今日はラテン・フュージョン!
新譜紹介ですが今回もかなり遅くなってしまいました。ギタリストのアルバムが続きます。衛星デジタルラジオ:ミュージックバードで聴いて気に入ったので買いました。
スティーヴ・カーンの『パーティング・ショット』(2010年rec. TONE CENTER)です。メンバーは、スティーヴ・カーン(g)、アンソニー・ジャクソン(el-b)、デニス・チェンバース(ds)、マノロ・バドレーナ(per,voice)、マーク・キニョーネス(timbal,bongo,per)、ボビー・アジェンデ(conga)、ゲスト:ロブ・マウンジー(key,orchestrations)、タティアナ・パラー(vo)、アンドレス・ベエウサエルト(vo)です。
私が買ったのは輸入盤。日本盤も出ていますがジャケットはかなり違います。まっ、ジャケットを聴くわけではないので、安い輸入盤を買いました(笑)。う~む、今は輸入盤の方がAmazon定価は若干高いですね。マルチバイ割引を使えば安く買えるかな。向こうの業者から買えば安く買えます。日本盤ジャケットのほうがお洒落かもしれませんが、よく見れば輸入盤のほうがサウンドにはあっているように思います。
スティーヴ・カーンという人は私がジャズ/フュージョンを聴き始めた80年代にはかなり人気がありました。私はというと、マイク・スターンやジョン・スコフィールドが好きで、というのも両者マイルス・バンドに居たからですが、その2人を聴いていたら、カーンとはすっかり疎遠になってしまいました(笑)。ここ数年気になる存在になていて、数年前に出た『ザ・グリーン・フィールド』の中古CDを買ったけれど、どうも今一つ惹かれないままの今日この頃。
このアルバム、最初は買わないでいようと思ったのですが、上記のとおりミュージックバードで聴いて気に入ってしまたのです。今回はラテン・フュージョン。と言えば思い出すのは松岡直也。でもほとんど関係ないのでこれ以上触れません(笑)。
私はアンソニー、デニチェンの鉄壁コンビがまずお気に入り。抜群の安定感でラテン・リスムを繰り出しています。それに花を添えるのがバドレーナ他のパーカッション群。バドレーナもカーンに昔から起用されていますよね。相性はいいです。そんな快適なラテン・リスムにのって、カーンが気負うことなく悠々とギターを弾いているのがいいです。ほとんどギター・ソロばかり、数曲でドラムとパーカションのソロがあります。でもこれで良いのです。カーンのギターを聴くアルバムです。
カーンはジョンスコのような捻った音もチラッと出ますが灰汁はほとんどないです。そういう意味でちょっと地味かな?でもこのアルバムではそんなカーンの職人的ギターが説得力を持って響いてきます。ラテン・リスムに乗って気持ち良さそうにギターを弾くカーン。繰り出されるクリーンな音に身を委ねていると知らず知らずのうちに染みてきます。ミディアム・テンポ~スロー・テンポの演奏ばかりでマッタリした感じが漂っているのも素敵。
カーンのオリジナル曲の中に紛れてオーネット・コールマンの《クロノロジー》《ブルース・コノテーション》、セロニアズ・モンクの《バイ・ヤ》が入っているのですが、違和感なく溶け込んでいるのが面白いです。オーネットやモンクの曲って色んなアレンジで新たな魅力を見せてくれますよね。そこが凄いところです。
5曲目の《マリア・ムランボ》はカーンとバドレーナの曲で、これだけはアフリカン・リズム。全10曲の真ん中辺りでちょっと気分チェンジかも?カーンの曲《インフルーエンス・ペドラ》の出だしのフレーズが《ソー・ホワット》にクリソツ(笑)?
この暑い夏にラテン・フュージョンでマッタリ。結構嵌りますよ。
アルバム名:『PARTING SHOT』
メンバー:
Steve Khan (g)
Anthony Jackson (contra guitar)
Dennis Chambers (ds)
Manolo Badrena (per,voice)
Marc Quinones (tinber, bongos, per)
Bobby Allende (conga)
etc.
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コメント
こんにちは
ペ-ジを行ったり来たりして(ケ-タイなもので…)何度もチェックしちゃいました。
国内盤とジャケットが違うんですね。
両方 すてき♪
フュ-ジョンは Tスクエアとか ラリ-・カ-ルトン ア-ル・クル-とか聴いていましたが どこからジャズになるのでしょうか?
ジャズの中のフュ-ジョンという形?なのかなぁ。
よく分かりませんが このアルバム 良さそうですね。
音は輸入盤の方が良いみたいですが
国内盤は お値段が少しだけ安いですね。
Amazonの中古って 買ったことありますか?
特に 失敗することなければ お試しで中古でもいいかなぁ。
とりあえず メモしておきます(笑)
投稿: マ-リン | 2011年7月 2日 (土) 15時38分
あれっ 輸入盤の方が安いのですね。
国内盤は 中古も高かったです。
Amazonの 見方がいまいちわからないです…
なんども書いてスミマセン (^_^;)
投稿: マ-リン | 2011年7月 2日 (土) 15時46分
マーリンさん
こんにちは。
>国内盤とジャケットが違うんですね。
>両方 すてき♪
私もどちらも良いと思います。
>フュ-ジョンは Tスクエアとか ラリ-・カ-ルトン ア-ル・クル-とか聴いていましたが どこからジャズになるのでしょうか?
>ジャズの中のフュ-ジョンという形?なのかなぁ。
どこからジャズかは難しい質問ですね。
人によって見解も変わると思います。
昔私はフュージョンとジャズを軟派と硬派に分類していました(笑)。
軟派に聴こえればフュージョン、硬派に聴こえればジャズでした。
具体例をあげると長くなるし支障も出そうなのでやめておきます(笑)。
今となってはどうでも良い感じですね。
参考のために私の個人的な視聴状況を列記します。
TスクエアはドライブのBGM
ラリー・カールトンはジャズに混ぜてリスニング
アール・クルーはラジオやTVのBGMとして耳タコ
でした。
>このアルバム 良さそうですね。
はい私は結構嵌りました。
>音は輸入盤の方が良いみたいですが
そうなんですか。なるほど。
>Amazonの中古って 買ったことありますか?
何回かあります。
嫌な取引はありませんでした。
中古屋さんの出品と個人出品の両方を体験しましたが、
どれもスムーズだったと思います。
まっ、細かいことは気にしないほうなのでそうなのかもしれませんが。
ジャズの場合はあまりないですが、レンタルCDだったものを中古として販売しているものは、ケースや盤の劣化が激しい場合がありますので、注記やコンディションは要確認です。
>特に 失敗することなければ お試しで中古でもいいかなぁ。
トライしてみる価値はあると思います。
>とりあえず メモしておきます(笑)
はいっ、ありがとうございます。
ご縁があれば必ず結ばれると思います(笑)。
>あれっ 輸入盤の方が安いのですね。
アメリカなどの業者から買うと、届くまでに時間はかかりますが、送料を入れても値段はだいぶ安くなる場合があります。
私はこのアルバムをアメリカの業者から買いました。
>Amazonの 見方がいまいちわからないです…
>なんども書いてスミマセン (^_^;)
いえいえ、全然O.K.です。
ご参考になればと思います。
投稿: いっき | 2011年7月 2日 (土) 18時37分