に。
B面2曲目《ラメント》は、出だしのハンフリースの”ゴロンゴロン“ドラムからスピリチュアルな感じですが、そのあとはスタイリッシュな感じになります。新主流派的。私はこういうサウンドが好きです。ピアソンのハーモニー感覚が生きる曲です。気分を良くしているとB面3曲目《エイメン》。ゴスペル調の能天気でちょっと野暮ったい曲です(笑)。ラストがこれではちょっと力が抜けますがこれもありでしょう。
全曲バードが作曲。色々なテイストを持った曲を書くあたりなかなか作曲の才がある人だと思います。私的には好き/嫌いが分かれますが。
新譜も良いのですが、ブルーノートの定番もまた良し。
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本日はジャズ喫茶「いーぐる」のヒップホップの特集に行きます。
「新宿中古CD、レコード大特価市」も覗いてみることにしましょう。
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