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彼らならではの世界観を聴く音楽

ディスクユニオンのアウトレットで買った1枚。評価が賛否両論あったので買いそびれていたアルバムです。

P20 ザ・クローディア・クインテット『ロイヤル・トースト』(2009年rec. CUNEIFORM RECORDS)です。メンバーは、クローディア・クインテット:ジョン・ホレンベック(ds,per)、テッド・ライクマン(acc)、クリス・スピード(cl,ts)、マット・モラン(vib)、ドリュー・グレス(b)、+ゲイリー・ヴァセーシ(p,acc1曲)です。今回はクローディア・クインテットにヴァセーシが加わっています。

このアルバムは com-post のクロスレビューで賛否が分かれていたので、買おうと思ったけれど結局買うのを見合わせていました。それがディスクユニオンで安く売っていたので買うことにしたわけです。アウトレットは安く買えて良いのですが、自分が推薦していたアルバムを多々みつけたりするとガッカリします。まっ、私が聴いているのは結構マニアックなものが多いので、一般受けしないのはやむを得ないところです。

さて、このアルバムですが、基本的にはホレンベックが作曲しています。面白いのはところどころにメンバー全員の短いイントロが各々1曲ずつ計5曲入っているところですね。ここにあるのはクローディア・クインテット(ホレンベック)の世界観。作曲部分が多いとか、黒くないとか、ジャズっぽくないとか、そんなことを言ってもしかたないと思います。このグループの世界観に共感できるかできないかが評価の分かれ目でしょう。

世界観に共感できれば、そこに提示されているもののクオリティーが高いことは自ずと見えてくるはずです。その世界を言葉で言い表すと郷愁感と近未来感だと思います。郷愁感を音であらわしているのはアコーディオンで、近未来感を音であらわしているのはヴァイブラフォンです。この2つの楽器の持つ音を上手に生かしています。全体的には儚さとミステリアスな雰囲気も漂っています。

ドラマーがリーダーということもあってか、リズミックな曲が多いところは好きです。曲は複雑ですね。次々と表情を変え物語が進むように場面が展開していきます。ソロとかもありますが、それよりはサウンド重視です。音響的な展開も随所にあります。こういう現代的なジャズはサウンドのテクスチャー(肌ざわり)とそこに醸し出される微妙な雰囲気を感じとらないと面白さは半減します。デリケートな音楽なのです。

忘れていました。今回加わっているヴァセーシ効果は如何に?違和感なくこのグループに溶け込んでいました。ヴァセーシの表現がグループのサウンドに彩を与えています。ピアノが入ることによってジャズ風味もちょっぴり増しているように思います。

これは買って良かったと思います。こういうものも面白いです。

アルバム名:『ROYAL TOAST』
メンバー:
John Hollenbeck(ds,per)
Ted Reichman(acc)
Chris Speed(cl,ts)
Matt Moran(vib)
Drew Gress(b)
Gary Versace(p,acc)

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