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メセニーの新譜も書いておかないとね。

最近ブログに何を書こうかと悩むことが多くなってます。どうしてもこれが書きたいというのがありません。いやっ、あるにはあるのですが、書こうと思うとめんどうになってしまったりする自分がいます。とういことで、今日は今更のメセニー新譜。

P19 パット・メセニー『ホワッツ・イット・オール・アバウト』(2011年rec. NONSUCH)です。メンバーは、パット・メセニー(BARITON GUITAR,.42-STEING GUITAR,6-STRING GUITAR,NYRON-STRING GUITAR)です。メセニーのソロですね。メインはバリトン・ギターで、3曲のみはそれぞれ別のギターを弾いています。

まず選曲に触れないとまずいんでしょうね。メセニーが若いころ聴いてきた曲をやっているらしいのですが、いきなりサイモン&ガーファンクルの《サウンド・オブ・サイレンス》なんで、かなりベタな選曲なのだろうと分かります。ジャズ喫茶「いーぐる」の打ち上げでこのアルバムの話が出た時に、Y.N.さんがヴィーナス・レコードみたいな選曲だと笑っていました。そう言われてみれば確かにそんな感じです(笑)。

でも、メセニー、選曲はベタでも演奏は一筋縄ではいきません。1曲目の《ザ・サウンド・オブ・サイレンス》は42弦ギターを弾いています。私にはその高音が琴のように聴こえ、イメージとしては東洋風なのです。ベース弦はまさにベースの音、ジャランとコードを弾くとギターの音になり、まるで3つの楽器を3人が弾いているように聴こえます。でもソロなんですよ。さすがはギター小僧メセニー。選曲はベタでもそこにテクニックを生かした独自の世界を持ち込んでいるのです。こういう曲を1曲目に持ってくるあたりにメセニーらしさを感じます。

それは4曲目の《パイライン》にしてもしかり。ベンチャーズの”テケテケテケテケ”を、6弦ギター(普通のクラシック・ギター?)を使って、スパニッシュに弾くんです。ベンチャーズの曲をスパニッシュに弾くのなんてメセニーくらいしかいないでしょうね。最初の”ジャラン”を聴いた瞬間、山口百恵の《秋桜(コスモス)》かと思いました(分かる人には分かると思います。笑)。これを聴くとよく分かりますが、メセニーってやっぱりギターが上手いのでした。

続く5曲目《イパネマの娘》をここまで間を生かして弾くのも珍しいと思います。2分くらい行ったところの長めの無音。メセニーがどこかへ行ってしまったのかと思いました(笑)。この美メロ曲の音数を絞りに絞って解体して別な美世界として聴かせるメセニー。面白いと思います。

その他の曲はメロディーを生かして聴かせてくれます。私はメセニーの普通の曲解釈での演奏は好きです。温かみがありますからね。ほどほどの哀愁感も好印象です。どっぷり甘くならないところがいいんですよ。そういう演奏の中では《アルフィー》がお気に入り。それは私がバカラックのこの曲を大好きだからに他なりません。メロディーを素直に聴かせるものの好き嫌いは、結局曲の好き嫌いになってしまうだろうと思います。現曲はよくしらないんですが《ベッチャ・バイ・ゴリー・ワウ》も好きになりました。

ラストはレノン・マッカートニーの《アンド・アイ・ラブ・ハー》。ベタな曲に始まりベタな曲で終わります。でもこちらはナイロン弦ギターで、普通のメロディー解釈でした。私の思い込みなのでしょうが、ハープっぽく聴こえる瞬間があります。琴で始まりハープで終わる。メセニーさん、やっぱり一筋縄ではいきません。

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