6V6プッシュプルアンプ製作(シャーシ加工編)
今日はオーディオ・ネタです。
6V6プッシュプルアンプを製作することにしました。これで3回目です。
1回目はかなりいい感じの音だったのですが、シャーシが大き過ぎるのが気に入らず解体。2回目はオークションでナショナルの昔の出力トランスを落札して、これを生かすために製作。これはハム雑音が取りきれず、濃い音でしたけれどいまひとつ抜けの悪い音で不満でした。デザインとかシャーシとか色々細かいところに不満があったため先々月とうとう解体。今回はそれを作り直そうというわけです。
使う部品は異なりますが、回路は1回目のものを採用することにしました。この回路が私の気に入った音を出していたと思えるからです。那須好男さんが16年前にラジオ技術誌に掲載したもので、増幅回路はそのままにして電源回路を少し変更しました。ポイントは出力管のカソードフィードバック。
ということで製作に着手。まずは難題のシャーシの穴あけ加工から始めなければなりません。それには穴あけの図面を作成しなければなりません。
シャーシ加工からアンプを作るのは6年ぶりくらいです。要領を思い出しながら、部品寸法を実測して図面を作りました。見た目のデザイン、電気的な部品の配列、部品間の干渉、配線やシャーシ内の部品の取り付けやすさなどを頭の中でイメージしながら作ります。これは初めてする人には難しいことです。私の場合は何台もシャーシを作ったので、押さえるべきポイントはだいたい分かっています。その経験を基に作った図面がこれらです。
穴あけはドリルで行いますので、その中心点が分かればO.K.
なので丸穴は適当に書いてあります。
図面をシャーシに貼り付けます。
今回使うシャーシは上部パネルと枠が分離するので、分離してから加工を行います。
上部パネルへ加工図を貼り付けます。(分かりにくですが貼った写真です。)
この図の上からセンタポンチで印を付けていきます。
上部パネルはこうなります。大きい丸穴を開ける部分には×印を書きました。
枠の前後はこうなります。上下左右を間違えないように印をつけました。
前後で逆さまに加工してしまったりするとどうにもなりませんからね。
ここからが大変です。電源スイッチやヒューズやコネクタなどの穴は、少し小さめの穴をあけて現物合わせでリーマーを使って広げます。大きい丸穴はホールソーを使うので比較的簡単。一番苦労するのは電源トランスの四角穴。私の場合は端に沿って8mmくらいのドリルで穴をたくさん並べてあけ、ニッパで切りつないで抜きます。その後はヤスリでひたすら削ります。根性と力がいる作業です。
上部パネルはこんな感じに出来上がりました。まあままきれいでしょ。1ヶ所穴の位置を間違えました。5mmくらいずれていました。でもあまり影響はなく見た目がちょっと悪くなるだけなのでO.K.。いつもやってしまうのですが、今回もバリを取るときにヤスリで線傷を付けてしまいました(涙)。ネジ穴の修正もあります。
ここまでくるとひと安心。使い終わったドリルなどには日曜大工油を塗ってから保管します。工具類をメンテナンスすることも大事です。
今回はここでおしまい。次はシャーシへ部品を取り付けます。のんびりやりますので製作の進捗に合わせて順次ブログにUPしていきます。
モノを作るのって楽しいですよね。
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