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このジャズはロッケンロール?

今日はビール飲んで酔った勢いで書きま~す(笑)。
新譜紹介。
ジャズはロッケンロールだぜ??そこんとこ夜露死苦。シェケナベイベー!

P193 ティム・バーン、ジム・ブラック、ネルス・クライン(bb&e)『ザ・ヴェイル』(2009年rec. Cryptogramophon)です。メンバーは、ティム・バーン(as)、ジム・ブラック(ds,laptop)、ネルス・クライン(g,effects)です。ニューヨークのライブハウス「ストーン」でのライブ録音。このメンバーを見て”ピンッ”ときたなら買いでしょ!

ロッケンローなフリー・ジャズです。この人達らしいサウンドです。大音量で聴けば最高ですがな。寺島靖国さんをして”不協和音”と言わしめたティム・バーンがいます。上げ足とれば、バーンはアルト・サックスなんで和音を吹いていませんけどね(笑)。要はそれくらい不快な音ということなのです。イエ~ィ!!

ということでいきなりこのグループのライブ映像を見せちゃいます。
YouTubeにはなんでもありますよね。

ハハハッ。最高!これは1/5なんで5/5まで見ちゃって下さい。

バーンの痛快な咆哮、クラインのワイルドなギター、ブラックの変幻自在のドラミング。これをカッコイイと言わずして何をカッコイイというのか?保守的なジャズ・ファンにこの良さは分かるまい。それで結構毛だらけ猫灰だらけ。

バーンは知る人ぞ知るアバンギャルドなサックス奏者。もうベテランの域です。ブラックは現代ドラミングを語る上で欠くことができない最重要ドラマー。私は初めて知ったのですが、クラインはWilco(ウィルコ)というロックバンドのギタリストとのこと。そっち筋ではかなり注目されているギタリストのようです。

フリー・ジャズ~パンク・ロック(メタル・ロック)です。ジャズ・ロックとかじゃなくて、こういうアメリカのロックと直結しているジャズも語られていいと思うのですが、この方面を語れるジャズサイドの方はあまりお見かけしません。そもそもティム・バーンとかって、極一般的なジャズ・ファンから無視されてますよね。でも、こっち方面のフリー・ジャズを聴く人からは絶大な支持がある人です。いい仕事をしているのです。

私は特にドラマーのジム・ブラックに注目しています。この人の時間軸を自在に歪ませるドラミングは凄いです。ジャズ喫茶「いーぐる」の連続講演「21世紀のジャズ~」(講演者:益子博之さん)で、初めてブラック(トム・レイニーも)を聴いた時、変拍子を自在に操るドラミングにどうのったら良いのか分からず戸惑ったものです。気持ち悪かったのです。その後この人をたくさん聴くうちに、今ではこのリズムが快感に(笑)。感覚なんて変化するものなのです。

クラインのギターもカッコいいですね。ロック~フリーを自由に行き来しています。ノイジーでうるさいだけのギターではありません。ちゃんとニュアンスも聴かせてくれています。テクニックもありますし、エフェクターも自在に使いこなしています。バーンとの壮絶な応酬もカッコいいです。ところで、時々ベースの音が聴こえるんですけど、誰が出しているんでしょう??

益子さんの「いーぐる」講演には何度も足を運んだので、こっち方面にもそれなりに明るくなった今の私です。そんなわけで世間が注目しようがしまいが、この人達の名を見ると買いたくなってしまいます。宣伝文に”メタル・・・”とかって出ているともう堪りません(笑)。

全編ロック・リズムで飛ばすわけではなく、途中にリズム希薄で音響的なフリー演奏が挟まっています。疾走する部分と停滞する部分の緩急で聴かせていきます。9曲入っていますが、曲の区切り目ははっきりせず続けて演奏しています。こういうところはマイルスの『アガルタ』『パンゲア』にも繋がりますね。作曲とアドリブの境もはっきりしません。聴きだしたらノンストップ。60分弱一気に聴きましょう!録音はかなり優秀です。ライブにしてはとてもいい音。

黙って聴いて下さいませ! 激プッシュ。
ニューヨークへ行ってこの人達のライブが観たいっす。

昔のジャズを聴いてノスタルジックになるのもいいのですが、
現代ジャズをフォローすることも忘れてもらっては困ります。

ブログ:JAZZとAUDIOが出会うと。。。の oza。さんがこのアルバムをご購入されたそうで、その記事がUPされています。
http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/60857201.html#60857201
とても適切な解説をされていますのでご一読を。

アルバム名:『The Veil』
メンバー:
Tim Berne(as)
Jim Black(ds, laptop)
Nels Cline(g, effects)

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コメント

この紹介文を読んで、素直に聴いてみようと買ってきました。

緩急の繰り返しによる大きな波が心地よく、急場面での興奮を増長するような演奏が気持ち良いっす。

>聴きだしたらノンストップ。60分弱一気に聴きましょう!
はい!! その通りだと思いました。

TBさせていただきます。

投稿: oza。 | 2011年10月 8日 (土) 09時36分

oza。さん

こんにちは。

>この紹介文を読んで、素直に聴いてみようと買ってきました。

どうもありがとうございます。
そして嬉しいです。

>緩急の繰り返しによる大きな波が心地よく、急場面での興奮を増長するような演奏が気持ち良いっす。

私はこういう演奏がかなり好きです。
ドラマがあるといいましょうか。
聴いていると”ガツン”ときますしね。

また聴きたくなってきました(笑)。

トラックバックありがとうございます。
私からもトラックバックさせていただきます。

投稿: いっき | 2011年10月 8日 (土) 13時23分

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» Nels Cline / Tim Berne / Jim Black The Veil [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
この盤は、いっきさん(http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/)が良いと書いていたのを、素直に信じて買い込んできた盤となります。 メンツは下記3人。 Tim Berneなんて、以前から話題になっている聴くべき逸材の一人と言うことは認識していますが、なぜか食指動かずDavid Torn prezens くらいでしか実は聴いていなかったりします。 他のメンツはJim BlackはAndrew D angelo Trio Skadra Degis で聴いてて、N..... [続きを読む]

受信: 2011年10月 8日 (土) 09時32分

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